現地メディアは一斉に「アーノルド特集」!ブルーノ&ダロトに狙われたSBのパフォーマンスを振り返る。
「去就云々という話は信じていない。10人中9人は、移籍の噂が彼に影響を与えたというだろう。私は10人のうちの1人で、影響はなかったといいたい。彼に影響を与えたのは、ブルーノ・フェルナンデスとディオゴ・ダロトというポルトガル代表のスターターだ。素晴らしい選手たちと戦わなければならなかったのだ」
「われわれにはディオゴ・ジョッタという素晴らしい選手がいるが、彼はポルトガル代表でほとんどプレイしていない。これは、ユナイテッドがどれほどクオリティが高い選手を揃えているかを物語っている。彼らと戦うと、時折とても難しい対応を迫られる。トレントにとって、ブルーノ・フェルナンデスとディオゴ・ダロトと対峙するのは、今週流れた噂より難しいことだった」
レアル・マドリードからのオファーが話題になっていたアレクサンダー=アーノルドを、スロット監督が擁護しなければならなくなったのは、今季プレミアリーグで最悪のパフォーマンスだったからです。しかし指揮官のコメントは、リヴァプールのサポーターにしてみれば、フォローになっていないのではないでしょうか。
マジでやられたと認められるより、「移籍の話で浮足立っていただけで、こんなことはもうない」といわれたほうが安心感があります。アンフィールドのマンチェスター・ユナイテッド戦のアーノルドは、プレスルームの記者たちが最初に質問したくなるような厳しいプレイに終始しました。パス成功率75%はチームのなかで最も低く、6本のクロスは味方に届きませんでした。
デュエルは5戦全敗で、ボールロストは25回!キックオフの直後に、マンチェスター・ユナイテッドが5-4-1で戦っているのを見たときは、サラーとガクポの突破力を警戒しているのだと思いました。しかし時間が経つにつれて、サラーとアーノルドの間にブルーノを入れて、左サイドを攻略しようとしているのが明らかになりました。
開始3分にダロトのドリブル突破を許したアーノルドは、2つの失点といくつかの決定機の原因となってしまいました。サラーがリサンドロ・マルティネスにプレスをかけると、ダロトに詰めるべきかブルーノをケアするべきか迷ったアーノルドは、曖昧なポジショニングで背後を狙われ続けました。20分の決定機は、彼のパスをダロトにインターセプトされたのがきっかけです。
ドリブルで上がったダロトはブルーノに預け、ラインの裏に縦パスが出るタイミングを図っています。蹴ってくるとわかっていたはずのアーノルドは20番を見ておらず、あっさり独走を許してしまいました。ドライブがかかったクロスに、アマド・ディアロが突っ込みすぎなければ、ここで先制されていたでしょう。
42分にリサンドロ・マルティネスのロングフィードが頭上を越えたとき、必死に戻らなかったのは、ホイルンドには追いつけないと諦めたからでしょうか。アリソンの奮闘で、0-0のまま後半へ。52分に彼が縦に出したパスをリサンドロ・マルティネスにカットされたのが、先制ゴールのきっかけでした。
左サイドからカットインしたブルーノについていかず、中途半端なポジションでドリブルを見ていたSBは、リサンドロ・マルティネスに背後を取られてしまいました。肩越しに入ってくるボールはGKのウイークポイントで、アリソンはノーチャンスといっていいでしょう。ガクポのファインゴールとサラーのPKで逆転した後、79分の同点ゴールのシーンもアーノルドは無力でした。
リサンドロ・マルティネスのロングフィードをコナテがヘッドでクリア。CBが外に出たため、ポジションを入れ替えたアーノルドは、ガルナチョがグラウンダーを出す直前に後ろをチラ見しています。中央に出てくると読めたはずですが、ニアで余ってしまい、アマド・ディアロのフィニッシュを見届けただけでした。
2-2となった2分後、アーノルドのミスパスをアマド・ディアロに奪われ、カウンター発動。左サイドでパスを受けたガルナチョと向き合い、クロスをカットしたファン・ダイクは、怒りを抑えてCKに対応しています。ブルーノにドリブルで抜かれ、シャツをつかんでイエローをもらった後、ブラッドリーとの交代を告げる笛が鳴りました。86分は、遅すぎたと評するべきでしょう。
クロップ時代から守備に課題ありといわれていたアーノルドは、スロット監督の就任以降は攻守のバランスが改善し、背後を突かれるシーンは激減していました。それでもアモリム監督には、綻びが見えていたのでしょうか。マン・ユナイテッドの攻撃は、55%が左サイド。ブルーノを固定してダロトを活かし、劣勢になったらガルナチョ投入というプランは大当たりでした。
イングランドは、是々非々の国。「アーノルドの毒性が頂点に達した(BBC)」「ロイ・キーンが小学生のようなパフォーマンスと非難(テレグラフ)」など、現地メディアは一斉にアーノルド特集を繰り広げ、ジャーナリストやサポーターからは「高額の移籍金を得られるなら売るべきでは?」「ブラッドリーでOK」といった声が挙がっています。
左サイドに強力なアタッカーとSBを擁するアーセナル、ヴィラ、ニューカッスル、ボーンマスなどは、アモリムの戦い方を参考にするはずです。「アーノルドは必要か」という問いには、即答で「イエス」ですが、うまく処方しないと激しい副作用が生ずる劇薬であると注意喚起するような一戦の直後に、残留の一択と主張するのは勇気が要ります。
次節はボーンマス…と書いてしまっていたのですが、3位のノッティンガム・フォレストでしたね。すみません。プレミアリーグ6連勝と絶好調のチームの左サイドには、ハドソン=オドイとネコ・ウィリアムズというやっかいなコンビがいます。アーノルドは、汚名返上のパフォーマンスを見せてくれるでしょうか。両者ともに必勝の一戦は、サイドの攻防に注目です。
