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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター・ユナイテッドの天国と地獄…ヨーロッパリーグ制覇と敗退で、収益はいくら変わる?

「Opta」のスーパーコンピューターでなくても、「マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグの5位以内に入れない」といい切れるでしょう。27節を終えて、9勝6分12敗で14位。5位チェルシーまで13ポイントという絶望的なギャップです。トータル33ゴールは17位のウルヴスより4つ少なく、39失点はボーンマスを7つも上回っています。

リヴァプールやアーセナルの欧州での躍進により、来季のCLの椅子はひとつ増える可能性がありますが、「Opta」のスパコンが算出した確率は0.0%。カンファレンスリーグに手が届く可能性がある8位でも、0.7%だそうです。10位のアストン・ヴィラとの9ポイント差も埋まるとは思えず、モイーズやラングニックも回避したボトム10で終わりそうな雲行きです。

サー・アレックス・ファーガソンの勇退以降の「失われた11年」を振り返ると、CLに出場できなかったのは4シーズン。ELにも出られなかったのは、モイーズ解任後の2014-15シーズンのみです。CLでベスト8に入った2018-19シーズンは、放映権料と賞金で9310万ポンドを手に入れていますが、ファン・ハールの初年度における欧州の収益は190万ポンドに留まっています。

「アスレティック」のマーク・クリッチリー記者は、「マンチェスター・ユナイテッドにとって、今季のヨーロッパリーグは最も重要な大会になるのかもしれない」といっています。ビルバオのサン・マメスで開催されるファイナルで勝って来季のCLの出場権を獲得できれば、1650万ポンドを得られるとともに、アディダスとの契約にあるペナルティを回避できます。

ドイツのキットサプライヤーとの契約が年間7500万ポンドだった2022-23シーズンまでは、「2年連続でCL出場を逃したら年間で30%の減額」という条項がありました。マンチェスター・ユナイテッドは、何とかこの条件をクリアしていたのですが、2023年の夏に結んだ年間9000万ポンドの契約では、「CLに出場できないシーズンは1000万ポンドの減額」です。

EL優勝の収益とスポンサーのペナルティを足すと、2650万ポンド。レアル・ソシエダにダブルを喰らうかビルバオで勝つかで、パトリック・ドルグの移籍金と同等のギャップが生じます。さらにこの上に、来季CLの放映権料とボーナスが乗っかってきます。グループステージ最下位だった2023-24シーズンの収益は、5380ポンド。「天国と地獄」の差は、最低でも8000万ポンドです。

つまり、ヨーロッパリーグを制すれば、アントニーの移籍金に近い額を獲得できるということになります。欧州のステージを失うと、夏に契約が満了となるリンデロフやエリクセンを手離したとしても、補強予算の確保は厳しくなりそうです。おお!マグワイアとウガルテが、レアル・ソシエダ戦を欠場?チド・オビ=マルティンは出られないんですよね?いやー、厳しい…。


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“マンチェスター・ユナイテッドの天国と地獄…ヨーロッパリーグ制覇と敗退で、収益はいくら変わる?” への2件のフィードバック

  1. enumaru より:

    1000+1650+5380=8030万£ですね

    • makoto より:

      すみません。算数を間違えました。
      訂正させていただきました。
      ご指摘ありがとうございます!

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