30歳のストライカーに転機…ウェイン・ルーニーが「スコ―ルズをめざす宣言」!
「何年か前から、こうなるとわかっていた。僕は何回か、そのポジションでプレイしたことがあり、うまくやれることも証明している。以前から、すぐ近くでポール・スコールズを見てきた。いつか、自分が彼のような存在になるときが来ることもわかっていた。スコールズになれるよう、彼からいろんなものを学んできたつもりだ」(ウェイン・ルーニー)
朗報といっていいのでしょうか。イングランド代表も、マンチェスター・ユナイテッドも、ルーニーを中盤で起用できれば戦い方の選択肢がぐっと広がります。今季プレミアリーグの前半戦では15試合に出場しながら2ゴールしか決められなかったルーニーにとって、ワントップに指名されたのに結果を出せなかったことで、踏ん切りがついたのかもしれません。年明けからのプレミアリーグで5試合5ゴールと、一時は復活の兆しを見せたのですが、2月13日のサンダーランド戦で負傷離脱。休んでいる間にラシュフォードが現われ、戻ってきたときにはマルシアル、リンガードと18歳のストライカーが不動の3トップを形成していました。FAカップ準々決勝のウェストハム戦で復帰したルーニーがどこに戻ってくるのか、半ば不安を感じながら追っていたのですが、エヴァートンに劇的な勝利をおさめたFAカップ準決勝を見て、びっくりしました。
ルーニーが、インサイドハーフを心から楽しんでいる!
前線への正確なロングフィードやサイドへの展開がうまいのはわかっていたのですが、後ろのポジションでこれだけ輝いているルーニーを見たことはなかったような気がします。圧巻は、開始5分のプレイでした。フォス=メンサーがルカクにかわされ、プレミアリーグ18ゴールのベルギー代表ストライカーがひとり旅。デ・ヘアまでかわされ、エヴァートンの先制かと思った瞬間、ゴールポストに体を打ちつけながら、ヘディングでクリアしたのはルーニーでした。リンガードをGKの目の前でフリーにさせたロングパスや、ペナルティエリアのすぐ外から放つミドルの正確さはいうに及ばず。イングランド人選手としてはNo.1ではないかと思われるサッカーセンスを存分に堪能させてもらったゲームの後、セカンドストライカーがベストポジションだと確信していたキャプテンが、セントラルMFやインサイドハーフで新たな魅力を表現してくれればおもしろいと思いました。
「スコールズをめざす宣言」は、イングランド代表のホジソン監督にとっても、喜ばしいのではないでしょうか。いや、悩ましいというべきか…。前はハリー・ケイン、スタリッジ、ジェイミー・ヴァーディ、ウェルベック。中盤の真ん中には、ロス・バークリー、デル・アリ、ヘンダーソン、シェルヴィ、ドリンクウォーター、エリック・ダイアー、デルフ。若手の成長著しいサッカーの母国は前線も中盤もメンバーが揃いつつあり、プレミアリーグ通算192ゴール、イングランド代表で歴代最多の51ゴールを挙げているルーニーといえども、ポジションを約束される状況ではありません。ユーロは、どんなフォーメーションがいいのでしょう。トップにハリー・ケインとジェイミー・ヴァーディあるいはスタリッジ、そのすぐ下にロス・バークリー、ルーニーとデル・アリがセンターの左右で、底にエリック・ダイアーというのはいかがでしょうか。SBが忙しくなりそうな布陣で、ロス・バークリーとルーニーのどちらを前にするのかという問題もあるものの、攻撃的なサッカーが期待できる顔ぶれです。
36歳で最初の引退を発表したポール・スコールズは、半年後にオールド・トラフォードに復帰し、38歳までプレイしました。中盤に下がれば、運動量豊富でキックがうまいルーニーは、あと6~7年はやれるのではないでしょうか。プレミアリーグ最多ゴール記録保持者のアラン・シアラーまであと68という数字こそ気になるものの、ルーニーならセントラルに下がってもクリアしてしまうかもしれません。
「そうなるには、まだ早いのかもしれない。しかし、役割の変化は僕の成長を促すはずだ」
いやいや、そういわずに、来季からでもぜひ腰を据えてチャレンジしてください。パリ・サンジェルマンからスペシャルなストライカーが来るかもしれないと思うと、今から競演が楽しみです。ユーロ、プレミアリーグ、そしてワールドカップ…期待してます!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
イングランドは、いつの間にかユーロの優勝候補になりましたね。W杯グループステージ敗退から2年も経ってないというのに。
クラブではラッシュ、あるいは新ストライカー、代表ではケイン、ヴァーディがいて、ベンチに座るルーニーを観る機会が増えるのかと悲観していましたが、中盤でのプレーを受け入れてくれたのならルーニーを観る機会もだんと増え、ファンとしても嬉しい限りです。
中盤から味方を鼓舞して、まずはクラブで奇跡のトップ4滑り込みを果たしてほしいです。そのためにはレスターに、なんとしても勝ってほしいですね!
更新お疲れ様です。
遂にファギーの青写真が現実となるかもしれません。イングランド代表やユナイテッドにとってこれは最大の補強になりうるコンバートです。元々ストライカー離れしたプレーエリアと周りの使いっぷりが特徴の1つなので脅威になるとわかっていながらも楽しみなのが悔しいレッズファンです。
—–
更新お疲れ様です。
やはりエヴァートン戦の手ごたえはルーニー本人も感じていたようですね。
となると今夏の補強ポイントのFWではイブラヒモビッチ一択のような気がします。
あとはストーンズでも取ってフィルジョーンズとローテーションで使いたいですね。
更新ご苦労様です。
ルーニーのコンバートは素晴らしいアイデアだと思います。来季の監督がモウリーニョだと
して彼がルーニーに何を望むか分かりませんが少なくても代表ではルーニーがスコールズの
役割を果たせばイングランド代表は強くなるでしょう。期待したいと思います。
私はモウリーニョが新監督に就任した上で必要な補強を施せば今季の結果に関わらず来期のプ
プレミアの本命はユナイテッドだと思っています。彼等の財力をもってすればスパーズから
ケインを強奪することもナポリからイグアインを強奪することも可能でしょう。そうなれば
声高らかに復権を宣言出来るシーズンになるような気がしています。
aさん>
エヴァートン戦を観て、やはり彼は特別な選手だという思いを新たにしました。ユーロも楽しみです。
グッチさん>
同感です。マンチェスター・ユナイテッドも代表もおもしろくなりそうですね。
yutoさん>
イブラヒモヴィッチ、ストーンずともいいと思いますが、ストーンズのほうは高くなるようだったら、スペインやフランスからいい選手を獲ってくるのもいいかもと思ってます。
tomoさん>
モウリーニョ就任、本格的なストライカー獲得、CB強化、デ・ヘア残留と揃えば、勝てるかもしれませんね。