国内では絶不調、欧州ではゴールラッシュ…アーセナルの得点力UPのキーマンを探る。
プレミアリーグは4勝1分6敗、わずか10ゴール。ヨーロッパリーグは参加クラブ唯一の6連勝で、怒涛の20ゴール。ゴール欠乏症の国内、ハーフコートマッチを展開する欧州と、鮮やかなコントラストを描いているアーセナルは、年末のタイトなスケジュールのなかで攻撃的なスタイルを取り戻せるでしょうか。ヨーロッパリーグのスタッツをチェックしてみると、エンケティア、ニコラ・ペペとウィロックが3発3アシストと本領発揮。エンケティアも3ゴールを決めており、19歳の新星フォラリン・バロガンは2試合61分で2ゴール1アシストと結果を出しています。
彼らをプレミアリーグでうまく起用すれば、ゴールを増やせそうですが、そうは簡単にいかないのがフットボールの難しいところです。好不調の波が激しいニコラ・ペペはプレミアリーグ8試合に出場しながら、最下位シェフィールド・ユナイテッド戦でゲットした1発のみ。途中出場が多いとはいえ、エンケティアも2節のウェストハム戦で決めてからは沈黙を続けています。ELのダンドーク戦とモルデ戦で連続ゴールのウィロックを見て、オーバメヤンの後ろに配したら決定機が増えるのではないかと期待したのですが、リーズとウルヴスに対して何もできずに終わりました。
ヨーロッパリーグにおけるポゼッションは61%で、プレミアリーグは52%。プレスが緩く、ビルドアップも不安定なチームが目立つ欧州ではボールを持たせてもらえますが、スピーディーなチェックとハードなコンタクトをさばかなければならないプレミアリーグでは、判断スピードと精度の高いタッチが求められます。夏のマーケットで、フィリペ・コウチーニョやフセム・アワールをほしがっていたアーセナルは、ストライカーたちを動かすボールを出せるMFを据えて、得点力を上げようとしていると伝えられています。
「スカイスポーツ」によると、ガナーズの冬のターゲットは、ザルツブルクのハンガリー代表MFドミニク・ショボスライ。以前から関心を抱いているといわれていたアタッカーは、今季の公式戦で19試合8ゴール9アシストという数字を残しています。お手頃価格ですんなり獲れればいいのですが、バイエルンやレアル・マドリードも狙っているといわれています。それなりの額を用意しなければ争奪戦を制するのは難しいでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドがブルーノ・フェルナンデス獲得で変わったように、実績充分のワールドクラスを押さえられれば、一気に解決するかもしれません。しかし、現在のアーセナルは、ビッグディールを仕掛けられる状態ではありません。今いる選手で変わらなければならないとすれば、メスト・エジルの復帰か、トーマス・パーティーが前でプレイできるような布陣を用意するか。ウィロック、ネルソン、スミス・ロウに重責を背負わせても、百戦錬磨のセントラルMFたちにつぶされてしまいそうです。
私が期待している得点力UPのキーマンは、リザーブリーグでプレイできるまでに戻ったガブリエウ・マルティネッリです。最終ラインにホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、ティアニーを配し、WBはセドリク・ソアレスとサカ、センターはエルネニーとトーマス・パーティー。マルティネッリの前にオーバメヤンとラカゼットが張る3-4-1-2はいかがでしょうか。中盤の押し上げが弱いためにウイングとトップが孤立しがちになる現在の布陣より、前にボールを当てやすくなるのではないかと思います。
ニコラ・ペペを2トップの一角で起用したり、ウィリアンにWBをまかせたりするオプションもあるでしょう。入団初年度に公式戦28試合10ゴール4アシストを記録した19歳の天才なら、プレミアリーグでは元気がなくなるU-21の若手たちを凌駕するパフォーマンスを見せてくれるのではないかと期待してしまいます。19歳といえば、フォラリン・バロガンがラシュフォードのような救世主になってくれればとも思います。短時間で3ゴールに絡んだヤングスターも、マルティネッリと同様の器の大きさが感じられます。
