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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スペイン代表で6戦6発、トルコ戦はハットトリック!ミケル・メリノの次戦は中盤か前線か、ベンチか?

FIFA World Cup 26の欧州予選で無失点の4連勝。結果だけ見ると順調のイングランドですが、勝った相手はFIFAランキング68位のアルバニア、137位のラトビア、174位のアンドラです。これまでの4試合は、すべてポゼッション70%以上のハーフコートマッチ。打たれたシュートはトータルで12本、オンターゲットは1本のみと守備は問題ないのですが、8ゴールはいただけません。

アンドラとのホーム&アウェイは0‐1、2‐0。3発のうちひとつはオウンゴールで、サウスゲート時代からの得点力不足という課題は解決していないようです。負傷で欠場しているサカ、コール・パルマー、ベリンガムが戻ればOKというような単純な話ではないでしょう。本日のセルビアとのアウェイゲームで勝てば、本大会出場は当確ですが、優勝候補に推せるチームではありません

ノニ・マドゥエケ、エゼ、デクラン・ライス、ルイス=スケリーと最多の4人を送り出しているグーナーたちは、複雑な気持ちで見届けているのではないでしょうか。いや、彼らの目線は、別な国に向いているのかもしれません。ブルガリア、トルコとのやっかいなアウェイ連戦で9ゴールをゲットしたスペインでは、ミケル・アルテタのスイッチで覚醒したレフティが確変中です。

ブルガリア戦の38分に右からのCKをヘッドで決めたミケル・メリノは、0-6で圧勝したトルコ戦でハットトリックを達成しました。最初のゴールは0‐1の22分。ペドリの縦パスでボックスの左脇に出たククレジャがグラウンダーを通すと、中央のニコ・ウィリアムズとオヤルサバルがダイレクトでつないだボールがミケル・メリノの足元に入りました。

ノーステップの左足のフィニッシュは、昨シーズンのチャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦を思い出させる完璧な弾道で左隅に突き刺さりました。2点めは前半の追加タイム1分。オヤルサバルとのワンツーで左を突破したペドリが折り返すと、あまり見せない右足のダイレクトショットがGKチャクルの足元を抜き、トルコのサポーターたちはため息に包まれました。

0-3でリードしたチームは後半に入るとカウンターが増え、57分の3点めは4対4でした。右からスプリントしたのは、シュートを外しまくったラミン・ヤマル。中央でもらったミケル・メリノが左隅に収めた美しいミドルは、ヌワネリが乗り移ったかのようでした。72分のCKからのバックヘッドは、クロスバーを越えてしまいましたが、決めろと騒ぐファンはいないでしょう。

アルテタ監督に最前線にコンバートされ、公式戦12試合6ゴール3アシストと結果を出したMFは、右のインサイドでプレイするスペイン代表でも、直近の6戦で6ゴールと量産モードを継続中です。「ウーデゴーアではなくメリノを」「4-4-2にしてギョケレスの脇に」というグーナーもいるようですが、その是非はともかく、キャプテンを刺激する3発だったのは間違いありません。

2024-25シーズンの前半戦は1ゴールのみ。しかし年が明けてからは、クラブと代表で31試合14ゴール5アシストという秀逸なスタッツを残しています。ウーデゴーアが負傷が癒えたばかりだったリヴァプール戦で、右のインサイドに起用したアーセナルの指揮官は、ノッティンガム・フォレスト戦ではどちらを先発させるのでしょうか。今ならクラブでも、やってくれそうですが…!


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