直近の5試合で2ゴール2アシスト!6番として加わったデクラン・ライスは、8番に定着するのか?

21分にルイス・スケリーのグラウンダーを左足で合わせたのは、イーサン・ヌワネリ。0‐3で折り返した47分には、右サイドを突破したヌワネリのクロスをGKが弾き、こぼれ球に先着したウーデゴーアが難なく押し込みました。その1分後、カラフィオーリとのパス交換からゴールに迫ったトロサールが、GKの真ん前で浮かすクレバーなシュートで5点めをゲットしました。
注目すべきは、3つのゴールが決まった瞬間、デクラン・ライスがゴール前にいたことです。類まれなる運動量に驚嘆するチームメイトから、「ザ・ホース」と呼ばれるようになったMFは、昨季プレミアリーグで38試合7ゴール8アシストという素晴らしいスタッツを残しました。しかし今季は、ユーロ2024の疲労が蓄積していたのか、アグレッシブな攻め上がりが減っていました。
チャンピオンズリーグのノックアウトラウンドが始まるまで、公式戦36試合3ゴール6アシスト。決して悪くはないのですが、あのシーズンのジャカや昨季の彼自身と比べると、もの足りなく感じられます。1-7で圧勝したフィリップスでの一戦で、スイッチが入ったのでしょうか。その後は、イングランド代表を含む5試合で2ゴール2アシストとペースアップしています。
プレミアリーグ28節のマンチェスター・ユナイテッド戦は、1‐0でリードされていた74分にティンバーのパスをファーポストの内側に当てるダイレクトショット。PSVをノースロンドンに迎えたCLラウンド16のセカンドレグでは、37分にスターリングのクロスに走り込み、強烈なヘッダーをGKの足元に叩きつけました。
インターナショナルマッチウイークに入ると、トーマス・トゥヘル率いる新たなスリーライオンズで、2アシストを記録しています。アルバニア戦の77分、右からのクロスをファーにいたハリー・ケインに合わせて2‐0。ラトビア戦の68分には、モーガン・ロジャースのパスに走り込んでボックス右でフリーになり、ハリー・ケインに完璧なグラウンダーを通しました。
デクラン・ライスは6番か、8番か。アルテタ監督のなかでは、答えは出ているのでしょう。1億500万ポンドでアーセナルに移籍した当初は、アンカーとして期待されており、ミケル・メリノが加わった今季は、中盤センターでの仕事が増えるのではないかと思われていました。しかし入団以来の6番と8番の出場試合数を見ると、42対48で左のインサイドが上回っています。
8番で出場した48試合は、9ゴール14アシスト。今季のプレミアリーグではゴール&アシストは減っているものの、チャンスクリエイト46回は昨季のフルシーズンよりひとつ少ないだけで、クロス成功は21本から40本に倍増しています。スビメンディが来たら、左からの長距離のスプリントがさらに増えるのではないでしょうか。
デクラン・ライスのゴール&アシストのスタッツは、アーセナルの得点力を計る物差しになりえるのではないかと思います。シーズンのトータルが20を超えたら、ビッグタイトルに手が届くでしょう。ジュード・ベリンガムと対峙するシーンが見られるレアル・マドリード戦が楽しみです。ゴール前でクロスをプッシュする鮮やかなワンタッチゴールを期待しています。
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