2025.03.30 選手トピックスマンチェスター・シティの話題
移籍か1年延長か…稀代のプレーメイカー、ケヴィン・デブライネの去就に関する報道をチェック!

2025-26シーズンが始まる頃、彼はどこにいるのでしょうか。ヴォルフスブルクからマンチェスター・シティに移籍したのは2015年8月。移籍金5500万ポンドは、夏のマーケットの最高額でした。ジョゼ・モウリーニョのチェルシーで出番を得られず、ドイツで2年を過ごしたプレーメイカーは、マヌエル・ペジェグリーニのチームですんなりレギュラーポジションを獲得しました。
その後のパフォーマンスについて詳細に書き連ねていくと、一冊の本が出来上がるでしょう。エティハドを本拠地として10シーズンを過ごし、プレミアリーグ277試合70ゴール。ライアン・ギグスと44差の118アシストは歴代2位で、チャンピオンズリーグでも73試合16ゴール29アシストという素晴らしいスタッツを記録しています。
2016年の夏に就任したペップ・グアルディオラとともに手に入れたトロフィーは、プレミアリーグ5回、FAカップ2回、リーグカップ5回。2022-23シーズンにはクラブの悲願だったビッグイヤーを獲得し、1998-99シーズンのマンチェスター・ユナイテッド以来、イングランドで2チームめのトレブルを達成しています。クラブレベルでは、最高のキャリアといえるでしょう。
チャンピオンズリーグを制した2年前は、プレミアリーグで4度めのアシスト王と5度めのPFA年間ベストイレブンを獲得。クラブを欧州の頂点に引き上げた最高の1年は、シーズンを通じて活躍した最後の年になるかもしれません。ハムストリングを痛めた昨季は、前半戦の出場時間が23分に留まったのですが、それでも公式戦26戦6ゴール18アシストとさすがの数字を残しています。
33歳になった昨年の夏、「アル・イテハド移籍で個人合意」と伝えられたデブライネは、「キャリアの最後になるかもしれないのに、2年プレイすれば信じられない大金を稼げる。今までの15年を合わせても届かないほどの額だ」というコメントを報じられました。退団を思い止まり、臨んだ現在の契約のラストシーズンは、エティハドに来てから最も厳しい1年になろうとしています。
前年からのハムストリングの痛みに悩まされ、ベンチスタートが増えたキャプテンは、公式戦30試合4ゴール7アシストという戦績に納得していないはずです。前人未到のプレミアリーグ5連覇の望みを絶たれようとしている今、目標はTOP5とFAカップ、クラブワールドカップに切り替わっており、世代交代を進めたいクラブと契約を延長する可能性は低いといわれています。
「2025年にMSLに加わったばかりのサンディエゴと、代理人が交渉中」と報じたのは「ザ・サン」。タイラー・ヒープスSDは、「代理人とは話したけど、彼は多くの選手と契約している。ゴシップを見るたびに、あなたがこの話を流しているのかと聞いている」とコメントしており、デブライネが要求するサラリーが下がらない限り、話は進まないようです。
MLSに加えて、サウジの注視も続いているといわれているなかで、ジャーナリストのヘンリー・ウィンター氏は「デブライネは12ヵ月の契約延長のオファーを受けている。新たな契約はパフォーマンス連動」といっています。彼自身が、コンディションとモチベーションの双方を確信できなければ、夏のアメリカが最後のステージとなるでしょう。
もうすぐジャッジが下されると報じられているFFP違反を巡る審議の結果も、彼の決断に影響を及ぼすのでしょう。この話は、プレミアリーグとFAカップの結末を見届けてから、より確度の高い報道を確認するのがよさそうです。今、思うことはただひとつ。クラブと彼の未来がどうなろうとも、輝かしい功績にふさわしい称賛とお別れの場があることを願うのみです。
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