2024.12.07 選手トピックスマンチェスター・ユナイテッドの話題
「左利きであること、そして…」ルーベン・アモリムが右のWBにアマド・ディアロを選んだ理由。
「WBでうまくやれるのは、左足のおかげだ。あのポジションは、右利きだと中に斬り込むスペースがなくなることがある。しかし例えば、スピードがあってボールコントロールもうまいマズラウィやダロトなら中に入れるだろう。それでもわれわれは、1対1で戦うアウトサイドに彼を配した。ハイプレッシャーを打破する重要な役割で、彼にはその力がある」(ルーベン・アモリム)
「彼は毎日、トレーニングが終わると私のところに来て、追加でシュートやクロスの練習をしたいといいながら、『ヘディングを上達させるにはどうすればいいか?』と聞いてきた。常に学んで改善に集中し、プロフェッショナルであり続けている。キャリアのベストを尽くそうというモチベーションが高い」(ルート・ファン・ニステルローイ)
エリック・テン・ハフの後任として、マンチェスター・ユナイテッドにやってきたルーベン・アモリムが3-4-2-1を導入すると聞いたとき、最初に浮かんだ疑問は「ウイングバックを誰がやるのか?」でした。最前線にはホイルンドとザークツィーがいて、デ・リフトとレニー・ヨロが加わった最終ラインもOK。しかしサイドは…SBのマズラウィとダロトがスライドするのか?
バイエルンから獲得したマズラウィは、夏の補強における最大の成功で、もはや外せない存在です。しかし彼とダロト、あるいはルーク・ショーやマラシアがそのままサイドに入る布陣に、攻撃力が高まるイメージはありませんでした。であればマズラウィが右で、守備の貢献度が高いアマド・ディアロが左か?指揮官が選んだ答えは、より攻撃的でした。
右サイドはアマド・ディアロ、マズラウィは3バックの右。ファン・ニステルローイが指揮を執ったレスター戦で、見事なバックヒールでブルーノ・フェルナンデスのゴールをお膳立てした22歳のレフティは、新たな役割にすぐにフィットしました。ポルトガル人監督のプレミアリーグデビューとなるイプスウィッチ戦で、開始2分に決めたアシストは秀逸でした。
右サイドで2人を抜き去り、ボックスの右に入ると、ニアに走り込んだラシュフォードへのラストパスはベストチョイス。守備における強度もアピールしたアマド・ディアロは、59分に投入されたヨーロッパリーグのボデ/グリムト戦では3本のシュートを放ち、本職がSBの選手を凌ぐ攻撃力を見せつけました。
「あのポジションは、優れたフィジカルが必要となる。フィジカルのよさというのは、必ずしもサイズが大きいことではない。彼のように走り続けられることが、あのポジションではキーポイントとなる。いつも、ああいう選手を選ぶようにしている。技術的な特性においてもパーフェクトだ」(ルーベン・アモリム)
3-4-2-1を持ち込んだ新監督は、アウトサイドの人選についてはさほど悩まなかったようです。エヴァートン戦は、圧巻でした。アマド・ディアロがベトにプレスをかけ、ブランスウェイトへのバックパスをカットしたのは41分。こぼれ球を拾ったブルーノ・フェルナンデスがザークツイーにグラウンダーを通し、2-0でハーフタイムを迎えました。
後半開始直後にザークツィーのパスを受けてボックス手前に持ち込み、ラシュフォードに決めさせる縦パスを出したレフティは、64分にもマイコレンコのバックパスを奪取し、タルコフスキーを置き去りにしてゴールに迫っています。強引に打たず、フリーのザークツィーの足元に転がして4-0。この日の彼は、これぞWBと叫びたくなるハイレベルなスタッツを残しています。
2アシストに加え、チャンスクリエイト3回、ドリブル成功4回、タックル成功4回、デュエルは12勝5敗。素晴らしいパスワークを披露し続けるマズラウィも、スプリントをさぼらないダロトも、ましてやアントニーもこの数字は出せないでしょう。既にアンタッチャブルな存在になりつつあるアマド・ディアロについて、アモリム監督は別な選択肢も用意しているようです。
「彼は10番として、ラインの間でもプレイできる。ボールコントロールがうまく、ボールを持っているときのほうが持っていないときよりも速く見えるからだ。 つまり、彼は両方のポジションでプレイできるということになる。 今と異なるシステムでもやれるだろう。 将来、われわれは違うシステムで戦うかもしれない。だから、こういう選手がチームに必要なのだ」
アタランタからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したのは2020年10月。2年めからレンジャースとサンダーランドに貸し出され、順調とはいえない4シーズンを過ごした22歳のアタッカ―は、不断の努力によって望む役割を手に入れようとしています。延長オプションを入れても、契約は残り1年7ヵ月。クラブがやるべきことは、明確です。
「彼は毎日、トレーニングが終わると私のところに来て、追加でシュートやクロスの練習をしたいといいながら、『ヘディングを上達させるにはどうすればいいか?』と聞いてきた。常に学んで改善に集中し、プロフェッショナルであり続けている。キャリアのベストを尽くそうというモチベーションが高い」(ルート・ファン・ニステルローイ)
エリック・テン・ハフの後任として、マンチェスター・ユナイテッドにやってきたルーベン・アモリムが3-4-2-1を導入すると聞いたとき、最初に浮かんだ疑問は「ウイングバックを誰がやるのか?」でした。最前線にはホイルンドとザークツィーがいて、デ・リフトとレニー・ヨロが加わった最終ラインもOK。しかしサイドは…SBのマズラウィとダロトがスライドするのか?
