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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター・ユナイテッドを悩ませる5人の「退団希望者」の最新事情。

アントニー、ガルナチョ、マラシア、ラシュフォード、サンチョ。オールド・トラフォードから離れたいとクラブに伝えた5人は、いずれも次のステージが見えずにいます。マンチェスター・ユナイテッドは、彼らがチームに戻るタイミングを7月下旬に延期。それまでに行き先が決まらなければ、メディカルとトレーニングを全面的にサポートすることになっています。

彼らの現状は、明暗が分かれているようです。昨シーズンの後半戦にレアル・ベティスで活躍したアントニーはスペインに残りたいと思っており、チェルシーが買取を見送ったサンチョはユヴェントスがほしがってると伝えられています。アントニーの退団のハードルは高額の移籍金で、ラ・リーガのクラブにマンチェスター・ユナイテッドの希望額を支払う余裕はありません。

サンチョについては、「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェス記者が「ユヴェントスは、フランシスコ・コンセイソンを獲ろうとしてポルトと合意に至らず、ウインガーを探している。サンチョ獲得においては、関係者全員が契約締結に向けて意欲を見せている」と報じています。こちらのネックは2500万ポンドといわれる移籍金と、到底支払えないサラリーです。

「デイリー・メール」のクリス・ウィーラー記者は、「ユヴェントスはサンチョの年俸27万5000ポンドの半分も負担できないだろう」といっています。ローン移籍を求められたら、マンチェスター・ユナイテッドは断り切れず、かろうじて買取オプションを付けて妥協するという着地もあるかもしれません。

視界良好とはいえなくても、道は見えている2人に対して、マラシア、ガルナチョ、ラシュフォードはどうなるかまったくわかりません。とはいえ、フェイエノールトから獲得した際の移籍金が1300万ポンドだったマラシアと、週給5万ポンドのガルナチョは、ほどなく買い手が見つかるでしょう。問題は、サンチョを大きく上回る週給32万5000ポンドのラシュフォードです。

マテウス・クーニャが10番を着けることになり、新チームに居場所がないラシュフォードは、国外のクラブを希望していると報じられています。しかし今のサラリーを支払えるのは、パリ、バイエルン、スペインの3強などごく一部のクラブだけでしょう。いや、ニコ・ウィリアムズを登録できるかどうかわからなかったバルセロナは、NGのほうに入ります

プレミアリーグを見渡すと、ローン移籍先のアストン・ヴィラは買取オプションを行使せず、「チャンピオンズリーグに出たい」という本人の希望を叶えるニューカッスルは興味がないようです。ジェレミー・ドク、マルティネッリ、ガクポ、ルイス・ディアスがいるクラブはノーサンキュー。チェルシーは若手主体のチーム作りに舵を切り、サラリーを抑制しています。

そもそも本人はロンドンのクラブに行きたがっていないようで、スパーズの可能性はゼロといい切っていいでしょう。現実的にありそうなのは、ニコ・ウィリアムズとルイス・ディアスの獲得に失敗したバルサがローンで引き取るという話です。ダルメシュ・シェス記者は、「チームに復帰する可能性も排除できない」といっていますが、指揮官がよしとしないでしょう。

退団希望者5人は異常事態で、補強の失敗と監督の人選、チーム作りの軋みが重なった結果です。不振に陥ってしまったアントニーと長期離脱のマラシアはともかく、サンチョ、ラシュフォード、ガルナチョはうまくやれなかったのでしょうか。苦い思いを越えた向こう側に、新たな希望があればいいのですが…。今はただ、日々のゴシップに一喜一憂するしかありません。


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