パリ戦の最前線はミケル・メリノかトロサールか?ゴールを量産する2人の9番の変態スタッツに注目!

リーグアンで無敗だったパリは、ビッグイヤーが視界に入ったために集中力を削がれたのでしょうか。パルク・デ・プランスにリーグ6位を迎えた一戦は、ウスマン・デンベレ、クヴァルツヘリア、ドゥエ、ファビアン・ルイス、ジョアン・ネヴェス、ヴィティーニャと主力を揃えながら、決定機でミスを連発して1-3で敗れています。
アストン・ヴィラにアウェイで3失点を喫し、あと1歩まで詰め寄られたフランス王者より、レアル・マドリードを3‐0、1-2のダブルで下したプレミアリーグのチームを推す声が多いようです。アルテタ監督は、どんな戦い方を用意しているのでしょうか。クリスタル・パレス戦を欠場したミケル・メリノとベン・ホワイトは、トレーニングに復帰したと報じられています。
ガナーズの最注目ポイントは9番です。ミケル・メリノか、レアンドロ・トロサールか。カイ・ハヴェルツの負傷で前線にコンバートされたミケル・メリノは、公式戦13試合6ゴール4アシストという数字を残し、期待に応えています。チャンピオンズリーグのノックアウトフェーズは4戦2ゴール3アシスト。サンティアゴ・ベルナベウでは勝利を呼び込むラストパス2発を決めています。
直近のスタッツでは、トロサールは負けていません。プレミアリーグ4試合で4ゴール。3月以降の11試合はどちらかがストライカーを任されていたのですが、2人合わせて8ゴール4アシストと量産体制を築いています。今季プレミアリーグで得点王ランキング2位のイサクを上回るハイペースで、今のアーセナルにはストライカー問題など存在しないといい切っていいでしょう。
ミケル・メリノとトロサールは、キャラが立っているという面でもプレミアリーグのトップクラスといえます。レアル・ソシエダから8番として加わったミケル・メリノは、プレミアリーグにおける90分あたりの走行距離12.17kmがクルゼフスキ、ソーチェク、トナーリ、ベルナルド・シウヴァとともにTOP5に入っており、デュエル勝利の平均7.8回と空中戦3.7回はチームNo.1です。
究極の変態スタッツは、スプリントのスピードです。プレミアリーグの公式サイトが「走るのが遅い選手ランキング」を紹介しており、最もスローなのは29.4km/hのベルナルド・シウヴァ。クレイグ・ドーソンの29.6km/hに次ぐ3位は、ストライカーにあるまじき記録で、「スピードがすべてではありません。ゆっくり着実に進めばレースに勝つこともあります」と慰められています。
レアル・マドリードとの初戦とフラム戦では最前線で体を張り、エヴァートン戦とサンティアゴ・ベルナベウでは自陣左サイドをカバー。イプスウィッチ戦とチェルシーとのロンドンダービーでは敵陣左サイドを制圧するなど、短期間でこれほど多様なタスクをこなせる選手はいないでしょう。彼のユーティリティーと高さとともに、アルテタ監督の無茶ぶりにも言葉を失います。
ユーティリティーといえば、前線のすべてのポジションと10番、インサイドを任せられるトロサールもクレイジーです。オールラウンダーとしての特徴を挙げるとすれば、アーセナル入団後の47のゴール&アシストが、左足が20で右足は25、ヘッドが2と両足を自在に使えること。ストライカーとしては、DFの股間を抜くシュートが異常にうまいことです。
先発が減っていた時期は、「決めても喜ばない」という能面パフォーマンスを続けていたのですが、最近は双眼鏡のポーズでスタンドの歓声を促すのがブームになっているようです。監督の評価やグーナーのリアクションに敏感なようで、SNSでもエゴサしまくっているのかもしれません。「最前線でプレイし続ければ得点王を獲れる」と本気で思っているのではないでしょうか。
トーマスが不在のファーストレグは、デクラン・ライスがアンカーでミケル・メリノは8番、トロサールが最前線となりそうです。パルク・デ・プランスでの戦術は初戦の結果次第ではありますが、ウーデゴーア、トーマス、デクラン・ライスが中盤に並び、ミケル・メリノが9番という布陣が本命でしょう。間もなく決戦のキックオフ。先発メンバーの発表が楽しみです。
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