バイエルンから獲得したマズラウィは、夏の補強における最大の成功で、もはや外せない存在です。しかし彼とダロト、あるいはルーク・ショーやマラシアがそのままサイドに入る布陣に、攻撃力が高まるイメージはありませんでした。であればマズラウィが右で、守備の貢献度が高いアマド・ディアロが左か?指揮官が選んだ答えは、より攻撃的でした。
右サイドはアマド・ディアロ、マズラウィは3バックの右。ファン・ニステルローイが指揮を執ったレスター戦で、見事なバックヒールでブルーノ・フェルナンデスのゴールをお膳立てした22歳のレフティは、新たな役割にすぐにフィットしました。ポルトガル人監督のプレミアリーグデビューとなるイプスウィッチ戦で、開始2分に決めたアシストは秀逸でした。
右サイドで2人を抜き去り、ボックスの右に入ると、ニアに走り込んだラシュフォードへのラストパスはベストチョイス。守備における強度もアピールしたアマド・ディアロは、59分に投入されたヨーロッパリーグのボデ/グリムト戦では3本のシュートを放ち、本職がSBの選手を凌ぐ攻撃力を見せつけました。
「あのポジションは、優れたフィジカルが必要となる。フィジカルのよさというのは、必ずしもサイズが大きいことではない。彼のように走り続けられることが、あのポジションではキーポイントとなる。いつも、ああいう選手を選ぶようにしている。技術的な特性においてもパーフェクトだ」(ルーベン・アモリム)
3-4-2-1を持ち込んだ新監督は、アウトサイドの人選についてはさほど悩まなかったようです。エヴァートン戦は、圧巻でした。アマド・ディアロがベトにプレスをかけ、ブランスウェイトへのバックパスをカットしたのは41分。こぼれ球を拾ったブルーノ・フェルナンデスがザークツイーにグラウンダーを通し、2-0でハーフタイムを迎えました。
後半開始直後にザークツィーのパスを受けてボックス手前に持ち込み、ラシュフォードに決めさせる縦パスを出したレフティは、64分にもマイコレンコのバックパスを奪取し、タルコフスキーを置き去りにしてゴールに迫っています。強引に打たず、フリーのザークツィーの足元に転がして4-0。この日の彼は、これぞWBと叫びたくなるハイレベルなスタッツを残しています。
2アシストに加え、チャンスクリエイト3回、ドリブル成功4回、タックル成功4回、デュエルは12勝5敗。素晴らしいパスワークを披露し続けるマズラウィも、スプリントをさぼらないダロトも、ましてやアントニーもこの数字は出せないでしょう。既にアンタッチャブルな存在になりつつあるアマド・ディアロについて、アモリム監督は別な選択肢も用意しているようです。
「彼は10番として、ラインの間でもプレイできる。ボールコントロールがうまく、ボールを持っているときのほうが持っていないときよりも速く見えるからだ。 つまり、彼は両方のポジションでプレイできるということになる。 今と異なるシステムでもやれるだろう。 将来、われわれは違うシステムで戦うかもしれない。だから、こういう選手がチームに必要なのだ」
アタランタからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したのは2020年10月。2年めからレンジャースとサンダーランドに貸し出され、順調とはいえない4シーズンを過ごした22歳のアタッカ―は、不断の努力によって望む役割を手に入れようとしています。延長オプションを入れても、契約は残り1年7ヵ月。クラブがやるべきことは、明確です。
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