10番の明暗~残留明言コウチーニョ、「次」に悩むウェイン・ルーニー!
「明」の4人に対して、「暗」は2人。アーセナルで居場所を失ったジャック・ウィルシャーは、出場機会が得られるボーンマスで復活をめざしましたが、よかったのは年内まで。1月以降はチームの混乱とリンクするように存在感を失ってしまい、レギュラーから外される時期を経て、最後は負傷で5試合早くシーズンを終えることになりました。そして、ウェイン・ルーニー。25試合5ゴールは、アンカーに下がった2歳年上のヤヤ・トゥレと同じ数字で、トップクラブのエースストライカーが許されるレベルではありません。輝きを放ったのは、22節のストーク戦の追加タイムに難しい角度からFKを決めた瞬間ぐらいでしょう。この一撃で、マンチェスター・ユナイテッド入団後の通算ゴール数を250としたルーニーは、サー・ボビー・チャールトンが持つクラブレコードを更新しました。しかし、素晴らしい記録達成の後、次のルーニーのゴールを見るまでには3ヵ月という長い時間が必要でした。
10番が存在感を示した4つのクラブはプレミアリーグでチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、アーセナルは脱落。マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグという別ルートからのチケット確保となりました。ハリー・ケインとアグエロは、何の迷いもなくクラブに残るでしょう。去就が不透明なのは、スペインからご指名があったとされるコウチーニョとアグエロ、クラブ内で居場所を失いかけているルーニーとウィルシャーです。
そんななかで、リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドの10番が、自らの来季についてコメントしています。31試合13ゴール7アシストという文句なしの数字を残したコウチーニョの移籍否定発言は、「残る」どころか「ここにいるのがいちばんよくなれる選択だ」というポジティブな言葉でした。
「リヴァプールは素晴らしい栄誉を勝ち取ると思う。バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリードなどに行けという声もあるけど、ここにいたらもっとよくなれる。リヴァプールとは長期契約があり、噂は記者がいっているだけだよ」(フィリペ・コウチーニョ)
…力強い。クロップ監督のゲーゲンプレッシングに完全にフィットし、指揮官への信頼も厚いレッズの10番は、今季のプレミアリーグで上位に負けなかったチームに自信を深めているのでしょう。前線の3人が元気なら、それだけでもレッズはチャンオンズリーグでベスト8に届く…とは、いいすぎでしょうか。セットプレーやカウンターの守備、選手層の薄さなど、明確になった課題を夏に解決すれば、1年前のヨーロッパリーグのファイナリストはタイトルを狙えるのではないかと思います。
一方、今回もイングランド代表から外れたルーニーは、数週間のうちに次のチームを決めるとコメントしています。選択肢は、中国、アメリカ、プレミアリーグ。イギリスメディア「デイリー・メール」は、中国からのオファーは週給48万ポンド(約6900万円)という高額で、古巣エヴァートンが提示した条件は、現在より10万ポンド以上安い週給15万ポンド(約2200万円)と報じています。
「多くのオファーをもらっている。イングランドからも、海外からも。プレミアリーグでは2つのクラブでプレイしてきたけど、プレミアリーグに残るならその2つだけだね。家族とも話して結論を出そうと思う」(ウェイン・ルーニー)
マルシアル、ラシュフォード、イブラヒモヴィッチ、リンガード、マタを擁するクラブが、さらなるストライカーを物色していると報じられている現状に、ルーニが期待感を抱くのは難しいのではないでしょうか。モウリーニョ監督は、「残ってくれればうれしい」と語っていますが、名将がイメージしているのはチェルシー時代にサブのストライカーとして獲ったエトーやドログバの立ち位置ではないかと思われます。ベテランとして経験値と求心力を頼られつつ、出場機会は後半の数分に限られそうなクラブより、ルカクの移籍で前線のポジションが空くクラブのほうが、本気で復活をめざすストライカーにとってはいい環境でしょう。サポーターとしては、クラブに残って中盤で新境地を開いてほしいという気分もありつつ、「エヴァートンに戻りたいといわれたら、温かく送り出してあげよう」と覚悟を決めています。
