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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ACミラン、A・マドリードに加えてプレミアリーグ勢も参戦!? どこへいく、本田!

スペインのクラブ付記者とロシアのサッカーマスコミの情報信ぴょう性には怪しいものがありますが、日本代表の本田圭祐の周辺が騒がしくなってきたようです。とはいえ、プレミアリーグファンからすれば、半年に1回、「リヴァプール、アーセナルが本田に興味」という記事を目にしていた状況ですので、オオカミ少年状態になっているかもしれませんが、今回は半年後にCSKAモスクワと契約が切れるタイミングですので、動くことはほぼ間違いなさそうです。ちなみに今ある報道はざっとこんなところです。

1)ACミランがテベス獲得断念で本田獲りにシフトする
2)エヴァートンの新監督、ロベルト・マルティネスが、本田獲得を希望
3)トッテナムとアストン・ヴィラも本田の動向に注目
 (以上3件、ロシア「スポーツ・エクスプレス」報道)
4)アトレティコ・マドリードがヴォルフスブルグのジエゴ獲得難航、本田獲得に動き始めている
 (スペイン「アス」紙のアトレティコ・マドリード担当記者)

並べてみると、具体性に乏しい記事が多く、ACミラン以外はオファーを出しているのか甚だ疑問ですね。プレミアリーグ勢でいえば、トッテナムとアストン・ヴィラはないでしょう。各紙が口を揃えていっているのは、「今進んでいる話(テベス、ジェコ、エヴァートンはフェライニ放出?)の状況次第で本田」「CSKAモスクワが設定する移籍金による」の2点。後者は20億円ともいわれており、残り半年しか契約が残っていない選手にしてはさすがに高いので、うまくこれが下がれば話を進め、下がらなければ半年待って0円での獲得狙い、といったところでしょう。一方で、モスクワ側も0円は避けたいという思惑がありそうで、非常に微妙な駆け引きです。アトレティコ・マドリードはジエゴの1000万ユーロ(約12億8000万円)に首を縦に振らなかったそうですが、それでもオファーを出すとすれば、もしかしたら5~7億程度に下がる、と考えているのかもしれません。

さて、もし上記5クラブがすべてオファーを出したとして、「どこへ行くのがよさそうか」といわれれば、出場機会と使われ方を考慮して「エヴァートンかアトレティコ・マドリード」ではないでしょうか。チャンピオンズリーグ出場権を持っているアトレティコは、エースのファルカオがモナコへ移籍。昨シーズンは9人のMFがリーグ戦出場20試合を果たしており、一定のターンオーバーはありつつ、使われる可能性は高そうです。エヴァートンはフェライニが残ったとしても、センターMF、CF、トップ下がすべてできる器用な選手で、サイドもトップ下もこなせる本田と併せて流動的に起用してもらえそうです。逆にACミランは、来季は4-3-1-2で戦うと伝えられており、モントリーヴォ、ロビーニョ、エル・シャーラウィーらとポジション争いになる可能性があります。トップ下の責任が重いフォーメーションであり、競争も熾烈なので、貴重なワールドカップイヤーをベンチで過ごすリスクが高いのではないでしょうか。

結局のところ、この移籍話はモスクワ次第。移籍金を欲張れば誰も動かず、10億円前後ならACミラン、さらに大幅に下がるようであれば他クラブもあり、といった按配です。個人的にはひいき目もあり、プレミアリーグの青いユニフォームがいいのではないかと思いますが、果たして…。

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