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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

エジル、ロブレン、ストーンズ…追い上げ組の中心選手離脱で、今季は2強のマッチレース!?

ただでさえ、チェルシーは盤石で、マンチェスター・シティも調子を上げてきているのに、これから追い上げてプレミアリーグをおもしろくしてくれるはずのクラブにケガ人続出!なかでもいちばん痛いのは、アーセナルのエジルのリタイアでしょう。代表の練習でひざを痛めたドイツのゲームメーカーは、靭帯を部分断裂していたようで、患部固定6週間、全治10~12週間の重傷。靭帯の損傷となると、復帰が遅れることはあっても、思いのほか早く治ったというような幸運はないと思われます。

ワールドカップが終わった後、長いバカンスを取ったことと、チームがサッカーを変えたためにサイドで窮屈なプレイを強いられたこともあり、プレミアリーグでは低調なスタートとなったエジルでしたが、最近は真ん中でプレイする機会が増え、ウェルベックとの連携がよくなってきていたところでした。昨季に続いて、ラムジーとエジルという中盤の柱を同時に失ったガナーズは、ジルー、ドビュッシー、ウォルコット、アルテタまで不在のなかで、しばらく戦わないといけません。

ウェルベック、チェンバレン、アレクシス・サンチェス、カソルラ、ウィルシャーが当面の軸となってしのぐことになりますが、このピンチを、ロシツキやポドルスキがカバーしてくれるのでしょうか。今季は例年よりも大型補強を行い、プレミアリーグ優勝を狙う姿勢をみせていたヴェンゲル監督ですが、年が明けるまでは昨季以上に厳しい時間を過ごすことになりそうです。

昨季プレミアリーグでアーセナルをかわし、チャンピオンズリーグ出場権獲得寸前までいったエヴァートンは、今季は守備が不安定で、降格ゾーンすれすれの17位という信じられないポジションに低迷。ディスタン、ジャギエルカのベテランCBコンビに賞味期限切れがしのびよるなか、ロベルト・マルティネス監督は20歳のジョン・ストーンズを抜擢していたのですが、そのストーンズがリタイアです。プレミアリーグ第7節のマンチェスター・ユナイテッド戦で左足首をやってしまったストーンズのケガは深刻で、エジルよりも長引きそうな最大14週間。エヴァートンは、年内にトッテナム、マンチェスター・シティ、セインツなどのやっかいなゲームを残しており、この間はディスタンが昨季までの定位置に戻って戦うことになりそうです。ダンゴ状態で、17位といっても4位までの勝ち点差はわすか5と、数字上は巻き返しは充分可能ですが、プレミアリーグの上位クラブは、エヴァートンに昨季ほど苦しめられることはなさそうです。

そして最後に、デヤン・ロブレン。こちらもエジルと同様、痛いニュースはユーロ予選の準備をしていた代表チームから入ってきました。クロアチアサッカー連盟の声明によると、ロブレンは腹水がたまるという症状で、腹部の痛みを訴えているとのこと。サッカー選手の負傷としては耳慣れない症状なので、「練習で負傷した」というのがどういう状況だったのかはわかりませんが、少なくともブルガリア、アゼルバイジャンとの2試合には、ロブレンは出場できないようです。今季、リヴァプールに加入してすぐに、CBの中心として全試合に出場していただけに、ロジャース監督は頭が痛いでしょう。サコも負傷中のリヴァプールの最終ラインは、シュクルテルとコロ・トゥレで留守を預かる形となるのでしょうか。不幸中の幸いは、プレミアリーグにおいては11月上旬のチェルシー戦までトップクラブとの対戦がないことですね。うーん、悔しい。22日にアンフィールドで開催されるチャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦は、ベストメンバーで戦うリヴァプールを観たかったのですが…。

開幕前は、リヴァプールとアーセナルに期待していただけに、両者にこれだけ大量のケガ人が出てしまったのは残念です。リヴァプールは、ここ10年はチェルシーよりもケガ人の少ないチームで、アーセナルもスタッフを刷新して選手のコンディション管理に力を入れていたはずなのですが…。「何とか、耐えてください」としかいいようがありませんが、今季のプレミアリーグは、年末を待たずに2強のマッチレースにシフトしそうな雲行きです。

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“エジル、ロブレン、ストーンズ…追い上げ組の中心選手離脱で、今季は2強のマッチレース!?” への6件のフィードバック

  1. グナ より:

    エジルが怪我してもカソルラ、ロシツキーが真ん中入るから戦力はあまり変わらないとか思ってしまう自分が嫌です…
    世界最高のトップ下なのに…

  2. 福岡 より:

    エジルの代わりはカソルラとロシツキでOKでしょ。でも、ベンゲルにはローテーションを学習してほしい。
    コシエルニーもアキレス腱に違和感。きっと冬はバイアウト条項を満たしてラポルトを獲りに行くでしょう。

    —–
    エジル残念ですね。コシェルニー負傷の一報も入ってきましたし。と、言いつつもなんだか最近は誰がどんな怪我をしても、ふーん、ぐらいにしか思わなくなってきましたね。
    ロブレンは大丈夫でしょうか?肝臓とか腎臓の疾患じゃないといいですが。腹膜炎なんかなったら嫌ですね。

  3. Macki より:

    ロブレンの状態は外傷ではなく腹部との事なので、続報が入ってきてませんが内臓系であれば別の意味で心配です。しかし、怪我人多いです、、、コロに期待です。

  4. リバサポ より:

    injury league.comの怪我人ポイントランキングにてリバプールがアーセナルに追いつくかと思えばさらに引き離しています。この2チームは

  5. パックン より:

    エジルの怪我はチェルシー戦で負ったものらしいですよ。
    クラブの判断は軽症だったようですが、代表合流後に検査したところ重症と判明したようです。
    アーセナルの怪我人が異常に多いのはこういう所が原因なんじゃないですかね?

  6. makoto より:

    グナさん>
    エジルが本領発揮したら凄いことになると思っているのですが、なかなかそういう姿を観られないですね…。

    londres nordさん>
    お気持ち、察しますが、モウリーニョさんもさほどローテーションはしてないんですよね。最終ラインは左SB以外は出づっぱり、セスク、ジエゴ・コスタ、マティッチはかなり出てます。練習やメディカルスタッフのクオリティ等、どこかに問題はあるのでしょうが、本質的な課題がどこにあるのか、わからないですね。

    福岡さん Mackiさん>
    腹筋の損傷のようです。どのくらいかかるんでしょうね。

    リバサポさん>
    今まで、リヴァプールは人数的には少なかったんですけどね…。

    パックンさん>
    その可能性はありますね。

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