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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ウクライナ戦で絶品ミドルと完璧なクロス!今やワールドクラスのブカヨ・サカはどこまで伸びる?

木曜日のイタリア戦で2本のCKをハリー・ケインに合わせ、混戦からのゴールとPK奪取のきっかけとなったブカヨ・サカは、ウェンブリーのウクライナ戦ではヒーローでした。ヘンダーソンと連携しながら右サイドを制圧していた7番が、エースの先制ゴールをお膳立てしたのは37分です。

ハリー・ケインのサイドチェンジを右サイドで受け、着いてきたムドリクを切り返しでかわすと、左足のクロスがゴール前へ。カラバエフの裏から走り込んで左足のボレーを決めたのは、サカに預けてDFの視界から消えていたハリー・ケインでした。プレミアリーグ通算204発のストライカーにしてみれば、イメージ通りの完璧なボールだったはずです。

1-0となった3分後、ヘンダーソンの縦パスを受けたサカは、上半身のフェイントだけでマトヴィエンコをかわします。振り向きながら2タッチ、コースが空いているのを見て左足一閃。ドライブがかかったコントロールショットは、美しい弧を描いてファーのサイドネットに収まりました。シュートチャンスを創れないウクライナにとって、2点は絶望的なギャップでした。

1ゴール1アシスト、3回のチャンスクリエイトとドリブル成功2回。右サイドでムドリクとマイコレンコを翻弄したサカは、イングランドがペースを落としてゲームをコントロールし始めてからも代えてもらえず、ピッチの上でタイムアップの笛を聞きました。

2021-22シーズンのプレミアリーグは38試合11ゴール7アシスト。今季も全試合出場を続ける不動の右ウイングは、28試合12ゴール10アシストとパワーアップしています。ワールドカップカタール大会でも4戦3発1アシストと結果を出した7番には、オーバーワークを懸念する向きがありますが、周囲が心配するほど疲れは溜まっていないのかもしれません。

ワールドカップ前のプレミアリーグは4ゴール6アシスト、戻ってきてからは8ゴール4アシスト。ネットを揺らすシーンが増えたのは、ベン・ホワイトとの連携のクオリティが高まり、シュートレンジでボールを受けられるようになったからでしょう。クラブでも代表でも引かされるシーンは減っており、自身の疲労よりも相手のファールのほうが心配です。

ゴールもアシストも2ケタに乗せた唯一のアタッカーは、ドリブル成功54回もリーグTOP。10代の頃は、前も後ろもこなせる器用なサイドアタッカーというイメージでしたが、前線の右サイドに固定されたこの2年で、「世界で5本の指に入るウインガー」といえるレベルにバージョンアップしました。

ユーロ2024のピッチに立つ頃には、モー・サラーが辿るであろう下降線とサカが描く上昇曲線は、既に交錯しているかもしれません。2023-24シーズンは、「プレミアリーグ20ゴール、チャンピオンズリーグ10ゴール」を期待したいと思います。しかし、その前に…。イングランド代表のユーロ予選を好スタートに導いた21歳の次のミッションは、リーグ制覇とMVPです。


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“ウクライナ戦で絶品ミドルと完璧なクロス!今やワールドクラスのブカヨ・サカはどこまで伸びる?” への1件のコメント

  1. ルーニー より:

    これで21歳はスゴすぎますね

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