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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

厳しかったレスター戦…それでもアルテタ監督はラヒム・スターリングを起用し続けるのか?

プレミアリーグ2024‐25シーズンは、サバゲーと化しています。ビッグ6の主力が続々と負傷リタイア。バック4の主軸だったフォファナとバディアシルを欠いたチェルシーは、年が明けるとニコラス・ジャクソン、マルク・ギウ、ノニ・マドゥエケがアウト。シーズンの半分をレギュラーのCB抜きで戦っているトッテナムは、ソランケの離脱も激痛でした。

アンタッチャブルなロドリがシーズンアウトとなったマンチェスター・シティは、最終ラインが当番制で病院の見回りをしているようです。最近になって、アカンジがそちらにいったので、ナタン・アケとルベン・ディアスは戻ってくるでしょう。シーズンを通じて元気なのはグヴァルディオルのみという惨状も、優勝争いから脱落した理由のひとつです。

アマド・ディアロが残り試合をスキップすることになったマンチェスター・ユナイテッドは、3人のセントラルMFが忽然と消えるホラームービーを上映中です。リヴァプールがこのまま逃げ切ったら、勝因は「健康」といわれるかもしれません。サラー、ファン・ダイク、フラーフェンベルフが皆勤賞でなければ、クロップの後継者は夏のプアな補強を非難されていたでしょう。

一方、アーセナルが逆転したら、「プレミアリーグ史上最も不運だった優勝チーム」として語り継がれるのではないでしょうか。ミケル・メリノは入団直後に肩を痛めてピットスタート、冨安健洋とベン・ホワイトは長期離脱。序盤戦の3枚のレッドカードで7ポイントを削られ、ウーデゴーアの不在はリヴァプールが抜け出す原因となってしまいました。

年末にブカヨ・サカを失うと、その後の5週間でジェズス、マルティネッリ、カイ・ハヴェルツが次々に去ってレギュラーのFWが全滅。レスター戦のベンチには、ネイサン・バトラー=オイェデジが控えていました。ヌワネリ、トロサール、スターリングのフロントスリーは、リーグの頂点に立とうとするディレクターが揃える顔ぶれではありません。

苦しかったレスター戦で2ゴールをゲットしたミケル・メリノは、カイ・ハヴェルツの後釜として最前線に残るのでしょうか。あの試合で最も気になったのは、左サイドにまわったラヒム・スターリングの空転です。マレスカ監督に戦力外といわれ、ノースロンドンに流れてきたウインガーは、アルテタ戦術にフィットせずにシーズンを終えてしまいそうな雲行きです。

プレミアリーグ10戦でノーゴール1アシスト。勝利に貢献したといえる試合は未だありません。初先発のセインツ戦はドリブルが冴えていたのですが、その後はセルフィッシュなプレイが目立つようになり、285分の出場でオンターゲットはゼロです。現地記者の多くが「9番をどうする」といっていますが、左ウイングのほうが悩ましいのではないでしょうか。

勝負強いトロサールに任せるか、ボックスの脇を突破できるティアニーに頼るか、ウクライナ代表では攻撃的な役割を担うことも多いジンチェンコを起用するか。ワン=ビサカが好調なウェストハムや、オラ・アイナがやっかいなノッティンガム・フォレストと戦う際には、左サイドの戦術を誤ると厳しい展開を強いられる可能性が高まります。

サカとマルティネッリが復帰するまでに、プレミアリーグは最少でも5試合、CLは2試合。ポイントを落せる試合はひとつもありません。9番はミケル・メリノか、トロサールか。左サイドは誰が適任なのか。ドバイでのトレーニングを経ても良化の兆しがないスターリングは、アーセナルで爪痕を残せなければ、欧州のトップクラブでのキャリアを終えることになりそうです。

まずはハマーズとのロンドンダービー。ミッドウイークのゲームがなく、リフレッシュと戦術のチェックに時間を遣えるアルテタ監督は、どの布陣を最適とするのでしょうか。納得感があるのはヌワネリ、ミケル・メリノ、トロサール。見てみたいのは右にジンチェンコ、偽9番でヌワネリ、左はトロサールという並びですが…あまりにもトリッキーですね。土曜日のメンバー発表が今から楽しみです。


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