「われわれにはディオゴ・ジョッタという素晴らしい選手がいるが、彼はポルトガル代表でほとんどプレイしていない。これは、ユナイテッドがどれほどクオリティが高い選手を揃えているかを物語っている。彼らと戦うと、時折とても難しい対応を迫られる。トレントにとって、ブルーノ・フェルナンデスとディオゴ・ダロトと対峙するのは、今週流れた噂より難しいことだった」
レアル・マドリードからのオファーが話題になっていたアレクサンダー=アーノルドを、スロット監督が擁護しなければならなくなったのは、今季プレミアリーグで最悪のパフォーマンスだったからです。しかし指揮官のコメントは、リヴァプールのサポーターにしてみれば、フォローになっていないのではないでしょうか。
マジでやられたと認められるより、「移籍の話で浮足立っていただけで、こんなことはもうない」といわれたほうが安心感があります。アンフィールドのマンチェスター・ユナイテッド戦のアーノルドは、プレスルームの記者たちが最初に質問したくなるような厳しいプレイに終始しました。パス成功率75%はチームのなかで最も低く、6本のクロスは味方に届きませんでした。
デュエルは5戦全敗で、ボールロストは25回!キックオフの直後に、マンチェスター・ユナイテッドが5-4-1で戦っているのを見たときは、サラーとガクポの突破力を警戒しているのだと思いました。しかし時間が経つにつれて、サラーとアーノルドの間にブルーノを入れて、左サイドを攻略しようとしているのが明らかになりました。
開始3分にダロトのドリブル突破を許したアーノルドは、2つの失点といくつかの決定機の原因となってしまいました。サラーがリサンドロ・マルティネスにプレスをかけると、ダロトに詰めるべきかブルーノをケアするべきか迷ったアーノルドは、曖昧なポジショニングで背後を狙われ続けました。20分の決定機は、彼のパスをダロトにインターセプトされたのがきっかけです。
ドリブルで上がったダロトはブルーノに預け、ラインの裏に縦パスが出るタイミングを図っています。蹴ってくるとわかっていたはずのアーノルドは20番を見ておらず、あっさり独走を許してしまいました。ドライブがかかったクロスに、アマド・ディアロが突っ込みすぎなければ、ここで先制されていたでしょう。
42分にリサンドロ・マルティネスのロングフィードが頭上を越えたとき、必死に戻らなかったのは、ホイルンドには追いつけないと諦めたからでしょうか。アリソンの奮闘で、0-0のまま後半へ。52分に彼が縦に出したパスをリサンドロ・マルティネスにカットされたのが、先制ゴールのきっかけでした。
左サイドからカットインしたブルーノについていかず、中途半端なポジションでドリブルを見ていたSBは、リサンドロ・マルティネスに背後を取られてしまいました。肩越しに入ってくるボールはGKのウイークポイントで、アリソンはノーチャンスといっていいでしょう。ガクポのファインゴールとサラーのPKで逆転した後、79分の同点ゴールのシーンもアーノルドは無力でした。
リサンドロ・マルティネスのロングフィードをコナテがヘッドでクリア。CBが外に出たため、ポジションを入れ替えたアーノルドは、ガルナチョがグラウンダーを出す直前に後ろをチラ見しています。中央に出てくると読めたはずですが、ニアで余ってしまい、アマド・ディアロのフィニッシュを見届けただけでした。
2-2となった2分後、アーノルドのミスパスをアマド・ディアロに奪われ、カウンター発動。左サイドでパスを受けたガルナチョと向き合い、クロスをカットしたファン・ダイクは、怒りを抑えてCKに対応しています。ブルーノにドリブルで抜かれ、シャツをつかんでイエローをもらった後、ブラッドリーとの交代を告げる笛が鳴りました。86分は、遅すぎたと評するべきでしょう。
クロップ時代から守備に課題ありといわれていたアーノルドは、スロット監督の就任以降は攻守のバランスが改善し、背後を突かれるシーンは激減していました。それでもアモリム監督には、綻びが見えていたのでしょうか。マン・ユナイテッドの攻撃は、55%が左サイド。ブルーノを固定してダロトを活かし、劣勢になったらガルナチョ投入というプランは大当たりでした。
イングランドは、是々非々の国。「アーノルドの毒性が頂点に達した(BBC)」「ロイ・キーンが小学生のようなパフォーマンスと非難(テレグラフ)」など、現地メディアは一斉にアーノルド特集を繰り広げ、ジャーナリストやサポーターからは「高額の移籍金を得られるなら売るべきでは?」「ブラッドリーでOK」といった声が挙がっています。
左サイドに強力なアタッカーとSBを擁するアーセナル、ヴィラ、ニューカッスル、ボーンマスなどは、アモリムの戦い方を参考にするはずです。「アーノルドは必要か」という問いには、即答で「イエス」ですが、うまく処方しないと激しい副作用が生ずる劇薬であると注意喚起するような一戦の直後に、残留の一択と主張するのは勇気が要ります。
次節はボーンマス…と書いてしまっていたのですが、3位のノッティンガム・フォレストでしたね。すみません。プレミアリーグ6連勝と絶好調のチームの左サイドには、ハドソン=オドイとネコ・ウィリアムズというやっかいなコンビがいます。アーノルドは、汚名返上のパフォーマンスを見せてくれるでしょうか。両者ともに必勝の一戦は、サイドの攻防に注目です。
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次節はボーンマスでなく、フォレストでは?
すみません!そうですね。他クラブと勘違いしたのかもしれません。
ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。