2021.03.31 選手トピックス
マン・シティの躍進は彼とともに。退団を発表したセルヒオ・アグエロ、忘れられないあの決勝ゴール。
イングランドで過ごした10シーズンで、公式戦384試合257ゴール、プレミアリーグ271試合181ゴール。リーグ戦におけるゴール数は、歴代3位のアンディ・コールに6ゴール差まで迫っていました。32歳になったセルヒオ・アグエロが、2020-21シーズンを最後にマンチェスター・シティを退団すると発表。「ひとつのサイクルが終焉を迎えるとき、いろんな感情が沸き起こってきます」という書き出しで、愛するクラブとサポーターに別れを告げた偉大なストライカーは、トップクラブに駆け上がったプロセスと自らの足跡を確かめるように、エモーショナルな言葉を残しています。
「マンチェスター・シティで10シーズンもプレイし、多大なる満足感と誇りを感じています。この時代、この年齢のプロフェッショナルプレーヤーとしては珍しいことです。主要タイトルを軒並み獲得した10シーズンで、歴史に残るゴールスコアラーになれました。クラブを愛するすべての人々と、絶えることなき絆を築くことができました。彼らはずっと、心に残り続けるでしょう」
「入団したのは、クラブの再建期にあたる2011年です。オーナーたちの方向付けと多くの選手たちの貢献によって、世界的に偉大なクラブといわれるポジションを確立しました。このクラブにふさわしい特権的なポジションを継続させる仕事は、みんなに託されます。私自身は、より多くのタイトルと、より多くの喜びをファンに届けられるよう、残りのシーズンを全力で戦います」
「そしてその後、新しいチャレンジ、新しいステージが始まります。最高のレベルで戦い続けるために、常に抱いていた情熱とプロフェッショナリズムを変わらず携えて、立ち向かっていく準備はできています」
2011年の夏、彼がやってきたとき、マンチェスター・シティは42年ぶりにFAカップ制覇を果たしたばかりでした。最初のシーズン、マンチェスターで暮らす人と2つのクラブを応援するサポーターの誰もが忘れない最終節。敵地でサンダーランドを0‐1で下したマンチェスター・ユナイテッドを観ながら、エティハドのQPR戦を気にしていたのを思い出します。前節まで、両者ともに勝ち点86。われわれが3ポイントを積んでシーズンを終え、エティハドに集中し始めたときは、彼らはリードを許していました。
追加タイムは5分。ダヴィド・シルヴァのCKをジェコが頭で決めたのは92分。そろそろラストプレーという時間となり、アトレティコ・マドリードから来た若いストライカーがバロテッリに縦パスを入れるのを見ても、トロフィーをさらわれるとは思えませんでした。45番が倒れ込みながらリターン。軽快なタッチで右に流れた彼が、タイエ・タイウォを抜き去った瞬間、私は目をつぶりました。右足が振り抜かれたとき、ニアがガラ空きだったのを知ったのは、マン・シティがリーグを制覇したのは44年ぶりと聞いた後でした。
あの一撃がなければ、お互いの歴史は全く違うものになっていたでしょう。あのときはジェコが着けていた10番を纏ったストライカーに、何度も悔しい思いをさせられました。それでも、外国人選手としてプレミアリーグ最多ゴールという記録を打ち立てた稀有なタレントのプレイを、リアルタイムで満喫できたことを幸せに感じます。10年後、こんなふうに思えるのではないかと想像しています。あなたがいたプレミアリーグは、おもしろかった。今とは違う味わいがあった、と。
次のクラブが、フットボーラーとしての終の棲家となるのかもしれません。ロンドンか、あるいは大陸か。その話は、シーズンが終わった後にしましょう。残り少なくなったプレミアリーグとチャンピオンズリーグで、水色のシャツで戦う最後の雄姿を堪能したいと思います。自身が持つプレミアリーグ最多を更新する13回めのハットトリックを、ぜひ。
「マンチェスター・シティで10シーズンもプレイし、多大なる満足感と誇りを感じています。この時代、この年齢のプロフェッショナルプレーヤーとしては珍しいことです。主要タイトルを軒並み獲得した10シーズンで、歴史に残るゴールスコアラーになれました。クラブを愛するすべての人々と、絶えることなき絆を築くことができました。彼らはずっと、心に残り続けるでしょう」
