やりたいことにこだわるか、求められることに応えるか?レナト・ヴェイガとトシンの思惑。
昨年の夏、チェルシーに移籍した2人のDFの明暗が分かれているようです。レナト・ヴェイガとトシン・アダラビオヨ。バーゼルから移籍金1200万ポンドで加わったレナト・ヴェイガは、7年の長期契約を6ヵ月で終わらせることを考えており、フラムからフリーエージェントで入団したトシンは、最終ラインで存在感を高めています。
「アスレティック」のサイモン・ジョンソン記者によると、ポルトガル代表と同様に左のCBでプレイしたがっているレナト・ヴェイガに対して、マレスカ監督は複数のポジションで起用すると伝えているそうです。ヨーロッパカンファレンスリーグではCB、しかしプレミアリーグではレフトバックか中盤センター。現状をよしとしなければ、答えはひとつです。
チェルシーでの戦績は公式戦18試合2ゴール1アシスト。トップクラブでも通用すると証明した21歳のDFは大人気で、ドルトムントを筆頭にプレミアリーグ、イタリア、フランスのクラブが獲得を検討中と報じられています。チェルシーの希望額といわれている2900万ポンドが成立すれば、半年の運用としては大満足の利益です。
プレイを続けるうちにストレスを溜めていったレナト・ヴェイガとは逆に、トシンは自らの目論見に近づいているようです。6月の移籍がさほど騒がれなかったのは、移籍金ゼロだからではなく、フラムのレギュラーCBという肩書きが響かなかったからでしょう。こちらもサイモン・ジョンソン記者がレポートしているのですが、当時のスカウトの間では人気案件だったようです。
国内・欧州の強豪クラブから、多数のオファーを受けていたトシンがチェルシーを選んだ決め手は、「プレミアリーグで平均年齢が最も若いクラブだったから」。出場機会より、自分のキャラクターが必要とされることを重視していた27歳のCBは、「このチームなら、ドレッシングルームで自分の経験を役立てることができる」と考えたそうです。
入団以来、積極的にコミュニケーションをとってきたトシンは、若いチームメイトから「アンクル」と呼ばれているとのこと。年が明けてから、「チェルシーのリーダーといえば?」と問われたマレスカ監督は、トシンを指名した理由として「ドレッシングルームで最も声が大きい」といっています。彼に対する信頼感の大きさがわかるエピソードを、ひとつ引用しましょう。
ミハイロ・ムドリクがドーピング検査で陽性というニュースが流れた直後、ヨーロッパカンファレンスリーグのシャムロック・ローバーズ戦を控えたプレスカンファレンスが問題になりました。欧州の大会では、監督と選手の出席が義務付けられています。選手が顔を出せば、意地の悪い記者が「ムドリクについて」と振ってくるでしょう。
3週間前のハイデンハイム戦でトシンを起用したクラブは、最も重要な場で再度エースを投入しました。チームメイトに関する答えにくい質問を受けたトシンは、ピッチに立ったときと同様に終始冷静で、発言は常に的確だったそうです。年末のプレミアリーグで5試合にフル出場したCBは、FAカップのモアカム戦で2ゴールを決め、スタッフと選手たちに称えられています。
エンクンク、デューズバリー=ホール、ディサシ、チルウェル、チュクエメカ、チェーザレ・カサデイ、そしてレナト・ヴェイガ。移籍が噂されているメンバーの過半は、入団してから2年も経っていません。トップクラブではなくても出場機会を得るのが正解なのか、チェルシーで戦い抜いてから次のステップに向かうほうがいいのか。難しい選択の正解は、誰にもわかりません。
トシンは入団前から、レギュラーとしてプレイするのは難しいと心得ていたといいます。大量補強と目まぐるしい入れ替えが当たり前のクラブに、自分なりのヴィジョンと戦い方をもって乗り込んだクレバーな選手に感銘を受け、取り上げる次第です。記事を読んで、マン・ユナイテッドの10番が脳裏をよぎりました。真摯に取り組めば、誰もが認める能力を発揮できるのに…。
「アスレティック」のサイモン・ジョンソン記者によると、ポルトガル代表と同様に左のCBでプレイしたがっているレナト・ヴェイガに対して、マレスカ監督は複数のポジションで起用すると伝えているそうです。ヨーロッパカンファレンスリーグではCB、しかしプレミアリーグではレフトバックか中盤センター。現状をよしとしなければ、答えはひとつです。
チェルシーでの戦績は公式戦18試合2ゴール1アシスト。トップクラブでも通用すると証明した21歳のDFは大人気で、ドルトムントを筆頭にプレミアリーグ、イタリア、フランスのクラブが獲得を検討中と報じられています。チェルシーの希望額といわれている2900万ポンドが成立すれば、半年の運用としては大満足の利益です。
プレイを続けるうちにストレスを溜めていったレナト・ヴェイガとは逆に、トシンは自らの目論見に近づいているようです。6月の移籍がさほど騒がれなかったのは、移籍金ゼロだからではなく、フラムのレギュラーCBという肩書きが響かなかったからでしょう。こちらもサイモン・ジョンソン記者がレポートしているのですが、当時のスカウトの間では人気案件だったようです。
国内・欧州の強豪クラブから、多数のオファーを受けていたトシンがチェルシーを選んだ決め手は、「プレミアリーグで平均年齢が最も若いクラブだったから」。出場機会より、自分のキャラクターが必要とされることを重視していた27歳のCBは、「このチームなら、ドレッシングルームで自分の経験を役立てることができる」と考えたそうです。
入団以来、積極的にコミュニケーションをとってきたトシンは、若いチームメイトから「アンクル」と呼ばれているとのこと。年が明けてから、「チェルシーのリーダーといえば?」と問われたマレスカ監督は、トシンを指名した理由として「ドレッシングルームで最も声が大きい」といっています。彼に対する信頼感の大きさがわかるエピソードを、ひとつ引用しましょう。
ミハイロ・ムドリクがドーピング検査で陽性というニュースが流れた直後、ヨーロッパカンファレンスリーグのシャムロック・ローバーズ戦を控えたプレスカンファレンスが問題になりました。欧州の大会では、監督と選手の出席が義務付けられています。選手が顔を出せば、意地の悪い記者が「ムドリクについて」と振ってくるでしょう。
3週間前のハイデンハイム戦でトシンを起用したクラブは、最も重要な場で再度エースを投入しました。チームメイトに関する答えにくい質問を受けたトシンは、ピッチに立ったときと同様に終始冷静で、発言は常に的確だったそうです。年末のプレミアリーグで5試合にフル出場したCBは、FAカップのモアカム戦で2ゴールを決め、スタッフと選手たちに称えられています。
エンクンク、デューズバリー=ホール、ディサシ、チルウェル、チュクエメカ、チェーザレ・カサデイ、そしてレナト・ヴェイガ。移籍が噂されているメンバーの過半は、入団してから2年も経っていません。トップクラブではなくても出場機会を得るのが正解なのか、チェルシーで戦い抜いてから次のステップに向かうほうがいいのか。難しい選択の正解は、誰にもわかりません。
トシンは入団前から、レギュラーとしてプレイするのは難しいと心得ていたといいます。大量補強と目まぐるしい入れ替えが当たり前のクラブに、自分なりのヴィジョンと戦い方をもって乗り込んだクレバーな選手に感銘を受け、取り上げる次第です。記事を読んで、マン・ユナイテッドの10番が脳裏をよぎりました。真摯に取り組めば、誰もが認める能力を発揮できるのに…。
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