2ヵ月連続でMVP&最優秀監督をダブル受賞!チェルシーの勢いはどこまで続く?
プレミアリーグ8連勝と敵なしのチェルシーですが、コンテ監督は「まだ14試合しかしていない」と、慎重な姿勢を崩していません。彼らの勢いはどこまで続くでしょうか。年末年始の日程を見ると、既に上位対決を済ませているチェルシーは、圧倒的に有利な立場にいます。日曜日はスタンフォード・ブリッジでWBA戦。その後はサンダーランド、クリスタル・パレス、ボーンマス、ストーク。14連勝はさすがに難しいかもしれませんが、無敗で年を越すことならできそうな顔ぶれです。
ライバルの対戦カードを見ると、最も厳しいのはペップのマンチェスター・シティで、年末までにアーセナル戦とリヴァプール戦を残しています。ヴェンゲル監督とクロップ監督は、ペップとの直接対決に加えてアウェイのエヴァートン戦が控えており、2敗してしまえばチェルシーの背中が見えなくなる可能性があります。上位がつぶし合いになれば、チェルシーは年内に独走態勢に入るかもしれません。多少勝ち点を落としたとしても、リヴァプール、アーセナルとの連戦が入っている1月末までは、順調に首位を走るのではないかと思われます。
コンテ監督の最大の敵は、負傷者と疲労でしょう。クルトワ、アスピリクエタ、カンテ、アザール、ジエゴ・コスタが全試合出場で、マティッチは13試合に先発と、上位で最もスタメン固定で戦っているチームゆえ、柱を欠けばその影響は大きくなりそうです。マンチェスター・シティで全試合出場は、チェルシー戦の退場で今節のお休みが決まっているフェルナンジーニョのみ。アーセナルはアレクシス・サンチェスとチェフ、リヴァプールはナサニエル・クラインとヘンダーソンだけと、他の上位チームはメンバーを入れ替えながら戦っています。最終ラインに何かあってもズマの復帰でカバーできそうですが、戦術の軸となるマティッチとカンテ、得点源のジエゴ・コスタとアザールは、代えが効かないでしょう。どこまで連勝を伸ばすかという興味と同時に、タイトなスケジュールに突入するコンテ監督の起用法にも注目しています。
明日のWBAは、プレミアリーグ7位と健闘している難敵ですが、チェルシーの公式サイトによると、1978年以来ホームでは10勝3分のお得意様。2戦連続で逆転勝利のチームが、このゲームもひっくり返せば、リーズ、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルに続く史上5度めの3試合連続逆転勝利となるそうです。こんな話を聞くと、サロモン・ロンドンやマット・フィリップスあたりが先制ゴールを決めてくれないかと前のめりになってしまいますが、上位が相手だとおとなしくなるピューリス監督のチームに、首位いじめは期待できそうにありません。今季プレミアリーグで、延べ8人しか先発メンバーを変えていないコンテ監督は、いつもの顔ぶれを揃えてくるでしょう。
昨季の今頃は、35人もスタメンを入れ替えながら下位に沈み、12月17日にはモウリーニョ監督辞任という衝撃の事件がありました。天国から地獄、地獄から天国とジェットコースターのような2年を過ごしたチェルシーを見ていると、メンタル、コンディション、選手の組み合わせ次第で簡単に別なチームになってしまうサッカーのおもしろさと怖さをあらためて感じます。「まだ14試合しかしていない」…コンテ監督、そうですね。まだ、わかりません。
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コスタは2014年8月にMVPになってるいるのではないでしょうか?間違ってたらすいません。
連続ダブル、期待していましたが難しい連戦を上手く乗り越えましたね。これは個人的な感想ですが、何かと赤いチームに人気があったプレミアで(先日のブログでの白熱コメントのやりとり含め)チェルシーにも話題が集まり、何やらファンも増えているのではという期待がありますね。ここ十数年、成金→モウリーニョ→迷走→CL→モウリーニョ→コンテの現在、第一次モウリーニョのスター達がいなくなっていく寂しさはありますが、赤いチームが築いてきたような、強さの伝統をチームで体現できるクラブの発端に立ち会えている気がしています。
プレミアリーグ大好き!さん>
すみません。「Sky Sports」の原文が「2014年8月以来最初の~」という言い回しで、「入団して以来~」と読み違えてしまいました。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。
noriさん>
職人集団的な雰囲気だったチームが明るくなり、若手が出てくる期待感も加わってますね。ローンで他クラブに出ている選手からスターが出ると、なおいいですね。