「彼がいると、リヴァプールは失点が少なくなる」遠藤航を絶賛する現地記者のレポートをチェック!
プレミアリーグで最初のフルタイム出場は、12節のブレントフォード戦でした。以来、15試合のうち12試合でスタメン起用。ELと国内カップは、出場可能だった全試合で先発しています。リヴァプールでレギュラーポジションをつかんだ遠藤航は、現地メディアの「成功した補強ランキング」で軒並み上位に選ばれています。
公式戦で、60分以上プレイした試合は16勝3分1敗。敗れたのは、延長戦になったFAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦だけです。さらにもうひとつ、恐るべきスタッツを紹介しましょう。彼がピッチにいた時間帯に2失点以上を喫した試合は、2つしかありません。ELのユニオン・サン・ジロワーズ戦は消化試合。2つめは、オールド・トラフォードの3-4の激闘です。
ファン・ダイク、コナテ、クアンサーと連携しながら、リヴァプールの最終ラインを安定させた遠藤航について、「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者が詳細なレポートを配信しています。タイトルは「How Liverpool’s escape-room specialist solved Jurgen Klopp’s midfield conundrum」。ユルゲン・クロップが抱えていた中盤の難問を解決したという表現は、最高の賛辞です。
エスケープルームというのは、部屋に閉じ込められた参加者が、謎を解いて脱出するゲームのこと。ヘンダーソン、ファビーニョ、ミルナー、ナビ・ケイタらを一気に失ったレッズは、優勝候補どころか2年連続でTOP4を逃すのではないかといわれていました。遠藤航が加わったとき、クロップ就任以来の最大のピンチから脱出する切り札になると思った人はいなかったでしょう。
アダム・ベイト記者は、シント・トロイデンでアシスタントコーチを務めていたイサメ・シャライと、シュツットガルト時代にチームメイトだったマリオ・ゴメスの証言を紹介しています。ベルギーのクラブが、チームの絆を強めるトレーニングとして活用していたエスケープルームは、遠藤航の能力に気づくきっかけになったそうです。
「選手たちは暗号を見つけなければならなかった。彼らが何をしているのかをチェックできるように、カメラをいくつか用意していた。われわれが目撃したのは、遠藤が多くのコードを見つけ出す姿だった。彼はピッチ上でとても知的だったけど、ピッチの外でも非常に知的な男だったんだ。だから、他の選手たちからの信頼が厚かった」(イサメ・シャライ)
「遠藤が入団して間もない頃、サブの選手のウォームダウンとして、試合後に4対4をやっていた。いつもドレッシングルームに行って、監督に “ワタルと同じチームにしてくれ “といっていたんだ。そうすれば、ボールを失わなくてすむ。ワタルが大好きだ。チームスポーツのあるべき姿。いつもグループのために全力を尽くしてくれる」(マリオ・ゴメス)
彼らの言葉は、リヴァプールにおける遠藤の評価に直結します。アダム・ベイト記者は、「遠藤効果」がわかるいくつかのデータを紹介しています。ひとつは、アレクシス・マック・アリスターのプレイエリアを示すヒートマップ。遠藤がいるとホールディングMFの役割から解放され、重心が前にシフトしているのがよくわかります。
そしてもうひとつは、遠藤航がパスを出したエリアと成功率です。ミドルサードを満遍なくカバーしており、横と後方に出すボールはほとんどミスがありません。「今シーズンのプレミアリーグで遠藤がピッチに立つと、90分あたりの失点が少なくなる」と指摘した記者は、ベルギーのコーチの言葉をレポートのまとめにも引用しています。
「彼の最大の資質は、チームにバランスをもたらすことだ。ゲームをよく読んでおり、チームがボールを失ったときに何をすべきかを常に考えている。ワンタッチやツータッチを好むので、ゲームを複雑にしない。テクニックがあり、精神的にもとても強い。イングランドでは、まだ見たことがないかもしれないけど、ヘッドで決められるし、遠めからのシュートもうまい」
昨シーズンのプレミアリーグで、29節までに35失点を喫していたリヴァプールは、今季は27失点で首位に立っています。チアゴとバイチェティッチをまったく起用できず、マティプ、ロバートソン、アーノルドが次々に離脱したチームを支えたアンカーは、日本から眺めるわれわれが想像する以上に評価を高めているようです。
公式戦で、60分以上プレイした試合は16勝3分1敗。敗れたのは、延長戦になったFAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦だけです。さらにもうひとつ、恐るべきスタッツを紹介しましょう。彼がピッチにいた時間帯に2失点以上を喫した試合は、2つしかありません。ELのユニオン・サン・ジロワーズ戦は消化試合。2つめは、オールド・トラフォードの3-4の激闘です。
