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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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リース・ジェームズは4発、チルウェル3発!チェルシーのWBの怖ろしいスタッツに愕然…!

ロメウ・ルカクとティモ・ヴェルナーが相次いで負傷したのは、カラバオカップのアストン・ヴィラ戦でした。得点源の2人が不在となれば、プレミアリーグで首位を快走するチームといえども苦しむのではないかと期待…いや、心配したのですが、ノリッジに7-0圧勝、ニューカッスルに0-3快勝。降格ゾーンに沈むチームとの連戦とはいえ、2試合で10発は簡単に叩き出せる数字ではありません。

今季のチェルシーが怖ろしいのは、プレミアリーグで挙げた23ゴールのうち、半分以上の12ゴールをDFが決めていることです。ノリッジ戦では、リース・ジェームズとチルウェル。リヴァプール戦でレッドカードをもらってから出番を減らしていたリース・ジェームズは、ニューカッスル戦の後半に2発叩き込んでマン・オブ・ザ・マッチになっています。

直近2試合の彼らのゴールシーンを振り返ってみましょう。メイソン・マウントとハドソン=オドイが美しいゴールを決め、2-0とリードしたノリッジ戦の42分。ジョルジーニョのパスを右で受けたメイソン・マウントが、ボックスに向かって猛然とスプリントするWBに鋭いスルーパスを通しました。ディミトリス・ヤヌリスをぶっちぎり、GKクルルと1対1になったリース・ジェームズは、ストライカーもびっくりのループシュートでネットを揺らしました。

チルウェルのゴールは、3-0の57分。メイソン・マウント、ジョルジーニョ、コヴァチッチと左につながり、ボックスのコーナーに入った左のWBにボールが渡ると、左足を振り抜いた一撃が右のサイドネットに突き刺さりました。メンタルに問題を抱え、8月と9月を全休した24歳は、この1発でプレミアリーグの連続ゴール記録を4試合に伸ばしています。

セント・ジェームズ・パークのニューカッスル戦で、チルウェルの記録は途絶えたのですが、右サイドのスペシャリストの2発は鮮やかでした。65分の先制ゴールは、ハドソン=オドイのクロスのクリアをトラップして、左足一閃。77分の追加点は、ロフタス・チークのシュートをクラークがブロックした瞬間、ダーロウが右に反応したため、ガラ空きになったニアに叩き込んだ完璧なダイレクトショットでした。

2-0となった4分後に、カイ・ハヴェルツがダーロウに倒されてPKを獲得。スポット付近を歩く24番の姿を見て、まさかのハットトリックかと息を呑んだのですが、キッカーのジョルジーニョは「そういう話はしていない。彼は激励してくれた」といっています。チェルシーのWBたちが思い切ってボックスに斬り込めるのは、3バックの左右のCBが背後をカバーしてくれるという信頼感があるからでしょう。

リース・ジェームズはプレミアリーグ7試合で4ゴール2アシスト。チルウェルは4試合3ゴール。右のWBはシュートを9本しか打っておらず、左のイングランド代表も7本です。リース・ジェームズの決定率44.4%と、92分に1ゴールというスタッツは、本職のストライカーでもなかなか出せないレベルです。

彼ら以外のDFも、トレヴォ・チャロバー、マルコス・アロンソ、チアゴ・シウヴァ、リュディガーが5ゴールをゲットしており、得点者はトータル15人。ゴールシーンのバリエーションが豊富なうえに、堅守の3バックとセーブ率96.3%(!)の守護神がいるチームは、独走でトロフィーを獲得してしまうかもしれません。あまりにも青い芝生を眺めている隣人としては、やっかみ全開で「ヴェルナー、戻ってきてくれ。いつもの調子で頼む!」といじるしかありません。


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“リース・ジェームズは4発、チルウェル3発!チェルシーのWBの怖ろしいスタッツに愕然…!” への1件のコメント

  1. n より:

    CLではツィエクが決めたので、まさに全員で守り、全員が点を取れるチームになっているのはとても面白いですね。現代版?トータルフットボール。

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