2025.06.08 マンチェスター・ユナイテッドの話題
「ここにいられて幸せ」から1ヵ月。アレハンドロ・ガルナチョ退団決定の報に絶句…!

「アレハンドロ・ガルナチョがマンチェスター・ユナイテッドを退団。選手とクラブの双方によって確認され、別々の道を歩むことになった。プレミアリーグ残留が重要な選択肢とされており、既に3つのクラブが強い興味を示している。バイエル・レヴァークーゼンとイタリアのクラブからも打診されている」
ドイツのクラブだけ明示されているのは、以前からエリック・テン・ハフがほしがっていると報じられていたからでしょう。「CaughtOffside」のマーク・ブルズ編集長が、昨日リリースした記事を読み返してみると、ACミランとアトレティコ・マドリードも興味を示していると記されています。ナポリのリストには、フェデリコ・キエーザとともに彼の名前もあるそうです。
プレミアリーグのクラブで「関心あり」と書かれているのは、チェルシーのみです。ドルトムントのジェイミー・バイノー=ギッテンスと個人合意に到達と報じられたクラブは、返す刀でガルナチョもゲットするのでしょうか。「マンチェスター・ユナイテッドは5500万ユーロ(4630万ポンド)のオファーに応じる構え」とあります。これが事実なら、格安でしょう。
アトレティコ・マドリードからマンチェスターに居場所を変えたのは、2020年10月。16歳だったウインガーは、翌年の夏にプロ契約を結び、2022年4月にプレミアリーグデビューを果たしました。100試合めの出場となった2024年10月のウェストハム戦は、テン・ハフ解任のトリガーとなったゲームで、ここまでは順調だったといえるでしょう。
ルーベン・アモリムの就任から1ヵ月、12月のマンチェスターダービーでメンバーから外されたのが、最初のつまずきでした。その後はトレーニングに真摯に取り組み、指揮官の信頼を取り戻したガルナチョは、「ここにいられて幸せ」といっていたのですが…。ELの決勝で先発から外され、試合後に漏らしたコメントが、退団ストーリーの序章となってしまったようです。
「ファイナルまでのすべてのラウンドで、ずっとプレイしていたのに、今日は20分しか出られなかった。わからない。夏を楽しんだ後、どうなるか見てみよう」。敗戦の3日後、指揮官は彼に新しいクラブを探すよう促したと伝えられています。4シーズンの公式戦で144試合26ゴール22アシスト。発展途上だったヤングスターは、近い将来、大化けするかもしれません。
記事を読み終えて、脳裏をよぎったのはオーバメヤンとグエンドゥジでした。規律を守らない選手、反抗的な態度をとった選手に厳しい姿勢を見せたミケル・アルテタは、素晴らしいチームを作り上げています。生え抜きの10番と伸びしろがある17番を追放しようとしている指揮官は、数年後に「ドレッシングルームの改革者」として称えられるのでしょうか。
カンフーキック、暴露本で監督批判、報復行為を喧伝する物騒な自伝、ワシントン泥酔事件、女性トラブルで代表監督辞任、クラブ批判インタビュー…。グリーンウッドを手離す前から、マン・ユナイテッドは「やんちゃすぎるスターが跋扈するクラブ」でした。時代は変わったのに、私のなかには「それぐらいは大目に見ましょうよ」という気分があるのかもしれません。
さらに白状すると、リールで開眼したアンヘル・ゴメス、ベンフィカで頭角を現したアルバロ・フェルナンデス、ノッティンガム・フォレストを欧州に導いたエランガ、リーグアンで得点王のグリーンウッドを妥当な値段で売れなかったクラブに対する苛立ちもあります。この4人で総額4300万ポンドとは…!ラシュフォードとガルナチョも、残念な額になりそうです。
こんな形で、20歳の新鋭を失うことになるとは思いませんでした。怒り、悲しみ、諦め…さまざまな感情を抑えながら、「あれは成功のために必要なコストだった」といえる日が来ることを願うのみです。せめて彼は、オールド・トラフォードでトロフィーを掲げてほしい…アーセナルの選手たちの後、思い浮かんだのはコビー・メイヌーの劇的なゴールシーンでした。
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ショックですね・・・
今年のユナイテッドにはその名前を忘れるくらいの躍進を期待します。
毎年そんな事を言ってる気もしますけど。