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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

実は失点が少ないマンチェスター・ユナイテッド、守備に関する「意外なリーグ1位」をピックアップ!

SNSでサッカー談議が盛り上がり、ついうっかり「アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドの守備力は変わらない」などといえば、猛抗議を受けるでしょう。オールド・トラフォードのリヴァプール戦は0-3、トッテナム戦も0-3。長短のカウンタ―を喰らい続けて惨敗したチームに、堅守のイメージはありません

まずは「ごめんなさい」と詫びを入れ、「12失点で並んでいます」といい直しましょう。意外なことに、今季のマンチェスター・ユナイテッドは失点が少なく、リヴァプール、ノッティンガム・フォレスト、ニューカッスルに次ぐ4位です。クリーンシート5回は、首位レッズに次ぐ2位。アンドレ・オナナは、ゴールデングローブのランキングのTOPに立っています。

スパーズ戦の完敗の後は、プレミアリーグ5試合で4失点ですが、最終ラインを崩された失点はひとつもありません。2-1で逆転勝利のブレントフォード戦は、CKからピノックのヘッド。ウェストハム戦の2失点は、不運としかいいようがありません。74分のダニー・イングスのミスキックがサマーヴィルへの絶妙なラストパスになってしまい、92分の決勝ゴールは不可解なPKでした。

デ・リフトの足はダニー・イングスと接触しただけで…いや、もう終わった話です。リヴァプールに暴言を浴びせた動画の流出で、渦中の人となっているデヴィッド・クートに追い討ちをかけるのはやめておきましょう。厳しいジャッジに泣かされたマン・ユナイテッドは、チェルシー戦では先制したのですが、CKのクリアをカイセドに決められ、ドローに終わっています。

4失点の内訳はセットピース2本とPK、こぼれ球。2勝2分1敗という微妙な戦績の要因は、ハマーズ戦とブルーズ戦でビッグチャンスミス4回を記録した貧攻です。守備に関するスタッツをチェックしてみると、マンチェスター・ユナイテッドは「意外な1位」だらけです。インターセプト120回、タックル255回がリーグ1位と聞くと、驚く人が多いのではないでしょうか。

個人ランキングを見ると、マズラウィがタックル39回で1位、31回のカゼミーロは9位。インターセプトはリサンドロ・マルティネスが22回で1位、ダロトは18回で8位です。90分あたりのタックル数は、3.5回のウガルテと2.9回のカゼミーロがワンツー。これらの数字が多ければ堅守というわけではありませんが、アグレッシブな守備で失点を減らしているとはいえるでしょう。

ちなみに攻撃に関するスタッツでは、ビッグチャンスミス26回とHit woodwork(バーやポストに阻まれたシュート)8本がリーグTOP。ブライトン、クリスタル・パレス、ウェストハム、チェルシーの4戦は、決定機を活かしていれば勝てたゲームでした。10ポイントを足すとマン・シティを上回る25で2位。テン・ハフはスロットとともに「好調のオランダ人監督特集」で分析されていたのではないかと思われます。

デ・リフト、マズラウィ、レニー・ヨロが加わり、最終ラインが強化されたチームは、ルーベン・アモリムの戦術が機能すれば巻き返せるのではないかと期待しています。マズラウィ、いいですね。ウガルテは地味ですが、躍進の立役者といわれる存在になるかもしれません。デ・リフトのさらなるフィット、レニー・ヨロのプレミアリーグデビュー…楽しみです!


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