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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「途中出場で失点直結のミス、PK献上、一発退場」は9年ぶりの不名誉。ダヴィド・ルイスの契約延長は…!?

「彼のプレイをプレミアリーグで観られるのは、これが最後なのではないか」。差し出されたレッドカードに軽く抗議の意を示した後、すぐにピッチを離れた33歳の後姿を見ながら、そんな予感が脳裏をよぎりました。ボックスに侵入したマフレズを押しつぶしてしまい、勝負を決める2点めを献上したダヴィド・ルイスは、前半終了間際にもトラップミスをスターリングに突かれて失点の原因となっています。

マンチェスター・シティの本拠地エティハドに乗り込んだプレミアリーグ再開初戦で、彼がスタメンから外れた瞬間に、既に事件は始まっていたのかもしれません。ミケル・アルテタ監督は、就任以来のプレミアリーグ10試合で、チェルシーからやってきたベテランCBをベンチに下げたことは1度もなかったのですから…。

フットボールのあらゆるスタッツを取得している「Opta」によると、プレミアリーグにおいて「失点直結のミス、PK献上、一発退場」を1試合ですべて記録したのは、2015年8月に行われたウェストハムVSボーンマスのカール・ジェンキンソン以来5年ぶりの悪夢。途中出場の選手となると、2011年3月に開催されたセリエA29節のブレシアVSインテルでイバン・コルドバがやらかしたのが最後という不名誉なスタッツです。

1シーズンに4つのPKをプレゼントしたのは、2016-17シーズンのジョゼ・フォンテ以来。プレミアリーグで8シーズンを過ごした百戦錬磨のCBは、冷静に戦えるコンディションではなかったのでしょうか。試合後の「スカイスポーツ」のインタビューでは、敗戦の原因は自分だと繰り返すことしかできませんでした。

「今日の結果は、チームが悪かったわけじゃない。自分の責任だ。プレイすると決断したのだから。チームは10人になってからも、いいプレイをしていた。監督も選手たちも素晴らしかった。これは、とにかく自分のせいだ」

契約延長の交渉中と伝えられていたダヴィド・ルイスにとって、マン・シティ戦におけるパフォーマンスは最悪のプレゼンテーションとなってしまいました。劣勢に立たされながらも、最終ラインを落ち着かせようとしていたパブロ・マリは、アルテタ監督のファーストチョイスに繰り上がったのではないでしょうか。ウイリアム・サリバが合流し、ロブ・ホールディングが復活すれば、4つめのシートに座れるのはアグレッシブなプレイが戻ったムスタフィか。契約満了まで1週間となる6月23日までにアーセナルが動かなければ、ダヴィド・ルイスは次のシーズンの居場所を探さなければならなくなります。

1発レッドのペナルティで3試合出場停止となれば、次のチャンスは7月1日のノリッジ戦となりますが、アーセナルはその手前で結論を出しています。チェルシー時代にプレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグのトロフィーをすべてゲットしたビッグネームには、このまま終わってほしくないのですが…。週給12万ポンド(約1600万円)はチームで5番めの高額。サリバを加えれば、アルテタ監督が選べるCBは7人となります。


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“「途中出場で失点直結のミス、PK献上、一発退場」は9年ぶりの不名誉。ダヴィド・ルイスの契約延長は…!?” への3件のフィードバック

  1. グーナーです より:

    元々チェルシーの選手とはいえ、彼のことは決して嫌いではありませんでした。
    W杯でドイツに凄惨な負け方をした後にも、チームを代表してインタビューに答えていたのを覚えています。
    チェルシー自体の「なんて憎たらしいんだ!」と思うようなスマートなプレーはもう観ることは出来ないのでしょうか。
    コシェルニー、あるいはチェフのようにゴールの門番としてチームをリードして欲しかったのですが。。。
    仮にルイスが抜けた場合においても、最終ラインを仕切るリーダーはアーセナルには必要だと思います。
    そのキャプテンシーを発揮できる人材は今のアーセナルに、、、
    うーーーん。

  2. アイク より:

    ありがとうございます!ついに再開!!このまま順調に行って欲しいものです。
    本家のPL中断中も、ポジティブな未来を信じて毎日更新し続けるmakotoさんの「偏愛」ぶりに脱帽と感謝です。
    再開直後のビッグマッチは悪い意味で記憶に残るものとなってしまいました。久々の観戦で私の感覚がズレてるのかもしれませんが、レッド厳しくないですか??

  3. ゆう より:

    軽率なプレーは彼にはつきものでしたが、今回のは軽率以前の問題な気がしました。中断明けでトップコンディションでないにしてもこれはちょっと…。
    エキシビジョンでも自分のミスから失点してましたし、失点に直結するミスを繰り返すCBをアルテタが今後起用するかはわかりませんが、恐らくこれを機に相当奮起するでしょうから今後のダビドルイスに注目したいです。

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