エンソ・フェルナンデス、ラヴィア、カイセドの同時起用は定着するのか?チェルシーは3発快勝で2位浮上!
11月以降の公式戦で4勝2分と順調のチェルシーに対して、アストン・ヴィラは直近の7戦で3分4敗と勝利なし。2時間30分後にキックオフのリヴァプールVSマン・シティと同様に、好不調対決となったスタンフォード・ブリッジの一戦は、ペップの完敗を予言するような結果となりました。3-0で快勝したチェルシーは、アーセナルと同じ26ゴール14失点となり、2位に浮上しています。
突如勝てなくなったヴィラの7試合を見ると、ホームはすべてドローで、アウェイは全敗。クラブ・ブルッヘ、リヴァプール、クリスタル・パレス、ユヴェントスと続いた最近の4試合は、3つがノーゴールでトータル2発に留まっています。ウェストロンドンでもゴールは遠く、守備陣が後手にまわったり、ミスによってピンチを招いたりするシーンが目立っていました。
対するブルーズは、前線のキーマンが自信を深めています。開始7分、最初のチャンスでいきなり先制。右サイドのペドロ・ネトのクロスとラヴィアが前線に送ったボールはともにクリアされ、こぼれ球をフィロジーンがトラップすると、猛然と詰めたククレジャが奪取しました。前にいたサンチョとのパス交換で、ボックス左に出たSBの選択は、ニアに合わせる高速クロスでした。
マティ・キャッシュに当たって浮き上がる難しいボールでしたが、ニコラス・ジャクソンの左足ボレーは、ここしかない!と叫びたくなるニアぎりぎり。ポストを叩いたボールが、ネットを揺らしました。マレスカ監督の信頼を得たストライカーは、決定機でミスが多かった初年度とは別人のようで、プレミアリーグ13試合で早くも8ゴールです。
23分の珍しいシーンも、決定機といっていいでしょう。敵陣ボックスの手前でティーレマンスから奪い返したコール・パルマ―が、右隅にシュート。エミ・マルティネスが左に弾くと、ボールをキープしたパウ・トーレスの判断が遅れ、詰めてきたエンソ・フェルナンデスを見たエミ・マルティネスが手ですくい上げてしまいました。
バックパスをキャッチしたというジャッジで、間接FK。ゴール前に10人で築いた白い壁は壮観です。コール・パルマーとラヴィアの連打はブロックされ、追加点はならず。エミ・マルティネスは30分にも、ニコラス・ジャクソンにパスを出したとしか思えない大胆なミスを犯しますが、足元に飛び込んで掻き出す自作自演のビッグセーブで窮地を脱しています。
チェルシーの2点めは、マレスカ監督の貪欲なチームづくりに感嘆させられる一撃でした。カイセドのパスがエンソ・フェルナンデス…というと、2センターが横の関係でボールをやりとりしたみたいですが、右SBだったカイセドは中に絞っており、エンソ・フェルナンデスがいたポジションはトップ下です。
ダイレクトパスが右のコール・パルマーに渡ると、鋭いリターンがボックス入り口の8番へ。左足で浮かして叩いたワントラップボレーが、ヴィラの守護神の右脇を抜きました。リース・ジェームズの離脱をきっかけに、右のフルバックにCBやMFをまわしている指揮官は、カイセド、ラヴィア、エンソ・フェルナンデスの3人を同時に活かす術を考えていたのでしょう。
前節のレスター戦も、カイセドがアンカーに入って4-1-4-1から3-1-5-1に流動する布陣で、エンソ・フェルナンデスを2列めに配しています。守備の負担が減った8番は、2戦連続ゴール。前半の2-0は、自信と不安のギャップのように感じられました。チェルシーの最後のゴールは83分。コール・パルマ―が左隅に巻いたコントロールショットにGKは1歩も動けませんでした。
7節までキャプテンマークを巻いていたエンソ・フェルナンデスは、リヴァプール戦以降はラヴィアにポジションを奪われ、そのままベンチが定位置になるのではないかと見る向きもありました。マレスカ監督は、ポジション争いの結果として彼を外したわけではなく、リフレッシュさせたかったのかもしれません。
ウェールズでの2度のスピード違反、コパ・アメリカを制覇した後にチームのバスで盛り上がってしまった人種差別的なチャント問題。SNSで炎上し、チームメイトに謝罪したMFは、10月に入ると奥様との別居が報じられています。外からのノイズを遮り、プレイに集中できる状況を作ろうと努めた結果が3戦2発2アシストなら、本人とともに指揮官とスタッフも称えたくなります。
