「イングランドの若手はもっと海外に出るべき」…ヴァンサン・コンパニの鋭い指摘に納得。
「17歳のイングランド人の選手たちに、オランダ1部リーグでサッカーをするのか、フットボールリーグ1(3部相当)でプレイする道を選ぶかと聞いたら、10人に9人はフットボールリーグ1を選択するだろう。しかし、私はもっとオープンな考え方をするべきだと思う。若い選手たちが、(国際的なステージに直結していない)フットボールリーグ1でプレイすることはチャンスにはつながらないし、学ぶことも少ない。僕自身は、17歳~18歳のときには、ベルギーリーグでプレイしていた。そして20歳で、アンデルレヒトでチャンピオンズリーグに出場するチャンスを得たんだ。イングランドの選手たちも、もっと他国で経験を積むという道を考えるべきだ」
コンパニがいいたいのは、直接的には「国際的なゲームなど、より高いレベルに自らをおける場で経験を積み、成長していくことの重要さ」です。その言葉の背景にあるのは、イングランドにおいてはプレミアリーグという欧州のステージ直結のトップリーグで、若手が出場できる機会が限られてしまっている現状認識と、キャリアの選択肢を狭く捉えてしまっているために、成長機会を逃しているイングランド人選手が多いのではないかという問題意識だと思われます。
コンパニはユース年代の話をしていますが、プレミアリーグの上位クラブで、海外から来たトップクラスのプレイヤーにベンチに追いやられている20代前半のイングランド人選手にも、同じことがいえるでしょう。プレミアリーグのなかでは、チェルシーは若手をレンタルで他クラブに出して修業を積ませるのがうまく、プレミアリーグ内でキャリアアップしたルカクや、海外で成長を遂げたデブライネ、クルトゥワがいたりしますが、クラブによっては、チェルシーのような使い分けをせず、リザーブリーグに出場するだけの若手選手を多く抱えていたりします(ルカクやデブライネが結果的にクラブを離れたという話は、別議論で)。もしかしたら、そんな若手選手のなかには、ベルギーやオランダ、スイスなどの上位クラブに出ていってチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで戦えれば、より才能が磨かれる選手がいるかもしれません。
日本からも、19歳で海を渡った久保裕也や、アーセナルでチャレンジを始めた宮市亮のような選手がもっと出てきてもいいですね。宮市亮は、本人のケガもあり、ホームグロウンルールを見据えてレンタル先をイギリス国内に限定しようとしたヴェンゲル監督の方針がやや裏目に出たところもあって、結果的にはあまりうまくいかなかったかもしれませんが、やろうとしていたことは悪くなかったと思います。「代表クラスの選手が、トーマス・クロートという敏腕代理人を介してブンデスリーガへ」というルートはひとつのトレンドとなりましたが、オランダやスイス、ベルギーの中堅・下位クラブで試合経験を積み、国内上位にキャリアアップし、その先はプレミアリーグ、セリエAなどへ挑戦、というような「本田圭祐・久保裕也ルート」を辿る選手がどんどん増えればおもしろいと思います。
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イングランドもドイツ&オランダの様に自国人枠を設け、若い頃に海外挑戦をして
ホームグロウン権を持っていなくてもハンデにならない様にするべきかもしれませんね。
ゆうまさん>
ホームグロウンの影響で、イングランド人が高くなりがち、というのも問題ですね。上位クラブにいるイングランド人の控え選手が、下位クラブに移籍しづらくなったりする面もあると思います。
ホームグロウンによって数合わせのイングランド人がシティとかにいっぱいいましたからね・・・
なんかトーレスもこのようなコメントしてたような…
アーセナルさん>
そうなんです。明らかにノーチャンス、という選手がプレミアリーグ上位クラブにいるのはもったいないですよね。
プレミアリーグ大好き!>
海外歴が長い選手は、若手を見ていて気になるのかもしれません。
うわあ…
レベル()とか、若手海外草刈りになるの推奨とかJで10年前から危惧されて論外になった話をいまさら言うかぁ…なんというか残念な管理人さんだなあ
あ、もう少し育成について勉強したらいいと思いますよ
レベル()の高いプレミア信奉してるのは自由ですが、実績もなく資金不足の所から成長させるのはあなたのようなお花畑では無理なんですよー