ダービー完敗でメディアが特集連発!「テレグラフ」記者が語る「ジョゼ・モウリーニョの失敗」。
「Imagine Fellaini fresh coming after the 2-1 with 25 minutes to go, that’s an important thing for us.(1-2の残り25分に、フレッシュなフェライニを投入することを想像してほしい。われわれにとって重要なことだ)」スカイスポーツ「Jose Mourinho: Manchester United are in a top-four battle」より
エティハドのベンチには、フレッジがいました。スタメンで起用しなかったのは、プレミアリーグ7試合1ゴールの新戦力に全幅の信頼を置いていないからではないでしょうか。ユーヴェ戦のファン・マタは11分しかプレイしておらず、アンドレアス・ペレイラやマクトミネイという選択肢もあります。「ポグバがいなければ、フェライニを先発させるしかなく、オプションの1番手もフェライニ」といっているように聞こえる指揮官のコメントは、「人数はいるのに柱となる選手が少ない」マン・ユナイテッドの抱える課題を浮かび上がらせているようです。
昨季プレミアリーグ2位チームの不振について、指揮官がオーダーしていたCBを獲らなかった経営ボードの責任が大きいとみる向きもありますが、「テレグラフ」はマネージャーに厳しい目を向けており、記事のタイトルは辛辣です。「Jose Mourinho has wasted millions at Man Utd but his failure to challenge Pep Guardiola is not just about money(ジョゼ・モウリーニョは、マン・ユナイテッドで100万ポンド単位で浪費しているが、彼がペップ・グアルディオラへの挑戦で失敗しているのはお金ばかりではない)」。ジェームズ・ダッカー記者が指摘しているのは、プレミアリーグ3回制覇の名将が、過去に獲得した選手を活用できていないという事実です。
初年度のエースだったイブラヒモヴィッチは不運な事故をきっかけにチームを去り、ムヒタリアンはそりが合わずにアーセナルへ。身体能力が高いエリック・バイリーは機能せず、リンデロフとコンビを組んだのはたったの2回です。昨季は獅子奮迅の活躍を見せたマティッチは、簡単にかわされたり裏を取られたりするシーンが目立つようになり、ダービーでもギュンドアンにマークを外されて失点の原因となってしまいました。チェルシーでも優勝の翌シーズンにスランプに陥ったセントラルMFは、使い過ぎでバーンアウトしたのか、あるいはチームの雰囲気が悪くなると影響を受けるタイプなのか。昨季プレミアリーグで16ゴールのルカクは、2年めは11試合4ゴールとペースダウンし、ここまで打ったシュートは20本に留まっています。
アレクシス・サンチェスは、1月にクラブを去るのでしょうか。ダッカー記者は、別な記事で「モウリーニョはバイリー、ロホとともにアレクシス・サンチェスを売る準備を進めているが、チリ人ストライカーは高額年俸がネックとなり買い手がつかない」と伝えています。29試合で4ゴール、フル出場はたった1回。イヴァン・ペリシッチに執心だった指揮官は、サイドからクロスを上げない7番の獲得を悔やんでいると報じられており、マン・シティ戦でも途中出場で結果を出せなかったアタッカーがレギュラーに定着するのは難しそうです。
一時は監督との確執が噂されていたルーク・ショーとマルシアルがせっかく復活したのに、1年前に加わったルカク&マティッチが停滞モード。過去3年で獲った選手のなかで、コンスタントに活躍しているのはポール・ポグバぐらいです。マネ、ワイナルドゥム、サラー、ロバートソン、ファン・ダイク、アリソンらが主力となったリヴァプール、昨シーズンに獲得したDFたちとエデルソン、ベルナルド・シウヴァがなくてはならない存在になっているマン・シティと比べると、燃費の悪さは際立っています。
クロップ監督にとってシャキリはファーストチョイスではなく、ペップはジョルジーニョを取り損ねるなど、彼らとて夏の補強は100%満足ではありません。CBが獲れなかったから4位…ならまだしも、12試合で21失点はやられすぎでしょう。1年めのヨーロッパリーグ制覇と昨季の2位フィニッシュに、スペシャルワンと呼ばれた男の確かな腕を感じつつ、選手に対する注文が厳しすぎて補強が空振りに終わる率があまりにも高く、チームを長期的に成長させられる監督ではないのかもしれないと不安になるのであります。経営ボードが「6人めのCB獲得」を躊躇したのも、そのあたりに理由があるのではないでしょうか。