ジャックはどうなるのでしょうか、そしてアザールは…と、その前に本日、シーズンを締めくくるFAカップ決勝でした。完全なフライング、失礼いたしました。メルテザッカーとホールディングで完全覚醒の10番を止めるのは難しいでしょうね…。
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更新お疲れ様です。
コウチーニョの力強い残留宣言、安心しました。
コウチの人柄、契約更新時のコメント、今季のチームの成績から移籍はないだろうとは思っていましたが、やはり本人の口から言ってもらえると安心します。
これでおそらくレッズの主力が移籍することはないのではと思います。
問題はスタリッジでしょうか。
ハマーズ、ボロ戦では活躍したものの、チームにフィットしているとは言いきれず、怪我を克服したとも思えません。
来季も残しスーパーサブとして使うか、放出するか…、また本人の気持ちがどうなのかも気になります。
噂のファン・ダイクやナビ・ケイタとともに、一級のCFも補強する必要があるとすれば、どれだけお金が必要になるのか心配です。
オバメヤンやモラタなど移籍しそうでフィットしそうな選手はいるものの、ビッグネームがレッズにくるのは…、なかなかイメージできませんね 笑。
マンチェスター勢、チェルシーは一つや二つのビッグディールを完遂するでしょうが、レッズの補強方針はどうなのか…。
私は結局いつもの有望な若手路線かと現実をみつつ、オバメヤン、ケイタ、ダイクがきたら…、と今しかできない夢想にふけることにしています。
nyonsukeさん>
主力で自ら出ていきそうな選手はいないですね。大物についてですが、「クロップ+CL」は、ここ数年なかった最高のカードではないでしょうか。モラタかオーバメヤンがいけたら盛り上がりますね。
僕の今年のPLベストゲームは、ブリタニアでのストークvアーセナルです。
アーセナル目線での一戦ですが、トップ4を巡る争い、そしてヴェンゲル監督、サンチェス、エジルの残留条件を満たせるかどうか⁉︎試合前から緊張感が溢れてました。
なかでもスコア1-2後のサンチェスのゴールは胸を打ちます!既に交代のシグナルを出しているサンチェスに対し、アクションを起こさないヴェンゲルに、負けられない一戦の緊迫感がTV画面を通して伝わってきました。
いつもコメントに返信ありがとうございます。
makoto様>
そうなんですけどね…、やはりサンチェスを逃し、バロテッリを獲得するしかなかったトラウマがあるからでしょうか 笑。
それ以前となるとスアレスはまだ売出し中の若手で、やはり当時最大のルーキーだったトーレスまで遡ってしまうほどビッグネームの獲得に記憶がないので、やはりイメージできませんよね 笑。
選手の名前に左右されず、チームにフィットさせ結果大物を輩出するレッズのカラーは大好きですが、やはり大物がくるかもという夢はみたいのがファンの性…、「クロップ+CL」の効果を信じて今回こそはと期待したいです。
すみません、上記の私のコメントは次の記事の総括(3)についてです。たいへん失礼しました。
更新ご苦労様です。
コウチーニョの残留宣言は安心と共に彼にはレッズのレジェンドになって欲しいと思います。
このオフは久々に前向きな補強が出来るので今から楽しみです。メディアでは様々な名前が出てますが、ビッグネーム欲しいですね。
久々に夢を見られるオフです。満足出来るレギュラーが8割埋まっている状況なんていつ以来でしょう
選手層もチャンのような若手の成長で2、3年後には改善するでしょうが、来季も4位以内に入り今後の優勝を目指すには今年の夏が大事です
レギュラーを休ませられるクオリティを持ち、これからビッグになる選手が欲しいですね
スピードと決定力を備えたサイドアタッカー
運動量と突破力のある中盤のエンジン
ボールを奪えて長短のパスで散らせるスキッパー
守備力の高い本職の左SB、右サイドを抉って高低の速いクロスを入れられる右SB
左でプレー出来て全てを備えたCBと怪我しないスタリッジ、安定したミニョレ
8枚のうち6枚は補強またはチーム内からの抜擢で埋まれば4位以内は堅いはずです
8枚埋まる日が来れば優勝も…どれくらい必要な選手が来るか楽しみです
イレブンさん>
あのゴールは感動的でしたね!この人だけは全力でキープすべし!と思いました。
nyonsukeさん>
クロップさんのサッカーは相当魅力的なので、がっつり口説けば来る選手はいるのではないかと思います。
Mackiさん>
ですね。DFと中盤にひとり、あるいはストライカーでしょうか。
Kさん>
最近恒例化しつつあるロケットスタートを楽しみにしてます。