実はゴール率はリーグ2位!マルティネッリの離脱は「ヌワネリのチャンス」になるのか?
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3月上旬には、チャンピオンズリーグのラウンド16が控えています。ファーストレグは3月4日、セカンドレグは11日。この2試合も、マルティネッリは起用できないと考えておいたほうがいいでしょう。プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦を含めると、トータル6試合はカイ・ハヴェルツ、スターリング、トロサール、ヌワネリの4人でうまくまわすしかありません。
ポジティブに考えれば、「1ヵ月なら軽傷」「CLのプレーオフのスキップとFAカップ敗退で試合がなかったのは幸運」ともいえます。レイトン・オリエントとのFAカップ4回戦のために、ロンドンに赴いたマンチェスター・シティは、中2日でレアル・マドリードとの激戦が控えています。この時期に、ドバイでリフレッシュできたことは、必ずやプラスに作用するはずです。
さらに前向きに考えるなら、こうもいえます。「イーサン・ヌワネリにとっては、大きなチャンスである」と。マンチェスター・シティ戦の美しい5点めは、前シーズンのチャンピオンとのゲームで決めたゴールとしては、プレミアリーグ史上2位の若さだったそうです。2003年3月のアーセナル戦で決めたウェイン・ルーニーは17歳150日。あの日のヌワネリは、17歳318日でした。
2022年9月のブレントフォード戦で、プレミアリーグ史上最年少となる15歳181日でデビューを果たしたレフティは、レジェンドたちの記録を塗り替えるかもしれません。マイケル・オーウェンとルーニーは、18歳のバースデーまでに9ゴール。今季公式戦で23試合7ゴールのヌワネリは、3月21日までの7試合で3ゴールならリーグレコード達成です。
7戦3発を高いハードルと感じる人には、彼が残してきた数字がいかに素晴らしいかをアピールしましょう。90分あたりのゴール数0.90、シュート数3.08、オンターゲット1.41、オンターゲット率54.1%、ショットコンバージョン29.1%はすべてチームTOP。ゴール数0.90は、0.82のサラー、0.80のハーランド、0.78のイサクを上回っています。
リーグ屈指のゴールマシンだったジョン・デュランがサウジに旅立った今、彼の上に立つのは0.95のエンクンクのみ。プレミアリーグとCLでは年明けまで先発させず、大事に起用してきたアルテタ監督は、「将来は9番として活躍する可能性がある」といっています。後で振り返ったら、ルーニーやオーウェンを抜いたぐらいで騒がなくてもよかったと思うかもしれません。
前線が続々と離脱するのを見て、「オリー・ワトキンスを獲ればよかったのに」と嘆く人には、「獲れたらよかったですね!」と微笑むしかありません。「なぜストライカーを獲らなかったのか」と憤る人には、「ジエゴ・コスタなら今からでもいけるみたいですよ」と耳打ちしておきましょう。経営ボードとアルテタ監督は、長期的な視座に立った補強を志向したのです。
攻撃の主軸3人が不在の苦しい時期を、ヌワネリ無双で乗り切ったら、「スミス・ロウとファビオ・ヴィエイラをダブルで手離す」というちょっとしたギャンブルは成功だったといえるでしょう。スターリングやジンチェンコ、ティアニーを活用して負担を軽減しつつ、ここぞというシーンで決めてくれれば、やがて彼らが戻ってきます。3月末まで正味1ヵ月、7試合なら何とか…。(イーサン・ヌワネリ 写真著作者/WorldWide1z)
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