2025.05.05 選手トピックスチームの話題(全体・他クラブ)
エンベウモ、ムリーリョ、グエイ…中小クラブを躍進させた「ビッグクラブの獲得候補」をチェック!

4月からのプレミアリーグで5勝1分と立ち直った昨季王者は、6連勝のウルヴスに苦しめられました。27分に左足のシュートをポストに当てたアイ・ヌーリは、こぼれ球に右足を振り抜いた2発めをゴールライン上のグヴァルディオルにクリアされており、56分にはマテウス・クーニャが左から放った無回転シュートがニアポストにヒットしています。
試合が終わった後、ヴィトール・ペレイラ監督と選手、スタッフが手をつないでアウェイサポーターに感謝の意を表したのは、昨季王者を苦しめたパフォーマンスを誇りに感じたからだそうです。シュートは9対6、オンターゲットは2対1、ビッグチャンスは1対2。ジェレミー・ドクという異次元のドリブラーがいなければ、逆の結果になっていても不思議ではありませんでした。
ただし来季のウルヴスが、同じようなフットボールを継続できるかというと、大いに疑問です。絶対的エースのマテウス・クーニャは、マンチェスター・ユナイテッドと移籍合意間近と報じられており、アイ・ヌーリやジョアン・ゴメスにもビッグクラブから声がかかるかもしれません。そして主力を抜かれるというせつない悩みを抱えているのは、彼らだけではありません。
CLの出場権を争っているノッティンガム・フォレストは、攻撃の軸となるモルガン・ギブス=ホワイトをマン・シティに狙われています。ウルヴスのアカデミー出身で、17歳でトップチームデビューを果たした早熟の逸材は、2022年の移籍をきっかけに才能を開花させました。昨季プレミアリーグは37戦5ゴール10アシスト、今季は30戦5ゴール7アシストという数字を残しています。
ヌーノ・エスピーリト・サント監督のチームでは、堅守速攻に不可欠だったムリーリョとオラ・アイナ、前線のエランガとカラム・ハドソン=オドイも注目されるはずです。経営ボードは、主力として欧州で戦えるというトークで引き留めを図るしかありません。フォレスト以上に来季の弱体化が懸念されているのは、ボーンマス、ブレントフォード、クリスタル・パレスです。
アンドニ・イラオラ監督にスパーズという噂が流れているボーンマスは、リヴァプールがディーン・ハイセンとケルケズをセットで連れていくといわれています。最終ラインの主軸だけでなく、34試合9ゴール5アシストのセメンヨもマン・ユナイテッドとスパーズのターゲットで、同等のレベルの選手を補強するのは至難の業です。
「昨年も同じだった。何人かがどうなるかわからず、ロイド・ケリーを失い、その後ドム(・ソランケ)もいなくなった」という指揮官は、自身については「ここで仕事できて、とてもハッピー」と明言していますが…。ブレントフォードのトニー・フランク監督も、「適正なオファーがあれば、クラブは受け入れるだろう。われわれは売るほうのクラブだ」といっています。
35試合18ゴール6アシストのブライアン・エンベウモは、契約が残り1年となっており、マンチェスター・ユナイテッドやニューカッスル、リヴァプールが興味を示していると報じられています。32試合18ゴール3アシストのヨアネ・ウィサも、得点力不足が課題となっているチームから声がかかるでしょう。
FAカップでファイナルに進出したクリスタル・パレスのオリヴァー・グラスナー監督は、マーク・グエイとエベレチ・エゼの売却を承認したと報じられています。バイエルンに移籍したマイケル・オリーズからチェスを教わり、アマチュアの大会で優勝して賞金2万ドルを得たと報じられたエゼは、ビッグクラブにスムーズに移籍するノウハウも聞けるのではないでしょうか。
ブライトンが手離す可能性があるのは、三笘薫、ジョアン・ペドロ、バレバ。マルコ・シウヴァ率いるフラムは、今季プレミアリーグで10アシストのアントニー・ロビンソンが心配です。チェルシーがアストン・ヴィラのモーガン・ロジャースをほしがっているという報道もあり、主力の大半が残りそうなのはニューカッスルぐらいです。
「安く仕入れて育て、高く売る」をビジネスモデルとしている中小クラブは、主力の穴埋めや監督交代で失敗すると、あっという間に降格候補にクラスチェンジされてしまいます。複数のインターナショナルレベルを抜かれる可能性があるボーンマス、ブレントフォード、クリスタル・パレスは、指揮官のヘッドハントも警戒しなければなりません。来季は果たして…?
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す