「マンチェスターVSマンチェスター・リザーブの試合を見ているようだった。彼らとマン・シティの間には大きなギャップがあり、マネージャーを変えない限り変わらないだろう。最も腹立たしいのは、モウリーニョの試合後のコメントだね。ビッグ・ベイビーのように振る舞う。あれはいつやめるんだ?」(クリス・サットン)
「そこまでいわなくても」と反論したい気持ちが半分、「ちょっとわかります」といってしまいそうな気分が半分…。
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更新有難うございます。
メディアや評論家たちは辛辣ですが、それも彼らの仕事のうちですし、批判し続けるOB達にモウ以上のマネジメントが出来る人がいるのかも疑問です。
アンリも苦労してますね。
ただ、モウさんが弁解すればするほど文句も言わずに結果を出すポチェッティーノの立派さが際立ってしまいます。
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ダービーは完敗でした、自分もフェライニのコンディションが悪かったのならフレッジ使って欲しかったですね。ペレイラも個人的には期待してる選手なのでゲームに出ていないのが心配です。バイリーも若いしこれからもっと成長できる選手だと思ってるのでユナイテッドにいてほしいです。マティッチは少し休ませてあげたいくらい重そうにしてるし、ルカクは前線で孤立するシーンが多いし、ラッシュフォードは元気ないし、サラリーが高いサンチェスはベンチにいるし。。モウリーニョの3年目、チーム状況が少しでも上向きになってくれたらいいのになぁ。
クリス・サットンきついなぁ(苦笑)
先日のダービーマッチを見ていて、個人的には、あの結果はユナイテッドがベストであっても、覆らなかった思います。
シティは今、別次元にいますよ。
だから、モウリーニョを変えても、また新たな適応期間が出来るのみで、ユナイテッドの為にはならないと思います。
ですが、本当のところで、選手がモウリーニョに嫌気がさしてて調子が出ないのなら、解任した方がいいとは思います。
やはりmakotoさんの意見としては、この体たらくはモウリーニョの責任が最も大きいということでしょうか。
たらればですが、鉄板のポグバ、デヘア、今季好調のマルシャル、ショーに加えて、もしマティッチが昨季のような活躍を見せて、バイリーに怪我癖がなければ、だいぶ骨格は良くなってたんですけどね。
あっちがよくなると、こっちがダメみたいな…。
例えばチェンバレンをクロップがあっさり使いこなしたように、マタやエレーラなんかはペップのチームなら大活躍している姿も目に浮かびます。
年内にあと二、三試合ほど躓くようだといよいよ解任といったところでしょうか。夏までやらないと明言しているものの、修理のうまいコンテがやってきたらチェルシーでのモウ→コンテで一気に強くなるなんていうのは甘い幻想でしょうか。
仮に年内を好成績で乗り切れたとしたら、やはりCBを補強してあげてほしいです。バイリー、リンデロフも決して安い買い物ではありませんが、ペップ就任以降400億超をGK、DFラインに投入しているシティに比べれば、ユナイテッドは125億(全体のコスパはシティが圧倒的に良いわけですが)。あと一人一線級のCBを獲得して、言い訳できない体制を整えた上で沈むようだと、いよいよ烙印を押さざるを得なくなります。
個人的にはモウリーニョはこの選手達でよくやってる方だと思いますけどね。
核になるCBが必要だったのは誰の目からも明らかだったのに獲らないフロントの責任は大きいです。
そもそもモウリーニョを解任して誰に任せるのか。
ユナイテッドに来る前までは確実に名将だったモイーズ、ファンハール、モウリーニョが失敗したクラブに一流の監督は果たして来たがるんでしょうかね。
ファギーの時代はよかったと常に比較する懐古厨のファンやOB、クラブの方針すら定まらないフロント、悪名高いグレンザーファミリー。
今のユナイテッドが名将と呼ばれる監督にとって魅力的だとはとても思えません。
ファンやOBは我慢を覚え、フロントは優秀なSDを置いて方針を明確にするなどの変化がない限りユナイテッドはミランの後を追うことになると思います。