信じられないような21年…フランク・ランパード引退に寄せて。
3度のプレミアリーグ制覇、FAカップ戴冠4回、リーグカップ2回、そして2011-12シーズンのチャンピオンズリーグ制覇と、1年後のヨーロッパリーグ優勝。公式戦648試合211ゴール、プレミアリーグ429試合147ゴールという素晴らしい数字を刻み、すべての栄冠を獲得した実りの13年は、彼にとって特別な時間だったのでしょう。インスタグラムの引退声明は、最も大切だった人々への熱いメッセージで結ばれています。
「Chelsea fans gave myself and my teammates such incredible support. Their passion and hunger drove me on personally to give my best year after year. I couldn’t have done it without them.(チェルシーのファンは、私にもチームメートに対しても信じられないほどサポートしてくれた。彼らの情熱と飢えは、年を追うごとに私自身のベストを引き出してくれた。彼らなしでは、あれだけのことは成しえなかった)」
ベストシーズンは、ジョゼ・モウリーニョとともに最強のチームを築き上げた2004-05シーズンか、アンチェロッティ監督の下で自己ベストのプレミアリーグ22ゴールを挙げ、FAカップとのダブルをもたらした2009-10シーズンか。プレミアリーグ優勝を果たせなかったイングランド代表の僚友スティーブン・ジェラードとは対照的なキャリアを積み上げてきたランパードに、思い残すことはないでしょう。それでも私には、今でも残念に思うことがひとつだけあります。2010年の南アフリカワールドカップ、決勝トーナメント1回戦、対ドイツ。38分にクロスバーを叩いたランパードの「同点ゴール」が認められていれば、サッカーの母国に違う歴史が刻まれたかもしれないとついつい夢想に耽ってしまいます。最近のプレミアリーグで、ゴールラインテクノロジーがゴールインを宣言するたびに、思い出すのはフランク・ランバートの素晴らしいロングシュートです。
「これ以上の選手は、もう出てこないでしょう」という最大級の賛辞でレジェンドを指導者の世界へ送り出したくなりますが、ランパードの引退は、むしろ「極上のバトンタッチ」なのではないかと思います。昨シーズン、チェルシーの司令塔を凌駕するかもしれない選手が、プレミアリーグに降臨しました。バミデル・ジャーメイン・アリ、「デル・アリ」。21歳になったとき、ランパードはプレミアリーグ10ゴールでしたが、4月に誕生日を迎えるスパーズのMFは、既に21ゴールをゲットしています。将来、「ランパード代表監督&10番デル・アリ」というコンビが、指揮官が代表選手として果たせなかったタイトル奪還という夢を実現させるかもしれません。
おつかれさまでした。ありがとうございました。2012年12月30日、グディソンパークで目撃した鮮やかな逆転劇を、私は決して忘れることはないでしょう。1-0をひっくり返したあなたの2ゴールは、いずれもベテランならではの冷静なフィニッシュでした。指導者としてピッチに戻ってくる日を楽しみにしています。
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ランパードに憧れて草サッカーチームでの背番号は8です(笑)
何かよくいい所にいるのが印象的でした。
更新ご苦労様です。
昨夜のBBCの速報を見たときに、ランパードの去就を知りインスタに行きました。
何とも心に来るメッセージでした。
私はレッズファンですが、彼は良い意味で嫌な選手で展開を変える事の出来る選手でした。プロフェッショナリズムを遂行した素晴らしい選手だったと思います。代表ではジェラードと共に構えた中盤を観ることができたのは、ある意味貴重だったと思います。指導者としても成功を願っております。最後にテリーからランパードに向けたメッセージがまた、涙を誘いました、、、。
ジダネスさん>
ボックスに入ってくるタイミングがよく、ボールが出そうなエリアを判断するセンスがあるMFでしたね。意外とヘディングも多くて。
Mackiさん>
テリーのメッセージ、素朴でよかったですね。ランパードが監督としてチームを率いているところを見たいです。
ランパードのハイライトはいくつもありますが、個人的に印象に残っているのは2012シーズンCL準決勝バルセロナ戦の2ndlegです。
テリー退場に2失点という絶望的な状況で、ラミレスに送った極上のスルーパスが目に焼き付いています。あの一撃がペップバルサに引導を渡しました。
そのキャリアを紐解けば、即ちチェルシーの栄光の記録です。本当に素晴らしい選手だと思います。
セカンドキャリアも是非充実させて欲しいですね。
更新お疲れ様です。
自分がチェルシーを知るキッカケになった選手です。自分も背番号は8番でサッカーやゲームなどではよくミドルの真似をして打ちまくった印象があります。テリーが主将ならランパードは司令官という印象でした。チームとの別れ方が曖昧な終わり方になってしまっていたので残念でしたがすぐ戻って来てくれると信じています。ともかく、お疲れ様でした。ありがとうございました。
爪楊枝さん>
思い出しました。あの年のチェルシーは神がかりでしたね。アブラモヴィッチさんがきた当初は「ビッグネームに札束攻勢をかけるだけでは成功しない」といわれたチームを引き上げた功労者ですよね。テリーも、チェフも。
雨好さん>
そうでしたか。戻ってきてくれたら盛り上がりますね。