オシムヘンやジョン・デュランが入団していたら…ニコラス・ジャクソンとエンクンクを超えられたのか?
チェルシーのスポーツディレクター、ローレンス・スチュワートとポール・ウィンスタンレーのコンビは、ビッグマネーをばら撒いて強引に選手をかき集めてきた印象がありますが、ストライカーの目利きは確かなようです。今年の夏に彼らがターゲットとしていた3人は、欧州の各地で猛威を振るっています。
ナポリが主張する高額の移籍金とサラリーがネックとなり、ビッグクラブとのディールが成立しなかったヴィクター・オシムヘンは、ローンで加わったガラタサライで11試合8ゴール5アシスト。アトレティコ・マドリードからポルトに移籍したサム・オモロディオン・アゲホワは、15戦12ゴールと量産体制をキープしています。
アストン・ヴィラに残留となったジョン・デュランは、先発が3試合しかなくても19戦8ゴール。ピッチでキックオフを迎えたCLのボローニャ戦、カラバオカップのウィコム戦とクリスタル・パレス戦は全試合ゴールを決めています。3人とも、来年の夏のトランスファーマーケットでも各国のメディアを賑わすはずです。
チェルシーの経営ボードやサポーターのみなさんは、彼らのスタッツを見て眉を顰めるのでしょうか。いや、もっとストレートに問いましょう。ターゲットとされていたストライカーたちは、ニコラス・ジャクソンとクリストファー・エンクンクのコンビを超えられたのか?これに対して、イエスと即答できる人は、ほとんどいないのではないかと思われます。
2023年の夏にビジャレアルから引き入れたニコラス・ジャクソンは、初年度の公式戦で44試合17ゴール6アシストという数字を残しています。移籍金2910万ポンドで獲得した22歳の若手としては、期待するレベルをクリアしたといえるでしょう。2年めの今季は、マレスカ戦術にいち早くフィットし、プレミアリーグ12戦7ゴール3アシスト。エースにふさわしいプレイを続けています。
好調の15番とコール・パルマ―からポジションを奪えず、プレミアリーグでは先発1試合のエンクンクは、ヨーロッパカンファレンスリーグとカラバオカップで絶対的な存在と化しています。ECLでは、予選から6試合連続ゴールでトータル7発。カラバオカップは、リーグ2(4部相当)のバローとのホームゲームでハットトリックを達成しています。
プレミアリーグよりローレベルの相手が多いからといって、19戦11ゴール1アシストに文句はないでしょう。ゴールを決めても笑顔がないエンクンクの心情は気になるものの、チームとしてはターンオーバーが機能していると胸を張れる状況です。3人のストライカーを全員足しても、エンクンクに届かないマンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、うらやましい限りです。
ここにオシムヘンが加わっていたら…。移籍金、サラリー、レギュラーの3大欲求をすべて満たそうとするゴールゲッターの存在は、ニコラス・ジャクソンの成長機会とエンクンクのモチベーションを失うマイナスのほうが大きかったのではないでしょうか。デッドラインデー間際に買取オプション付きのローン移籍が破談となったのは、今となっては悪い話ではありません。
マドリードにいた昨季は36試合9ゴールだったアグホワは、ニコラス・ジャクソンとの割り算にしかならず、エンクンクとサブの一番手を争っていた可能性が高そうです。オリー・ワトキンスを重用するチームに不満を抱えていたジョン・デュランも、さほど変わらない環境に苛立っていたかもしれません。オーナーが用意していたビッグマネーは、フルバックの強化にまわせます。
「ニコラス・ジャクソンに足りないのは、ネームバリューだけ」というのは、いいすぎでしょうか。クラブのレジェンド、ディディエ・ドログバはロンドンでの最初の57試合で23ゴール。ニコラス・ジャクソンは57試合24ゴールとひとつ上回っており、このまま順調にいけば、最終ラインとの駆け引きやポストプレーも先人に近づけるでしょう。
ジョアン・フェリックスですら出番を得られないチームは、今や「前線は間に合っている」と明言できるはずです。1月に共同SDが注力すべきは、ビッグネームへのアプローチではなく、将来を考え始めていると報じられたエンクンクのモチベートでしょう。主戦場がECLとはいえ、サブのストライカーが開幕から4ヵ月で2ケタゴールという現状は、ハッピーというしかありません。