喫緊の課題はバーンリー、サウサンプトン、エヴァートン、チェルシー、ブライトンと続く年末の戦いで勝ち点を積み上げることですが、1月には後ろの選手を削ってエジルをスカッドに復帰させ、マルティネッリとのローテーションで戦術を熟成させていければいいのではないでしょうか。難しい季節を迎えたアルテタ監督の用兵と改善策に注目しましょう。(ガブリエウ・マルティネッリ 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)
彼らをプレミアリーグでうまく起用すれば、ゴールを増やせそうですが、そうは簡単にいかないのがフットボールの難しいところです。好不調の波が激しいニコラ・ペペはプレミアリーグ8試合に出場しながら、最下位シェフィールド・ユナイテッド戦でゲットした1発のみ。途中出場が多いとはいえ、エンケティアも2節のウェストハム戦で決めてからは沈黙を続けています。ELのダンドーク戦とモルデ戦で連続ゴールのウィロックを見て、オーバメヤンの後ろに配したら決定機が増えるのではないかと期待したのですが、リーズとウルヴスに対して何もできずに終わりました。
ヨーロッパリーグにおけるポゼッションは61%で、プレミアリーグは52%。プレスが緩く、ビルドアップも不安定なチームが目立つ欧州ではボールを持たせてもらえますが、スピーディーなチェックとハードなコンタクトをさばかなければならないプレミアリーグでは、判断スピードと精度の高いタッチが求められます。夏のマーケットで、フィリペ・コウチーニョやフセム・アワールをほしがっていたアーセナルは、ストライカーたちを動かすボールを出せるMFを据えて、得点力を上げようとしていると伝えられています。
「スカイスポーツ」によると、ガナーズの冬のターゲットは、ザルツブルクのハンガリー代表MFドミニク・ショボスライ。以前から関心を抱いているといわれていたアタッカーは、今季の公式戦で19試合8ゴール9アシストという数字を残しています。お手頃価格ですんなり獲れればいいのですが、バイエルンやレアル・マドリードも狙っているといわれています。それなりの額を用意しなければ争奪戦を制するのは難しいでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドがブルーノ・フェルナンデス獲得で変わったように、実績充分のワールドクラスを押さえられれば、一気に解決するかもしれません。しかし、現在のアーセナルは、ビッグディールを仕掛けられる状態ではありません。今いる選手で変わらなければならないとすれば、メスト・エジルの復帰か、トーマス・パーティーが前でプレイできるような布陣を用意するか。ウィロック、ネルソン、スミス・ロウに重責を背負わせても、百戦錬磨のセントラルMFたちにつぶされてしまいそうです。
私が期待している得点力UPのキーマンは、リザーブリーグでプレイできるまでに戻ったガブリエウ・マルティネッリです。最終ラインにホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、ティアニーを配し、WBはセドリク・ソアレスとサカ、センターはエルネニーとトーマス・パーティー。マルティネッリの前にオーバメヤンとラカゼットが張る3-4-1-2はいかがでしょうか。中盤の押し上げが弱いためにウイングとトップが孤立しがちになる現在の布陣より、前にボールを当てやすくなるのではないかと思います。
ニコラ・ペペを2トップの一角で起用したり、ウィリアンにWBをまかせたりするオプションもあるでしょう。入団初年度に公式戦28試合10ゴール4アシストを記録した19歳の天才なら、プレミアリーグでは元気がなくなるU-21の若手たちを凌駕するパフォーマンスを見せてくれるのではないかと期待してしまいます。19歳といえば、フォラリン・バロガンがラシュフォードのような救世主になってくれればとも思います。短時間で3ゴールに絡んだヤングスターも、マルティネッリと同様の器の大きさが感じられます。
喫緊の課題はバーンリー、サウサンプトン、エヴァートン、チェルシー、ブライトンと続く年末の戦いで勝ち点を積み上げることですが、1月には後ろの選手を削ってエジルをスカッドに復帰させ、マルティネッリとのローテーションで戦術を熟成させていければいいのではないでしょうか。難しい季節を迎えたアルテタ監督の用兵と改善策に注目しましょう。(ガブリエウ・マルティネッリ 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)
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