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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エヴァートンはローン移籍を画策…ジャック・グリーリッシュは新天地で復活を遂げるのか?

ペップ・グアルディオラの降臨以降、プレミアリーグを席巻してきたマンチェスター・シティにとって、獲得時の史上最高額となる1億ポンドで加入した選手の空転は、大きな誤算でした。9月に30歳になるジャック・グリーリッシュを引き入れるべく、エヴァートンがアプローチしており、エティハドでのキャリアが終わる可能性が高まっています。

グリーリッシュは、既にペップの構想から外れているように見えます。昨季プレミアリーグは20試合1ゴール1アシストで、年明けからの出場時間はわずか138分。クラブワールドカップのスカッドに組み込まれず、自らの将来について考える時間を与えられました。残留したとしても、ジェレミー・ドクやオスカー・ボブ、エチェベリらのプレイをベンチで見守る時間が増えそうです。

グリーリッシュがマンチェスター・シティで輝きを失ってしまったのは、ペップのオーダーに応えられなくなったからでしょう。指揮官が問題にしていたのは、彼の持ち味であるドリブルやショートパスのクオリティではなく、コンディションとモチベーションでした。「トレブルを達成したときの彼なら、もちろんほしい」という発言は、期待と落胆を同時に表現しています。

「テレグラフ」のマイク・マグラス記者は、「適切なオファーがあれば、エティハドを離れることが認められる。現在はデヴィッド・モイーズ率いるエヴァートンのターゲットとなっている」と報じています。エヴァートンはローン移籍をめざして交渉を進めており、グリーリッシュがプロジェクトに前向きであると確信しているようです。

最大のハードルは、週給30万ポンドといわれるグリーリッシュのサラリーです。マン・シティはできる限りエヴァートンに負担させたいと考えており、マージーサイドは最大で年間1200万ポンドを用意しなければなりません。それでもエヴァートンは、グリーリッシュの獲得に積極的です。この夏は既に5人の選手を獲得していますが、前線の強化は依然として最優先事項です。

「ザ・タイムズ」のポール・ジョイス記者は、「エヴァートンはサウサンプトンの19歳のウィンガー、タイラー・ディブリングの獲得に動いているものの、両者が主張する移籍金は大きなギャップがあり、交渉は難航している」と伝えています。このディールが成立しなければ、グリーリッシュの重要度は今まで以上に高まるでしょう。

アストン・ヴィラ時代の彼は、自在にゲームをコントロールできる「王様」でした。ペップのチームではウインガーが大半でしたが、インサイドMFやトップ下に配すれば復活の足がかりになりそうです。エヴァートンの左サイドにはエンディアイエとマクニールがいて、インサイドにデューズバリー=ホールを加えており、モイーズ監督の構想は10番なのかもしれません

ブラムリー・ムーア・ドックに建設された新スタジアム、ヒル・ディキンソンでの初の公式戦は、8月24日のブライトン戦です。そのときグリーリッシュは、ハイテンションのサポーターたちのチャントを背中で受けることができるでしょうか。イングランド代表復帰を目論むプレーメイカーの決断と、クラブの交渉の成り行きに注目しましょう。


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