ナポリが主張する高額の移籍金とサラリーがネックとなり、ビッグクラブとのディールが成立しなかったヴィクター・オシムヘンは、ローンで加わったガラタサライで11試合8ゴール5アシスト。アトレティコ・マドリードからポルトに移籍したサム・オモロディオン・アゲホワは、15戦12ゴールと量産体制をキープしています。
アストン・ヴィラに残留となったジョン・デュランは、先発が3試合しかなくても19戦8ゴール。ピッチでキックオフを迎えたCLのボローニャ戦、カラバオカップのウィコム戦とクリスタル・パレス戦は全試合ゴールを決めています。3人とも、来年の夏のトランスファーマーケットでも各国のメディアを賑わすはずです。
チェルシーの経営ボードやサポーターのみなさんは、彼らのスタッツを見て眉を顰めるのでしょうか。いや、もっとストレートに問いましょう。ターゲットとされていたストライカーたちは、ニコラス・ジャクソンとクリストファー・エンクンクのコンビを超えられたのか?これに対して、イエスと即答できる人は、ほとんどいないのではないかと思われます。
2023年の夏にビジャレアルから引き入れたニコラス・ジャクソンは、初年度の公式戦で44試合17ゴール6アシストという数字を残しています。移籍金2910万ポンドで獲得した22歳の若手としては、期待するレベルをクリアしたといえるでしょう。2年めの今季は、マレスカ戦術にいち早くフィットし、プレミアリーグ12戦7ゴール3アシスト。エースにふさわしいプレイを続けています。
好調の15番とコール・パルマ―からポジションを奪えず、プレミアリーグでは先発1試合のエンクンクは、ヨーロッパカンファレンスリーグとカラバオカップで絶対的な存在と化しています。ECLでは、予選から6試合連続ゴールでトータル7発。カラバオカップは、リーグ2(4部相当)のバローとのホームゲームでハットトリックを達成しています。
プレミアリーグよりローレベルの相手が多いからといって、19戦11ゴール1アシストに文句はないでしょう。ゴールを決めても笑顔がないエンクンクの心情は気になるものの、チームとしてはターンオーバーが機能していると胸を張れる状況です。3人のストライカーを全員足しても、エンクンクに届かないマンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、うらやましい限りです。
ここにオシムヘンが加わっていたら…。移籍金、サラリー、レギュラーの3大欲求をすべて満たそうとするゴールゲッターの存在は、ニコラス・ジャクソンの成長機会とエンクンクのモチベーションを失うマイナスのほうが大きかったのではないでしょうか。デッドラインデー間際に買取オプション付きのローン移籍が破談となったのは、今となっては悪い話ではありません。
マドリードにいた昨季は36試合9ゴールだったアグホワは、ニコラス・ジャクソンとの割り算にしかならず、エンクンクとサブの一番手を争っていた可能性が高そうです。オリー・ワトキンスを重用するチームに不満を抱えていたジョン・デュランも、さほど変わらない環境に苛立っていたかもしれません。オーナーが用意していたビッグマネーは、フルバックの強化にまわせます。
「ニコラス・ジャクソンに足りないのは、ネームバリューだけ」というのは、いいすぎでしょうか。クラブのレジェンド、ディディエ・ドログバはロンドンでの最初の57試合で23ゴール。ニコラス・ジャクソンは57試合24ゴールとひとつ上回っており、このまま順調にいけば、最終ラインとの駆け引きやポストプレーも先人に近づけるでしょう。
ジョアン・フェリックスですら出番を得られないチームは、今や「前線は間に合っている」と明言できるはずです。1月に共同SDが注力すべきは、ビッグネームへのアプローチではなく、将来を考え始めていると報じられたエンクンクのモチベートでしょう。主戦場がECLとはいえ、サブのストライカーが開幕から4ヵ月で2ケタゴールという現状は、ハッピーというしかありません。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す