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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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モイーズ監督「ルーニーはチームに残留する」と明言

パリ・サンジェルマン、アーセナル、スペインなど、さまざまな噂が飛び交っているウエイン・ルーニーの去就ですが、イギリスのメディアによると、マンチェスター・ユナイテッドのモイーズ新監督がルーニーの残留を明言したとのこと。「ウェインと話した。”彼は売りに出されていない”。これが事実だ。彼はマンチェスター・ユナイテッドの選手であり、これからもマンチェスター・ユナイテッドの選手だ」。…まだ喜ぶのは早い、と思いつつも、もしルーニーが新チームでのプレイに向けて練習を始めているのだとすれば、来季に向けて最高に明るいニュースです。

5月にサー・アレックス・ファーガソン監督が「ルーニーが移籍を志願している」と明かし、ラスト2試合を欠場してから、プレミアリーグから離れるのではないか、などいくつか移籍先が取り沙汰されてはいたものの、具体的な話が何もないままここまで来ています。おそらくですが、センターMFでのプレイに興味を持てなかったルーニーにとって、移籍志願理由は「この起用が続くなら、ストライカーとして勝負できる環境を選びたい」という1点だったのではないでしょうか。モイーズとの確執も、今は昔、若気の至り。ここであらためて、新監督から「来季はストライカーとしてプレイしてほしい。信頼している」とだけ伝えれば、ルーニーのなかに移籍する理由はなく、むしろ、プレミアリーグやチャンピオンズリーグが狙えて、ワールドカップに向けてしっかり準備しやすいマンチェスター・ユナイテッド残留のほうがポジティブに映るのではないかと思います。

ご本人からコメントが出るなり、プレシーズンマッチでの勇姿を観るなりしないと、まだまだ安心はできませんが、何しろ20年以上続いた体制が変わるという大きなイベントの最中です。チームの骨格を壊さずに、足りないところを補強して来季を迎えられるのがベスト。このニュースに触れるたびに同じコメントを繰り返しているような気もしますが、しかし言いたい。ルーニーにはぜひ、チームの顔として残っていただき、マンチェスター・ユナイテッドでその輝かしいキャリアを終え、真のレジェンドになってほしいです。

プレミアリーグの終盤に、ようやく連携の精度が上がってきた香川真司にとっても、コンビネーションを作りやすいルーニーが残留して、大きく顔ぶれが変わらないなかで来季に入れたほうがポジティブですね。また、時を同じくしてライアン・ギグスのコーチ兼任と、先頃引退を発表したフィル・ネビルのコーチ就任が発表されました。コーチとしての能力はやってみないとわかりませんが、マンチェスター・ユナイテッドの歴史とモイーズ・サッカーの両方を知るフィル・ネビルは、チームを早期にまとめるうえで、重要な役割を果たしてくれるものと思います。

ところで、補強のほうはどうなっているのでしょうか。センターMFは?ナニの移籍は?今は、アジアとスウェーデンをまわる「ツアー2013」の準備で忙しいとか…。しかしこれ、イギリスに帰国するのは8月頭ですよね?普通に考えたら、その前に新加入選手がすべて揃っていて、ツアーでテストするくらいじゃないと開幕に間に合いませんよ。もしかして、何もなし?静かすぎて、不安です。

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