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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

絶妙だったサカへのパスとスプリント。2ゴールを生んだ冨安健洋、秀逸なスタッツと現地評価に注目!

あまりにも鮮やかな先制ゴールが決まったのは21分。プレスをかけられたアーロン・ラムズデールが右にいたベン・ホワイトに預けると、そこからフィニッシュまで、わずか13秒でした。ベン・ホワイトから中央のトーマス、右の冨安健洋、脇にいたウーデゴーアと続いた3本は、すべてダイレクト。プレミアリーグで2戦連続ゴールと絶好調のレフティは、冨安が上がるのを待って縦にリターンを通しました。

右サイドで空いていたサカに渡した冨安が、中央にスプリントしたのが決め手でした。サカをケアしていたベドナレクは、冨安についていかざるをえなくなり、マークを受け渡されたウォード=プラウズは到底届かないサカの背中を追っているだけです。ボックスの右脇に持ち込んだ7番のグラウンダーのターゲットは、ニアにいたSBではなく中央のストライカーでした。ラカゼットの鋭いダイレクトショットが右隅に飛んだ瞬間、カバジェロは左のコースを切ろうと逆に動いており、ボールはネットを大きく揺らしました。

「アーセナルは序盤に苦戦を強いられたが、日本代表は後方でスイッチを入れた数少ない選手のひとりだった。最初に決まった2つのゴールの両方に関与した」。チームで2番めとなる8点という高評価を付けた「フットボールロンドン」は、27分にファーに上げたハイクロスもリスペクトしています。

サカの戻しを受けた冨安が迷わず逆サイドに蹴ると、ダイレクトで中に入れようとしたティアニーはフリー。キックミスでトラップした格好となったSBがラストパスをリヴラメントに当て、浮いたボールを頭でニアに送ると、走り込んだウーデゴーアがヘッドで押し込み、3戦連続ゴールを記録しました。

62分には、マルティネッリのCKをガブリエウがヘッドで合わせ、3-0。エヴァートンに敗れたチームは、直後の大事なゲームを完勝し、プレミアリーグ6位をキープしています。2ゴールに関与した冨安は、アシストを決めたニューカッスル戦に次ぐ高評価。「攻守の両面で、急速に信頼できる存在になりつつある」と評した「ザ・サン」と、「守備が堅実。攻撃もいい出来で、サカとの連携もよかった」と振り返った「イブニングスタンダード」も、ロンドンのフットボール専門メディアと同じ8点を付けています。

90分で通したパスは52本、成功率は81%。シュート2本、クロス成功2本、ロングフィード3本、キーパス1本という攻撃に関するスタッツは、逆サイドのティアニーを圧倒しています。プレミアリーグ13試合でデュエル勝利76回、空中戦38勝、タックル成功25回はいずれもチームTOP。サカとの連携のクオリティは攻撃に留まらず、守備における共闘も貢献度大です。

ミッドウィーク開催の次節は、ウェストハムとのロンドンダービー。プレミアリーグ4位とのシックスポインターに勝てば、CL出場権圏内にジャンプアップできるかもしれません。冨安と対峙するのは、ベンラーマかフォルナルスか。いつも通り、デュエルにおける強さを発揮し、やっかいなサイドアタックを封じていただければと期待しています。そろそろ、ゴールも見たいですね…!


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