プレミアリーグ勢は選外…欧州最優秀選手の最終候補はメッシ、C.ロナウド、リベリー
4位 レヴァンドフスキ(ドルトムント)
5位 ロッベン(バイエルン)
6位 トマス・ミュラー(バイエルン)
7位 ガレス・ベイル(トッテナム)
8位 シュヴァインシュタイガー(バイエルン)
9位 イブラヒモヴィッチ(パリSG)
10位 ファン・ペルシ(マンチェスター・ユナイテッド)
若干、被害妄想が入っているかもしれませんが、この賞の選考過程を見るにつけ「強豪クラブが多数ひしめき合い、トップと中堅の差がないプレミアリーグやブンデスリーガは不利だな」と思ったりします。選考は、代表やクラブにおける個人の活躍と所属チームの成績を複眼で見ながら、各国の記者が投票するという形ですが、その際に、スペインのように2強状態で、かつシーズンスケジュールにゆとりがある国の選手のほうが選ばれやすいだろう、と感じるのです。
リオネル・メッシのリーグ戦32試合で46ゴール、クリスティアーノ・ロナウドの34試合34ゴールという成績は素晴らしいのひとことで、彼らは過去のサッカーの歴史的名選手と比べても遜色ないタレントであることは間違いありません。しかし一方で、昨季、チャンピオンズリーグで決勝に残ったのはドイツのバイエルン・ミュンヘンとドルトムントです。であれば、リベリーが残ったものの、この2チームの選手がもっと上位にきてしかるべき、と思うわけです(個人的にはリベリーよりシュヴァインシュタイガー推しだったので、8位という結果には愕然としました)。
もっとストレートにいいましょう。昨季、ブンデスリーガの得点王争いで僅差の2位となる24ゴールを挙げ、ブンデスリーガ公式サイトのファン投票ではぶっちぎりのトップでシーズンMVPに選ばれたレヴァンドフスキは、最終3人に入らないのでしょうか。
誤解を恐れずいいますが、リーガ・エスパニョーラは2強18弱状態。下位のクラブが赤字にあえいで選手を放出し続ける一方で、テレビ放映権料やスポンサーフィーはトップクラブに集中。ひとりの選手に100億かけようとしているくらいで、資金とチーム力の格差は開く一方です。そんなリーグでの30数ゴールと、レヴァンドフスキやプレミアリーグ得点王のファン・ペルシの20数ゴールの価値をどう比較するのか。決して「リーガ・エスパニョーラの記録の価値を低く見積もりましょう」といっているわけでなく、「各国リーグにおける記録の価値やゴールの絶対数は違うのだから、欧州での活躍や実績をもっと反映させましょう」といいたいのです。チャンピオンズリーグ準決勝にてレアル・マドリードからひとりで4点を奪い、彼らのデジマ(10度目の大会制覇)を夢に終わらせた24歳の衝撃的なプレイは、昨季のドイツ躍進の象徴たりえたのではないか、と。
今回の選考がおかしい、とまでいうつもりはありません。これはこれでひとつの見識です。しかしいいたいのは「いい選手を選ぶだけであれば”年間”というくくりは要らない」ということ。かつて「FIFAバロンドール」で、2010年のワールドカップ南アフリカ大会の得点王・オランダのスナイデルが最終3人に残らず、大会で無得点だったメッシが受賞するという疑問の残る選考が実施されたこともあり、現在のUEFA欧州最優秀選手は「単純にすごい選手より、その年、欧州という単位で最もよかった選手」を選ぼうと立ち上げられた賞、という認識です。このうえはリベリーの受賞を願うばかりですが、8月末の最終選考でどういう結果が出るのでしょうか。いろいろいいながらも、楽しみではあります。
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