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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ヴェルナーは4戦4発2アシスト、ルカクは絶不調…明暗分かれるストライカーの未来はいかに!?

スタンフォード・ブリッジで開催されたプレミアリーグ25節の延期試合、アーセナルとのビッグロンドンダービーで、2人のストライカーが前線に並びました。ティモ・ヴェルナーとロメウ・ルカク。2020年にライプツィヒから来たヴェルナーがプレミアリーグにフィットしなかったため、昨夏のマーケットで獲得したのがルカクという関係です。

チェルシー復帰直後の3試合で3ゴールを決めたルカクは、あっさりレギュラーに定着。開幕戦で先発したヴェルナーはスランプから脱せず、最初の7試合は1ゴール1アシストに留まっています。10月20日に開催されたCLグループステージのマルメ戦でルカクが捻挫し、ヴェルナーはふくらはぎを痛めてともに戦線離脱。復帰後の12月には、揃ってコロナウイルスに感染しました。

2試合を欠場したルカクが、戻ってきてすぐのプレミアリーグ2試合で2ゴール1アシストを決めたのに対して、ウイルスによって5試合を失ったヴェルナーは復帰後も沈黙。2022年になったばかりの頃は、ルカクは調子を上げてゴールを量産し、ヴェルナーは次のクラブを探すことになると思われていました。ところが…。

春を迎えた今、彼らの立場は完全に逆転しています。プレミアリーグ32節のサウサンプトン戦で2ゴールをゲットしたヴェルナーは、レアル・マドリードと戦ったCL準々決勝セカンドレグでも1ゴール1アシスト。クリスタル・パレスとのFAカップ準決勝でアシストを記録した後、ビッグロンドンダービーでは左サイドからカットインして同点ゴールを決めました。

公式戦4試合で4ゴール2アシスト。マルコス・アロンソ、メイソン・マウント、コヴァチッチとの連携のクオリティは向上し、左から中央に斬り込むドリブルには「エデン・アザールを思い出した」という声が集まっています。守備における貢献度も高く、堅守速攻のチームになくてはならない存在になりつつあります。

片やルカクは、未だ混迷の真っただ中。2022年になってからの公式戦20試合で5発をゲットしているものの、プレミアリーグとCLではノーゴールです。決めた相手は、アル・ヒラル、パルメイラス、チェスターフィールド、ルートン、ミドルズブラで、過半がFAカップで対戦した下部リーグのクラブ。ビッグロンドンダービーでは存在感がなく、パス成功12本のみで60分に交代となりました。

ドイツに帰るといわれていたスピードスターと、ゴールを量産すると期待されていたストライカーは、左サイドのエース&インテルに戻る売却候補と評判を一変させました。プレミアリーグの最後の7試合とFAカップファイナルで、彼らはどんな足跡を残すのでしょうか。ポストプレーの後、ゴール前でもらえないルカクの復活は難しそうですが…。


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