リヴァプールとの差が詰まるまでは、「優勝争いに食い込んできた」とはいえませんが、昨シーズンまでのカオスは終わったといっていいでしょう。チェルシーはようやく、チームに一体感をもたらす指揮官を引き当てたようです。フォファナの負傷とサブの選手たちのストレスが気がかりですが、下位との対戦が増える年末年始は大いに期待できそうです。
突如勝てなくなったヴィラの7試合を見ると、ホームはすべてドローで、アウェイは全敗。クラブ・ブルッヘ、リヴァプール、クリスタル・パレス、ユヴェントスと続いた最近の4試合は、3つがノーゴールでトータル2発に留まっています。ウェストロンドンでもゴールは遠く、守備陣が後手にまわったり、ミスによってピンチを招いたりするシーンが目立っていました。
対するブルーズは、前線のキーマンが自信を深めています。開始7分、最初のチャンスでいきなり先制。右サイドのペドロ・ネトのクロスとラヴィアが前線に送ったボールはともにクリアされ、こぼれ球をフィロジーンがトラップすると、猛然と詰めたククレジャが奪取しました。前にいたサンチョとのパス交換で、ボックス左に出たSBの選択は、ニアに合わせる高速クロスでした。
マティ・キャッシュに当たって浮き上がる難しいボールでしたが、ニコラス・ジャクソンの左足ボレーは、ここしかない!と叫びたくなるニアぎりぎり。ポストを叩いたボールが、ネットを揺らしました。マレスカ監督の信頼を得たストライカーは、決定機でミスが多かった初年度とは別人のようで、プレミアリーグ13試合で早くも8ゴールです。
23分の珍しいシーンも、決定機といっていいでしょう。敵陣ボックスの手前でティーレマンスから奪い返したコール・パルマ―が、右隅にシュート。エミ・マルティネスが左に弾くと、ボールをキープしたパウ・トーレスの判断が遅れ、詰めてきたエンソ・フェルナンデスを見たエミ・マルティネスが手ですくい上げてしまいました。
バックパスをキャッチしたというジャッジで、間接FK。ゴール前に10人で築いた白い壁は壮観です。コール・パルマーとラヴィアの連打はブロックされ、追加点はならず。エミ・マルティネスは30分にも、ニコラス・ジャクソンにパスを出したとしか思えない大胆なミスを犯しますが、足元に飛び込んで掻き出す自作自演のビッグセーブで窮地を脱しています。
チェルシーの2点めは、マレスカ監督の貪欲なチームづくりに感嘆させられる一撃でした。カイセドのパスがエンソ・フェルナンデス…というと、2センターが横の関係でボールをやりとりしたみたいですが、右SBだったカイセドは中に絞っており、エンソ・フェルナンデスがいたポジションはトップ下です。
ダイレクトパスが右のコール・パルマーに渡ると、鋭いリターンがボックス入り口の8番へ。左足で浮かして叩いたワントラップボレーが、ヴィラの守護神の右脇を抜きました。リース・ジェームズの離脱をきっかけに、右のフルバックにCBやMFをまわしている指揮官は、カイセド、ラヴィア、エンソ・フェルナンデスの3人を同時に活かす術を考えていたのでしょう。
前節のレスター戦も、カイセドがアンカーに入って4-1-4-1から3-1-5-1に流動する布陣で、エンソ・フェルナンデスを2列めに配しています。守備の負担が減った8番は、2戦連続ゴール。前半の2-0は、自信と不安のギャップのように感じられました。チェルシーの最後のゴールは83分。コール・パルマ―が左隅に巻いたコントロールショットにGKは1歩も動けませんでした。
7節までキャプテンマークを巻いていたエンソ・フェルナンデスは、リヴァプール戦以降はラヴィアにポジションを奪われ、そのままベンチが定位置になるのではないかと見る向きもありました。マレスカ監督は、ポジション争いの結果として彼を外したわけではなく、リフレッシュさせたかったのかもしれません。
ウェールズでの2度のスピード違反、コパ・アメリカを制覇した後にチームのバスで盛り上がってしまった人種差別的なチャント問題。SNSで炎上し、チームメイトに謝罪したMFは、10月に入ると奥様との別居が報じられています。外からのノイズを遮り、プレイに集中できる状況を作ろうと努めた結果が3戦2発2アシストなら、本人とともに指揮官とスタッフも称えたくなります。
リヴァプールとの差が詰まるまでは、「優勝争いに食い込んできた」とはいえませんが、昨シーズンまでのカオスは終わったといっていいでしょう。チェルシーはようやく、チームに一体感をもたらす指揮官を引き当てたようです。フォファナの負傷とサブの選手たちのストレスが気がかりですが、下位との対戦が増える年末年始は大いに期待できそうです。
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