「今季いっぱい延長」のランパードと、「今季限りで退団」ジェラード。来季はもしや…!
しかし、ニューヨークへの移籍発表から10日後、フランク・ランパードがマンチェスター・シティに2月までレンタルされることが決まり、イングランド代表で長年セントラルMFコンビを組んだふたりの運命は再度、交錯します。2014-15シーズンが始まると、スアレスが移籍し、スタリッジがケガで長期離脱となったリヴァプールはプレミアリーグの中位で悪戦苦闘。ランパードだけでなく、マンガラやフェルナンド、サニャも加わったマンチェスター・シティはチェルシーに次ぐ2位につけ、順調に勝ち点を伸ばします。
昨季は勝ち点差2しかなかった、優勝クラブと準優勝クラブの明暗。チャンピオンズリーグでアウェイの最終戦に勝ち、奇跡的なグループステージ突破を決めた青いチームと、ホームの最終戦で勝てず、まさかの敗退に終わった赤いチーム。そして2015年、プレミアリーグ最初のビッグニュースとして、以下のような見出しがイギリス各紙を飾ります。
フランク・ランパードは「今季いっぱい」マンチェスター・シティとの契約を延長
スティーブン・ジェラードは「今季限りで」リヴァプールを退団
フランク・ランパードのMLSデビューはプレミアリーグ2014-15シーズン終了後となる見通し
スティーブン・ジェラードは、プレミアリーグ2014-15シーズン終了後のMLS移籍が有力
スティーブン・ジェラードの移籍先として挙がっているのは、ロサンゼルス・ギャラクシーと「ニューヨーク・シティFC」…。
何とふたりはMLSデビューが同時になるかもしれず、今後の交渉によっては、プレミアリーグでは実現しなかったセントラルMFコンビとなる可能性すらあります。とかく運命というのは不思議なものですが、元旦のプレミアリーグ後半戦最初のゲームにおいても、ちょっとした縁のようなものを感じました。リヴァプールVSレスターと、マンチェスター・シティVSサンダーランド。彼らが所属するクラブは、ホームゲームにも関わらず、2-0から2-2に追いつかれるところまでは一緒でした。ところが、それぞれの試合は、今季の両者を象徴するような結果となります。
ジェラードのPK2発を守りきれず引き分けたリヴァプールと、ランパードの決勝ゴールで3-2と勝ち切ったマンチェスター・シティ。ランパードのチームはついにチェルシーに勝ち点で並び、プレミアリーグ優勝が完全に視野に入りました。皮肉なものです。過去3回、リーグ優勝を味わったランパードは、昨年の7月にはもうイングランドのスタジアムで観ることはないだろうと思われていた選手。そこから半年、プレミアリーグ優勝に近いのは4回めをめざすランパードで、優勝経験のないジェラードは…。
あの夏、ふたりが逆の立場にいたら…などと、ついつい考えてしまいます。ランパードがチェルシーに残り、ジェラードがひと足早くMLSへ。マンチェスター・シティにレンタルされたのはジェラード。ランパード残留で、セスクを獲らなかったチェルシー。ヴェンゲル監督がセスク復帰にNGを出すと、スペイン代表MFを獲得したのはジェラードの後釜を探していたリヴァプール。プレミアリーグ屈指のセントラルMFを得たリヴァプールは、今季も優勝争いに食い込み、マンチェスター・シティと2年連続のデッドヒート。スタリッジ&セスクのコンビでゴールを量産した、ジェラードがいないリヴァプールが優勝してしまうのか、プレミアリーグ制覇を諦めてアメリカ行きを決断したはずのジェラードが、望外のチャンスをものにするのか…。
折しも初夢の季節、とめどなく拡がる妄想をお許しください。ジェラードとランパードを巡るビッグニュースに、運命のいたずらと不思議なご縁を感じた次第。サッカーの世界は、何が起こるかわかりません。もし、ニューヨークで彼らのプレイを観られるなら、今年はアメリカに足を運んでみてもいいな、と思いました。94年のワールドカップをロザンゼルスに観に行ったものの、その後はラスベガスでブラックジャックをするぐらいしか縁のなかった、アメリカン・フットボールの国へ。
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こういう観点で今回の一件を綴った記事を見たのは初めてです。
言われてみればですね。
KOPとしては、受け入れるのには時間がかかりますが、考えてみれば元旦の試合が決断に至らせたのは確実でしょう。
その妄想、、、面白いですね。
ほんとあらゆる記事で泣きそうになります。
ジェラードが金本みたいな聖域にならなくて良かった
来シーズンも残ってたら大好きな選手が嫌いな選手に変わってしまってた
カモノハシうどんさん>
レジェンドといわれる選手や名将の引退は、胸が震えますよね。返す返すも、昨季だけはジェラードに獲らせてあげたかったと思います。
名無しさん>
プレミアリーグには、そのようなことは起こらないでしょうね。
妄想は構いませんがそれぞれのクラブとの結びつきが異なる両者を並べて語るのは止めて頂きたいです。
Oさん>
同世代、代表でもコンビ、退団後の行き先も同じMLSと縁を感じつつ、素晴らしいふたりなのでリスペクトを込めて書いたつもりですが、不愉快というご意見については受け止め、今後書く際の参考にさせていただきたいと思います。
こういう観点で今回の一件を綴った記事を見たのは初めてです。
言われてみればですね。
KOPとしては、受け入れるのには時間がかかりますが、考えてみれば元旦の試合が決断に至らせたのは確実でしょう。
その妄想、、、面白いですね。
ほんとあらゆる記事で泣きそうになります。