アッガーと同じ8年半…フェネルバフチェ移籍決定のシュクルテルに感謝の言葉を。
既にメディカルチェックを終えたと伝えられていたので、多くのファンは心の準備はできていたでしょう。マルティン・シュクルテルのフェネルバフチェ移籍が正式に決まりました。移籍金は非公表ですが、イギリスメディア「デイリー・ミラー」は550万ポンド(約7億8000万円)と伝えており、2008年の1月から8年半に渡って活躍した選手の置き土産としては、充分なのではないでしょうか。公式戦319試合、プレミアリーグ出場242試合。2010-11シーズンから最終ラインになくてはならない選手となり、ハードマークを持ち味に、アッガーとのコンビでリヴァプールのゴール前に立ちはだかりました。いいときと悪いときの差が激しい選手でもあり、2011-12シーズンには圧倒的な支持を得てクラブのMVPに輝きながら、翌シーズンはミスが目立ち、今ひとつ。お恥ずかしい話ですが、2013-14シーズンの開幕前に本ブログのコメント欄で「シュクルテルは放出してもいいのではないか」と書き、サポーターの方にたしなめられたのを思い出します。
SASが猛威を振るい、あと一歩でプレミアリーグ優勝というところまで迫った2013-14シーズンこそが、シュクルテルのピークでした。開幕から2試合を欠場したシュクルテルは、以降のゲームで全試合スタメン。チェルシーとマンチェスター・シティからゴールを奪い、2月8日のアーセナル戦では2ゴールをゲット。シーズン7ゴールはもちろん自己ベスト、一方でオウンゴール4発はプレミアリーグ新記録でした。スアレス、スタリッジ、ジェラードだけでなく、シュクルテルもまた、多少失点をしても強引にゴールを決めて寄り倒してしまうチームの象徴だったと思います。
アーセナル戦で火が着いたレッズは、そこから11連勝という無双モードに入り、この間のゴール数は驚愕の38、ただし失点も15。マンチェスター・シティとの勝ち点差が2しかなかったことを思えば、チェルシー戦のジェラードのスリップと、クリスタル・パレスに3-0から追いつかれた魔の10分が悔やまれます。プレミアリーグの頂点に届かなかったシュクルテルは、徐々に坂を下り始め、昨季の終盤戦は素晴らしい時期とは別人のようなぎこちないプレイに終始しました。マティプを獲得したクロップ監督の視界に、背番号37は入っていないのだろうと容易に想像できました。
奇しくもアッガーと同じ8年半。チームの顔を大事にするリヴァプールの姿勢に感心するとともに、選手の心を捉えて離さないアンフィールドはどれだけ魅力的な場所なのだろうとあらためて思います。そしてまた、アンフィールドに立つシュクルテルを思い出そうとすると、2年前の4月にジェラードを襲ったアクシデントとデンバ・バの独走が今もくっきりと像を結びます。私にとってあのシーンは、ドーハの悲劇、2011-12シーズンのプレミアリーグ最終戦でマンチェスター・ユナイテッドの優勝の夢を打ち砕いたアグエロの決勝ゴールとともに、サッカーにおける3大悲劇のひとつとなっています。あれだけ熱くさせてくれたチームの一員がプレミアリーグを去るという知らせに、今はただ、ありがとうという言葉しか思い浮かびません。
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更新お疲れ様です。
あの強面なゴリゴリファイターがプレイが見れなくなるのは寂しいです。
たまに頭などから流血して、バンダナを巻く姿が懐かしい…
怪我に強く、鉄人タイプの選手であり、個人的には頼りになる存在でした。
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プロレスラーのような選手でしたね
更新お疲れ様です。
シュクルテルにはありがとうしかありません。
ここまでレッズのDFラインを支えてくれてありがとう。
寂しいながらも、獲得があれば放出があるのが常の世界、マティプの獲得と13-14をピークに昨年の不調を考えれば覚悟はありました。
これで私が最も愛したベニテス監督率いるジェラード・キャラガー時代の戦士はルーカスだけになってしまいます。
ルーカスまで移籍してしまったら本当に懐古モードに陥りそうです。
なんにせよシュクルテル、8年間ありがとう。
体を投げ出す魂のこもったプレー、忘れません。
更新ご苦労様です。
また一人ラファ時代の戦士が去りましたね。オウンゴール献上もありましたが、レッズサポの心を射抜くファイターだったと思います。流血しても頭にサポーターを巻いてのプレー、ましてホチキスで緊急止血をしたりと文字通りのファイターでした。8年ですかなんとも言えない感慨深い感じがします。シュクルテルにはチームが厳しいときも支えてくれたイレブンだったと思います。新天地でも活躍を期待してます。ありがとう!
