試合に出られずとも若手の手本となった2年め…シュヴァインシュタイガーがMLS移籍決定!
バスティが赴く新しいチームは、シカゴ・ファイアー。かの地ではデシグネイテッド・プレーヤー(特定選手)という枠があり、年俸450万ドル(約5億1000万円)は、大きな期待を背負う選手だけが得られる待遇のようです。「マンチェスター・ユナイテッドで出会ったたくさんの友人と別れるのは寂しいけど、シカゴで挑戦することを認めてくれたクラブに感謝している」「監督、選手、スタッフ…みんなと楽しく過ごしてきた。でも、僕の特別な感謝の気持ちは、ユナイテッドのサポーターに伝えたい。彼らのサポートは、マンチェスターにおける僕の時間を素晴らしいものにしてくれたから」。関係者やサポーターに謝意を表したセントラルMFは、メディカルチェックを終え、ビザが取れたら来週の半ばには現地に飛ぶと伝えられています。
「ワールドカップのファイナルでマン・オブ・ザ・マッチに輝いた者として語れる選手は、そんなに多くはいない」と、ドイツ代表の元キャプテンの偉業を称えたマンチェスター・ユナイテッドは、公式サイトで「SCHWEINSTEIGER’S OLD TRAFFORD LEGACY(シュヴァインシュタイガーがオールド・トラフォードに残した遺産)」と題した特集を掲載。若手選手に対するメッセージを伝えています。
「ジェシー(リンガード)、マーカス(ラシュフォード)、ティム(フォス・メンサー)やアクセル(トゥアンゼベ)のような若い選手たちには、こちらから話しかけてサポートするようにしていた。できるだけ早く成長してくれるように、ただし彼ら自身のキャラクターを失わせないように」「それは大事なことなんだ。個性とメンタリティをキープし続けること。これだけは変えてはいけない」
この2年をキャリントンで過ごした若手選手たちにとって、それは貴重な時間だったのではないかと思います。ワールドカップを勝ち取ったセントラルMFと、4つのリーグを制覇した稀代のストライカーから、プロフェッショナルとして必要なことを吸収する機会を得られたのですから。「ラシュフォードやリンガード、トゥアンゼベがイングランド代表としてメジャーな大会のファイナルでプレイできるかどうかは、時が告げてくれるだろう。もしそれが実現したら、シュヴァインシュタイガーの言葉を思い出すのが賢明だ」。マンチェスター・ユナイテッドの公式サイトの言葉より、ワールドクラスの選手となったラシュフォードが決勝の舞台でトロフィーを掲げ、ともに戦った先輩の名を口にするシーンを想像します。
バスティがマンチェスターで過ごした1年8ヵ月は、ご本人にとってはあまり幸せな時期ではなかったかもしれませんが、2015-16シーズンのプレミアリーグ開幕戦、トッテナムとのゲームの後半に姿を現したときの期待感や、レスター戦の泥くさいゴールは今も鮮明に覚えています。おそらく、シカゴがプレイヤーとしての終の棲家になるでしょう。ありがとうございました。次々に芽吹き始めた若い選手たちが主力となり、プレミアリーグやチャンピオンズリーグを制覇するときがきたら、われわれはバスティアン・シュヴァインシュタイガーがクラブの苦しい時期にいてくれたことを思い出すでしょう。ルイ・ファン・ハールの名前とともに。
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更新ご苦労様です。
ライバルチームの選手でも、ベテランの言葉には重みがありリスペクトできます。苦しい時をイングランドで過ごしましたが、若手の手本になった事は間違いないでしょう。ユナイテッドの若手には良いお土産を置いていったのではないでしょうか。新天地の活躍を期待してます。
Mackiさん>
応援しているクラブに来ていただいたことで、プロフェッショナルとして素晴らしい選手だとあらためて感じました。おっしゃるとおり、いいおみやげをいただけたのではないかと思います。