14試合7ゴールはまるでストライカー!エジルが語る「今季の自分、ヴェンゲル監督、アーセナル」
「監督は、僕に多くのゴールを決めることを要求している。トレーニングでは、ほとんどのチャンスでボールがゴールにおさまっているのを見ているしね」
「彼は毎年いってくれている。『今シーズンは10ゴール以上決められる。その力があるのだから目標にすべきだ』とね。僕はそれをめざしている」
「He knows that I’m ice-cold in front of goal and he wants to see that in matches.(彼は、僕がゴール前で氷のように冷静であるとわかっており、それを試合で観たがっているんだ)」という言葉が印象的です。ゴール前に頻繁に顔を出すようになったエジルのプレイについて、「凄い…」と絶句してしまうことが2つあります。ひとつは「ゴールを狙うと決めたら、あっさり結果を出してしまうこと」。そしてもうひとつは「今までの自分の持ち味を残しながら新たな価値を生み出していること」です。
本職のストライカーでも、2試合で1点のペースをキープするのは難易度が高く、ルーニーやジェイミー・ヴァーディはエジルが挙げたプレミアリーグ3ゴールに届いていません。まさに、天才。ゴール前で冷静でいられるのは、正確なボレーとヘディングという技術があるからでしょう。嗅覚とワンタッチゴールのセンスがあるジルーが、ときどき犯してしまうイージーなミスは、エジルには見当たりません。
さらに注目すべきは、エジルのプレイの幅が広がっていることです。「前へ出るようにはしているけれど、スタイルは変えていない」と語るように、11番はストライカーとしての仕事にシフトしたわけではなく、中盤での関与度と守備における貢献度は変わっていません。チームがハーフラインを越えたあたりでパスをまわしているときは、アシスト王に輝いた昨季よりも低い位置で相手の隙を窺っていることが多く、前線の選手を走らせる鋭い縦パスは健在です。アシストが減ったのは、トップがアレクシス・サンチェスになったためにピンポイントのクロスを上げる機会が少なくなり、ラストパスのひとつ前で効果的なボールを出すことが増えたからでしょう。アーセナルで最もアシストが多いのがアレクシス・サンチェスとイオビであることが、チームとエジルの変化を象徴しています。
「天才」と書きたくなるプレイヤーではあるものの、7ゴールの裏にはたゆまぬ努力があるのを忘れてはいけません。 「サッカー選手として成長したいなら、弱点克服に日々取り組まなければならない」と語るエジルは、唯一最大のウィークポイントを解消しようとしているようです。
「才能は必要だけど、みんな完璧ではない。弱点を最小限に抑える努力をしなければならない。 例えば、僕は両利きではないので、右足でのプレイを向上させるためにハードに取り組んでいる」
右足でも難なくボレーを叩き込める選手ではありますが、決定的な仕事をするのはいつも左足です。エジルがカソルラに近づけば、チームの決定機が増えると同時に、本人のゴール数もさらに伸びるでしょう。「アーセナルに移籍してわかったのは、自分の能力を開発させられるクラブだということ。 とりわけ、ボスの下でね」と天才がリスペクトするヴェンゲル監督は、エジルの未来にベルカンプの輝きをみているのではないでしょうか。アンリやアネルカなど、ウイングの選手を真ん中にコンバートするのもうまい監督が、新しいベルカンプと同時にアレクシス・サンチェスをアンリに仕立て上げたとき、グーナーはあの黄金時代の恍惚感をもう一度味わえるのかもしれません。プレミアリーグ2節のレスター戦、73分にエジルが合流してから、アーセナルは未だ無敗です。
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エジルのコメント、読みました!天才でありながら努力し続けていること、またボスとのよい信頼関係の下、進化し続けたいという向上心が伝わってきました!彼がなぜ契約延長の条件にヴェンゲルさんの契約延長を含めているかがわかったような気がします。
エジルがこのまま進化してもし、カソルラのように右足も使えるようになったら、まさにベルカンプですね!エジルのことは競技は違えど、NBAでポイントガード(サッカーのプレイメーカー)でアシスト王にして爆発的な得点力を有し、二年連続MVPに選ばれたゴールデンステートウォーリアーズのステファン カリーと最近だぶってみています。ノールックパスは当たり前で、両者がボールに触った瞬間、次に何が起こるのか何時もワクワクしてしまいます。多分、二人の頭には遊び心があって先の先まで読んでプレーを楽しんでいるんだと思います!
彼が真のスーパースター且つベルカンプに並び称されるには、自らがチームを牽引してプレミアを制することが必要かと思います。今シーズン中に右足からの強烈なシュートが見れることを期待しつつ、これからのエジルがいったい何処まで進化するのかファンとして見守って行きたいと思います!