更新お疲れさまです。
シュクルテル退団で自分が好きだった2009年メンバーがレイヴァだけになってしまったのはなんだか寂しい気持ちがありますね。
シュクルテルがいたからあれだけセットプレーに期待が出来ていたんだと思います。
あと3点追いつかれたのはパレス戦だったと思います。
元プロゴールキーパーの人が言っていたので間違いないと思いますが、GKが派手な黄色のユニフォームが多いのは、膨張色なので相手FWに対してチェックに入る際、威圧的な印象を持たせられるとのことでした。
その点において、シュクルテルもまた、相手にとっての威圧感は充分なDFだったのではないでしょうか。全身に入ったタトゥー、刈り上げた頭髪、睨み殺すような眼光に、ケンカ上等な性格とプレースタイル。それがまたリバプールというスタイルにもマッチしていて、サッカーをエンターテイメントととらえるならば文句なしのDFだったと思います。(余談ですが、レアルマドリーにもほぼ同条件のDFがいますね。)テクニックや体力面などの点はプロとして絶対条件なのは言うまでもないですが、サポーターには愛され、他クラブのファンから憎まれる、これぞプレミアリーガーな選手でした。またどこかで目にできたらと願います。
足元はあまり良くないし、足が遅くてズルズルラインを下げる。これが現代サッカーでは致命的でしたね。少し前の時代なら、空中線に強くシュートを全く恐れない彼のような跳ね返し屋は今以上の評価を受けていたでしょう。
気持ちの入った、体を投げ出してシュートを弾き、ファールすれすれの荒いタックルでボールを奪う。空中線は敵なし。味方のゴールには誰よりも喜ぶ。欠点を補ってあまりある魅力的な選手でした。去るのは寂しいですが、新天地の活躍を祈っています。
好きな選手ですが、今のスタイルに合わない選手なので残念ですが、近い将来にお別れしないといけません。ラインを下げて守る3バックなら一流だと思いますが、フォアチェックのハイプレスサッカーには全く向かないのでこれまでの実績とそこそこ高額な移籍金に感謝です。
アイヴの放出も決まりましたが、未だに95年以前生まれの選手は現在30人以上所属してるのであと5人以上を放出しないといけません!戦力的にはベンテケ、アルベルト、バロテッリ、イロリ、ウィズダムと出場機会の問題でアレンが危ないです。
おまけにサイドバックが質量ともに足りてないので、取ればスミスがレンタルで移籍でしょうし、第3GKの噂もあり、まだまだ忙しい夏を迎えそうですね。
リバサポさん>
キャラ立ってましたよね。いいときの彼は、相手チームファンにとっては腹立たしい存在でした。
おハムさん>
見た目、そうですね。
nyonsukeさん Mackiさん>
確かに、ルーカスだけですね。ベニテスさんの頃が懐かしいです。
えじさん>
ご指摘ありがとうございました。この2チーム、筆が滑って間違える、みたいなことが多いんです。訂正させていただきました。
ひろとさん
彼の特徴を見事に表現されてますね。国内の他クラブでもうしばらく、観たかったなと思いました。
プレミアリーグ大好き!さん>
寂しいですね。中堅や下位にいけば、頼られまくりだったでしょうね。
Kさん>
クラブとしては、ここというタイミングですね。売却がうまくいくことを祈っています。