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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグの登録リストからも除外…メスト・エジルは夏までアーセナルに残るのか?

マンチェスター・ユナイテッドはアウェイのパリ戦を1-2で勝ち、チェルシーはセヴィージャにスコアレスドロー。今週からチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグが開幕し、プレミアリーグからは7チームが欧州の頂点をめざします。CLグループステージ第1節の2日めは、アヤックスVSリヴァプールと、マンチェスター・シティVSポルト。ヨーロッパリーグの初戦はトッテナムVSリンツ、レスターVSゾリャ、ラピッド・ウィーンVSアーセナルといった組み合わせです。昨季のELではフランクフルト戦とオリンピアコス戦に出場したメスト・エジルは、2020-21シーズンは登録外となっており、出番はありません。それどころか、どうやらプレミアリーグでもメンバーから外れるようです。

Arsenal to exclude Mesut Ozil from Premier League squad as biggest-earner’s exile continues(最大の稼ぎ手の追放は継続され、アーセナルはメスト・エジルをプレミアリーグのスカッドから除外)」。10番の厳しい未来を報じたのは、ロンドン発の「イブニングスタンダード」です。サイモン・コリングス記者のレポートによると、アーセナルにはホームグロウンの対象外となる外国人選手が19人所属しており、プレミアリーグとUEFAが設定している上限より2人オーバーとなっています。ヨーロッパリーグで登録されなかったエジルとパパスタソプーロスについて、地元メディアが「除外対象」と伝えた翌日、プレミアリーグの公式サイトが発表されたリストに彼らの名前はありませんでした。

2019-20シーズンのエジルは公式戦23試合1ゴール3アシスト、出場した試合の結果は7勝9分7敗。どこを取っても、ビッグ6といわれるクラブの主軸の数字ではありません。直接的に勝利に貢献したのは、1-0で勝ったプレミアリーグ29節のウェストハム戦で記録したアシストのみ。負傷離脱中のシュコドラン・ムスタフィが選ばれたリストに名前が載らなかったプレーメイカーが、アーセナルで復活する道は完全に閉ざされました。これからピークを迎えるプレーヤーなら、10月5日のデッドラインデーまでにプレイできる環境を探したでしょう。エジルは、今季終了までの契約を全うしようとしていると伝えられていますが、出場機会がないとわかってもクラブに残るのでしょうか。

「スカイスポーツ」のリチャード・モーガン記者が、エジルが移籍できる国をピックアップしています。「ロシアは10月17日にクローズ」「ポルトガルとカタールは、10月25日まで新しい選手を登録できる」「その4日後に、MLSのセカンダリウインドウが閉まる」。先週、サウジアラビアのアル・ナスルが提示した年俸1100万ポンド(約15億円)のオファーを拒否したといわれる10番が、8日以内にアメリカ行きを決断するとは思えません。「ブレーメン、アーセナル、ドイツ代表と3つのチームでともに戦った唯一の選手だから、使われない現状はとても残念」と語ったペア・メルテザッカーは、「結婚して家族ができたことで、彼がフォーカスするものが変わったのだと思う」と続けています。

素晴らしいパスワークに酔いしれたファンとしては、ベンチに入ることすらできない状況を見続けるのはつらいものです。せめて1月のマーケットで、新たなステージに旅立つというニュースを聞ければいいのですが…。最後に勝利に貢献したウェストハム戦以来、7ヵ月半もピッチから遠ざかっていますが、彼は今もプレイする喜びやモチベーションを失っていないと信じています。このまま次の夏を迎えるなどということは考えていないはずだ、と。


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