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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

実は3バックには苦戦続き…マンチェスター・ユナイテッドが狙うべき「リヴァプールの弱点」

いよいよ明日から、プレミアリーグが再開されます。8節の最注目カードは、日曜日のアンフィールド。リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドの一戦です。就任以来、初めて3連敗を喫したアルネ・スロットに勝てば、ルーベン・アモリムはプレミアリーグで初の連勝となります。大方の予想はリヴァプールの勝利だと思われますが、希望がないわけではありません。

かつてはノースウェストダービーとも称され、ライバル対決だったゲームは、今やチャンピオンに挑むアンダードッグという図式になってしまいました。マンチェスター・ユナイテッドが敗れる理由を探すのは簡単で、「アンフィールドだから」のひとことで納得するファンもいるでしょう。しかし今回は、アウェイチームが勝つ可能性が感じられる話に終始したいと思います。

最初に挙げたい説は、「スロット率いるリヴァプールは3バックが苦手」というものです。2024-25シーズンの開幕から、リヴァプールが3バックと対峙した9試合は5勝2分2敗。これだけなら「勝ってるじゃん」でおしまいですが、5試合はすべて1点差の辛勝です。1年前のクリスタル・パレスとのアウェイゲームは0-1。唯一のゴールはディオゴ・ジョッタでした。

その1ヵ月後、最下位サウサンプトンとの一戦は2-3。ショボスライの先制ゴールの後、アダム・アームストロングとマテウス・フェルナンデスに決められ、83分のサラーのPKで再逆転というきわどい勝利でした。年明けのマンチェスター・ユナイテッド戦は2-2のドロー。古巣に厳しいガリー・ネビルが「アモリムのチームにおける最高のパフォーマンス」と称えたゲームです。

前半は0-0で、リサンドロ・マルティネスがボックス左から決めたのは52分。ガクポのファインゴールとサラーのPKで引っくり返したリヴァプールは、80分のアマド・ディアロのゴールで追いつかれてしまいました。今のチームは、アンフィールドに苦手意識がない選手が多く、2023年3月の7-0を覚えているのはダロト、カゼミーロ、リサンドロ・マルティネスとキャプテンだけです。

話をリヴァプールの3バック対決に戻しましょう。ウルヴス戦とウェストハム戦は、いずれもアンフィールドで2-1。ハマーズ戦のファン・ダイクの決勝ゴールは89分です。昨シーズンの最終節は1-1だったクリスタル・パレスには、コミュニティシールドとプレミアリーグで連敗。9月のバーンリー戦は、95分のサラーのPKで0-1という危ない展開でした。

5勝のうち3勝は最終盤の勝ち越しゴールで、そのうち2つはPKです。ちなみにアモリムが来てからのマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグでポゼッションが50%以上なら5勝3分14敗。50%を切ると、5勝4分3敗と勝率が上がります。日曜日のアウェイゲームは相手に持たせて、速攻を狙うのが最適解でしょう。リヴァプールの弱点はサラーのサイドの守備です。

今季の彼らは、右サイドを攻められてファーにクロスという流れの失点が急増しています。開幕のボーンマス戦は、デヴィッド・ブルックスがカウンターを仕掛けて最後はセメンヨ。ニューカッスル戦では、ロングスローからの二次攻撃からリヴラメントのハイクロスをブルーノ・ギマランイスに頭で押し込まれています。

エヴァートンとのマージ―サードダービーでは、グリーリッシュのクロスにケルケズが触れず、エンディアイエの落としを受けたグイェが強烈なシュートを左隅へ。チェルシー戦の決勝ゴールは、ククレジャの速いグラウンダーをエステヴァン・ウィリアンが右足でプッシュしました。右サイドはコナテとSBの連携と緩いチェックが課題で、左はSBの対応の遅れが目立っています。

マテウス・クーニャとドルグでブラッドリーのサイドを攻略し、バックポストへのボールをシェシュコやエンベウモが決められれば、勝利に近づけそうです。と、いうのは簡単ですが…。昇格クラブと10人のチェルシーにしか勝っていないという現実を噛みしめ、姿勢を正してキックオフを迎えたいと思います。何だかんだいっても、リヴァプールは強いので。


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