「入団したのは、クラブの再建期にあたる2011年です。オーナーたちの方向付けと多くの選手たちの貢献によって、世界的に偉大なクラブといわれるポジションを確立しました。このクラブにふさわしい特権的なポジションを継続させる仕事は、みんなに託されます。私自身は、より多くのタイトルと、より多くの喜びをファンに届けられるよう、残りのシーズンを全力で戦います」
「そしてその後、新しいチャレンジ、新しいステージが始まります。最高のレベルで戦い続けるために、常に抱いていた情熱とプロフェッショナリズムを変わらず携えて、立ち向かっていく準備はできています」
2011年の夏、彼がやってきたとき、マンチェスター・シティは42年ぶりにFAカップ制覇を果たしたばかりでした。最初のシーズン、マンチェスターで暮らす人と2つのクラブを応援するサポーターの誰もが忘れない最終節。敵地でサンダーランドを0‐1で下したマンチェスター・ユナイテッドを観ながら、エティハドのQPR戦を気にしていたのを思い出します。前節まで、両者ともに勝ち点86。われわれが3ポイントを積んでシーズンを終え、エティハドに集中し始めたときは、彼らはリードを許していました。
追加タイムは5分。ダヴィド・シルヴァのCKをジェコが頭で決めたのは92分。そろそろラストプレーという時間となり、アトレティコ・マドリードから来た若いストライカーがバロテッリに縦パスを入れるのを見ても、トロフィーをさらわれるとは思えませんでした。45番が倒れ込みながらリターン。軽快なタッチで右に流れた彼が、タイエ・タイウォを抜き去った瞬間、私は目をつぶりました。右足が振り抜かれたとき、ニアがガラ空きだったのを知ったのは、マン・シティがリーグを制覇したのは44年ぶりと聞いた後でした。
あの一撃がなければ、お互いの歴史は全く違うものになっていたでしょう。あのときはジェコが着けていた10番を纏ったストライカーに、何度も悔しい思いをさせられました。それでも、外国人選手としてプレミアリーグ最多ゴールという記録を打ち立てた稀有なタレントのプレイを、リアルタイムで満喫できたことを幸せに感じます。10年後、こんなふうに思えるのではないかと想像しています。あなたがいたプレミアリーグは、おもしろかった。今とは違う味わいがあった、と。
次のクラブが、フットボーラーとしての終の棲家となるのかもしれません。ロンドンか、あるいは大陸か。その話は、シーズンが終わった後にしましょう。残り少なくなったプレミアリーグとチャンピオンズリーグで、水色のシャツで戦う最後の雄姿を堪能したいと思います。自身が持つプレミアリーグ最多を更新する13回めのハットトリックを、ぜひ。
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ボックス内にいるアグエロにいい形でボールが入ったら、あとはもう諦めるしかない。
そんなストライカーでしたね。
もちろんあの日のQPR戦も。
ユナイテッド、シティ、どちらのファンでもありませんが、アグエロにパスが通った瞬間の鳥肌と興奮を今も覚えています。
あの時あのピッチに立っていたスーパースター達はみんないなくなりましたが、その中でもアグエロが今も残っているというのは感慨深いですね。
どこでプレーするかは分かりませんが、可能であればアーセナルと戦うことのないリーグに行かれてはいかがでしょうか。
今でもなお、アグエロがピッチにいるだけで生きた心地がしないものですから。。。
また1人レジェンドが去るのですね。寂しい気もしますが新天地での活躍を祈るばかりです。
憎たらしい選手でしたが、退団となると寂しいですね…
これでコンパニ、ダビドシルバ、アグエロとシティの屋台骨だった選手は皆いなくなり、本当にサイクルの終焉になりますね。
ハーランドとケインだけはシティに行かないで欲しい(切実に)
アグエロがシティに移籍した時は本音としては「金」目的だと思っていました。インデから追いかけて来た選手が若くしてキャリアを捨てる選択をしたのだと落胆した事をよく覚えています。
おそらく周りもそういう目で見る方が多かったと思いますが、プレイで黙らせたアグエロの選手としての矜持に頭が上がりません。
間違いなくプレミアの歴史に名を残すレジェンドです。アグエロの全盛期を見る事が出来て幸せでした。小さい体でも世界のトップに立てる事を教えてくれた最高の選手です
ユナイテッドファンですが。最後に取れてないCLのタイトルを取って有終の美を飾って欲しいです。