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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

意気消沈の9番に指揮官がオーダー!「遠藤航にあって、ダルウィン・ヌニェスにないもの」とは?

27分の先制ゴールのきっかけは、アンドレス・ガルシアのバックパスミス。左サイドでカットしたジョッタのグラウンダーをフリーで押し込んで先制すると、2‐1の61分にはアーノルドの同点ゴールをアシストしています。公式戦37試合29ゴール20アシストのモー・サラーは、ピークを迎えているようです。リヴァプールがビッグタイトルを獲得したら、MVPは即決でしょう。

エースが輝いたアストン・ヴィラとのアウェイゲームは、3年前に獲得したストライカーの苦悩を印象付ける一戦でもありました。ブラッドリーの素晴らしい縦パスで、ショボスライがラインの裏に出たのは69分。エミ・マルティネスを引き付けた8番が左にラストパスを転がすと、枠に収めるだけでよかったダルウィン・ヌニェスは、左足のワンタッチを浮かしてしまいました。

「ドレッシングルームに、かなり落ち込んでいる人物がいる。それが誰なのかは、ご存じだろう」と話し始めたアルネ・スロット監督は、クロスバーを越えたシュートより、その後の20分のパフォーマンスを問題にしました。「チャンスだからといって、100%決まるわけではない。それは受け入れられる」と語った指揮官は、こう続けています。

「納得しがたいのは、チャンスの後の行動だった。考えすぎてしまったのか、全力を尽くしてチームを助けるいつものダルウィンの姿が見られなかった。決定機を逃したため、激しく落胆したのかもしれない。われわれにはわからないし、証拠を見出すことはできないけど、その直後に中途半端なプレイをしてしまったのは、それが理由だったのだろう」

オランダ人監督は、タイロン・ミングスのパスをカットして独走態勢となった74分のチャンスを指摘しているのでしょう。迷わずボックスを飛び出したエミ・マルティネスの速さをほめるべきシーンですが、外に逃げようとするタッチに余裕が感じられなかったのも確かです。右足のアウトで中にいくか、浮かしてスライディングをかわせれば、無人のゴールに流し込むだけでした。

「私は常に、ワタ(遠藤航)のようなマインドセットが最善と信じている。シーズンを通じてプレイを止めず、ひたすら継続、継続、継続。われわれが彼を必要とするときは、いつでも準備ができている。これはとても難しいことで、できる選手はさほど多くない。すなわち、チャンス自体の問題ではない。むしろその後の20分で、チャンスを逃したことを彼と話したい」

マージーサイドの初年度は、公式戦42試合15ゴール4アシスト。ライバルが獲得したハーランドより高い移籍金が、もの足りなさをより強調してしまった感があります。昨シーズンはプレミアリーグで2ケタに乗せ、54試合18ゴール13アシスト。さらなる量産が期待された今季は35試合6ゴール5アシストで、「退団に近づいている」という記者は少なくありません。

今季のリヴァプールがビッグタイトルを逃したら、「9番が不在だった」といわれるかもしれません。サラーの超絶パフォーマンスでリーグの首位に立っているため、あまり話題になりませんが、前線の6人のうち3人は「期待を下回る」という評価でしょう。何度も筋肉を傷め、コンディションがなかなか良化しないジョッタは、公式戦24試合8ゴール3アシストに留まっています。

夏に加わったフェデリコ・キエーザは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグでノーゴール。ダルウィン・ヌニェスとともに、オフシーズンには放出候補とされる記事が増えそうです。9番とジョッタが元気なら、左サイドを主戦場としたいルイス・ディアスは、センターフォワードとして先発したプレミアリーグは10試合3ゴールという微妙なスタッツです。

レッズのスタッツを見ると、サラーひとりでリーグ戦24ゴールで、ルイス・ディアス、ガクポ、ジョッタ、ダルウィン・ヌニェス、キエーザを足しても26ゴール。アーセナルとトロフィーを争う3ヵ月は、最前線に配された選手のパフォーマンスが勝負の分かれ目となるかもしれません。ワタの目は既に、マン・シティ戦を捕捉しているはずです。ダルウィン・ヌニェスは…?


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