ファン・ダイク、コナテ、クアンサーと連携しながら、リヴァプールの最終ラインを安定させた遠藤航について、「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者が詳細なレポートを配信しています。タイトルは「How Liverpool’s escape-room specialist solved Jurgen Klopp’s midfield conundrum」。ユルゲン・クロップが抱えていた中盤の難問を解決したという表現は、最高の賛辞です。
エスケープルームというのは、部屋に閉じ込められた参加者が、謎を解いて脱出するゲームのこと。ヘンダーソン、ファビーニョ、ミルナー、ナビ・ケイタらを一気に失ったレッズは、優勝候補どころか2年連続でTOP4を逃すのではないかといわれていました。遠藤航が加わったとき、クロップ就任以来の最大のピンチから脱出する切り札になると思った人はいなかったでしょう。
アダム・ベイト記者は、シント・トロイデンでアシスタントコーチを務めていたイサメ・シャライと、シュツットガルト時代にチームメイトだったマリオ・ゴメスの証言を紹介しています。ベルギーのクラブが、チームの絆を強めるトレーニングとして活用していたエスケープルームは、遠藤航の能力に気づくきっかけになったそうです。
「選手たちは暗号を見つけなければならなかった。彼らが何をしているのかをチェックできるように、カメラをいくつか用意していた。われわれが目撃したのは、遠藤が多くのコードを見つけ出す姿だった。彼はピッチ上でとても知的だったけど、ピッチの外でも非常に知的な男だったんだ。だから、他の選手たちからの信頼が厚かった」(イサメ・シャライ)
「遠藤が入団して間もない頃、サブの選手のウォームダウンとして、試合後に4対4をやっていた。いつもドレッシングルームに行って、監督に “ワタルと同じチームにしてくれ “といっていたんだ。そうすれば、ボールを失わなくてすむ。ワタルが大好きだ。チームスポーツのあるべき姿。いつもグループのために全力を尽くしてくれる」(マリオ・ゴメス)
彼らの言葉は、リヴァプールにおける遠藤の評価に直結します。アダム・ベイト記者は、「遠藤効果」がわかるいくつかのデータを紹介しています。ひとつは、アレクシス・マック・アリスターのプレイエリアを示すヒートマップ。遠藤がいるとホールディングMFの役割から解放され、重心が前にシフトしているのがよくわかります。
そしてもうひとつは、遠藤航がパスを出したエリアと成功率です。ミドルサードを満遍なくカバーしており、横と後方に出すボールはほとんどミスがありません。「今シーズンのプレミアリーグで遠藤がピッチに立つと、90分あたりの失点が少なくなる」と指摘した記者は、ベルギーのコーチの言葉をレポートのまとめにも引用しています。
「彼の最大の資質は、チームにバランスをもたらすことだ。ゲームをよく読んでおり、チームがボールを失ったときに何をすべきかを常に考えている。ワンタッチやツータッチを好むので、ゲームを複雑にしない。テクニックがあり、精神的にもとても強い。イングランドでは、まだ見たことがないかもしれないけど、ヘッドで決められるし、遠めからのシュートもうまい」
昨シーズンのプレミアリーグで、29節までに35失点を喫していたリヴァプールは、今季は27失点で首位に立っています。チアゴとバイチェティッチをまったく起用できず、マティプ、ロバートソン、アーノルドが次々に離脱したチームを支えたアンカーは、日本から眺めるわれわれが想像する以上に評価を高めているようです。
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今日もありがとうございます。
プレミアで頂点を争うチームの中盤で毎週ファンを唸らせる我らが日本代表キャプテン。合わせるのが上手いのか、遠藤には連携できる相手が多そうですね。
マックアリスタを引き立てたり、ファンダイクの負担を減らしたり。バックパスからファンダイクが展開というシーンもよく見かけます。本人はアーノルドとフィーリングが合うとも言っていました。
中盤に気の効く選手がいると全体にダイレクトに波及するでしょうね。劣勢でも強気ですし
いつもコメントありがとうございます。
遠藤はホスピタリティが高く、どこにいればいいのかを判断するのが早いですよね。
これまで守備的MFとして直近でファビーニョ、ヘンダーソン、ワイナルダムが担ってきました。
更に遡ればルーカス・レイヴァやマスチェラーノになると思いますが
遠藤は上記の選手たちとは異なる印象を個人的に持っています。
「攻撃の芽を摘む」というより「攻撃の起点」になる積極的な守備が目立つ印象です。
ルーカスの横にはジェラードが、マスチェラーノの横にはシャビ・アロンソがいました。
ファビーニョ・ヘンド・ワイナルダムの時でもスアレスやスタリッジ、コウチーニョ、フィルミーノなど創造性を持った選手がいました。
ただ遠藤の場合は彼自身がゴールまでの軌跡が描けたパス(マッカ・ショボ・ジョーンズを介した)を出している、そんな気がするのです。
近いイメージとしてはシティのロドリ、チェルシー時代のカンテ、あるいは往年のスコット・パーカーを彷彿とさせる感じです。
思い出すのはカンテ、ジウベルト・シウヴァでしょうか。
守備力は彼らのほうが上ですが。
慌ててミスをするシーンが目立つアムラバトを見ていると、ほしくなります。