エゼ、ヌワネリ、ミケル・メリノ…ウーデゴーア離脱のピンチをチャンスに変える3つの選択肢に注目!

昨シーズンまでは、キャプテンのリタイアは激痛のアクシデントでしたが、今のスカッドならピンチをチャンスに変えることができそうです。現状の最適なフォーメーションは、エベレチ・エゼをトップ下に据える4-2-3-1でしょう。クリスタル・パレスから移籍してきた10番は、単なるウーデゴーアの代役ではなく、異なるアプローチでゴールを生み出せるタレントです。
キャプテンとの違いを挙げるとすると、最終ラインをドリブルでこじ開けることができること、周囲に使われる役割にまわれること、左右両方から精度の高いシュートを打てることです。リヴァプール、ノッティンガム・フォレスト、アスレティック・ビルバオの3戦は、左サイドを主戦場としていたのですが、マンチェスター・シティ戦以降はギョケレスの背後でプレイしています。
左サイドとトップ下の併用について聞かれたエゼは、「ポジションは、それほど重要とは思わない。試合によって異なるスペースやチャンスが生まれるから」と答えています。「全ての試合を通じて、自分はこういうタイプの選手だとはいえない。実際に、そんなことはない」。状況に応じてプレイを変えられるところも、ウーデゴーアに勝る魅力といえるでしょう。
カラバオカップのポートヴェイル戦は、左サイドがメイン。ニューカッスル戦はサカの近くでパスを受けるシーンが多く、ハーフコートマッチの時間が長かったウェストハム戦は、ゴール前への飛び出しが増えていました。彼がトップ下に入ると、ズビメンディとの2センターとなるデクラン・ライスが中盤のオールラウンダーとして力を発揮しやすくなります。
アルテタ監督のBプランは、イーサン・ヌワネリを右のインサイドに配する4-3-3です。今季プレミアリーグで145分しかプレイしていない18歳のアタッカーも、シュート力と突破力は8番より上であると証明するチャンスです。ズビメンディが加わり、カラフィオーリが中盤で動き回る今季のチームなら、より攻撃に集中できるのではないでしょうか。
さらなるオプションとして、ミケル・メリノを右で起用という手があります。ワールドカップの欧州予選では、スペイン代表の右のインサイドで4戦6ゴール。アンカーのズビメンディとの距離感を、そのまま持ち込めます。代表チームでのゴールを見ると、逆サイドからのボールをボックス右で決める形が多く、キープ力と突破力があるエゼが左にいたほうがいいのかもしれません。
中盤の組み合わせを考えると、あらためて新生アーセナルの中盤の多様性に驚かされます。最終ラインを切り裂くキラーパスを武器とするウーデゴーア、ドリブルとスペース活用が魅力のエゼ、シュート力と巧みなタッチはライバルを上回るヌワネリ、高さとデュエルが強みのミケル・メリノ。ズビメンディのパスワークとデクラン・ライスの自在性は、いうまでもありません。
アルテタ監督は、フラムとのロンドンダービーにどんなプランを用意しているのでしょうか。イングランド代表はラトビアに0-5の楽勝で、途中交代のサカとデクラン・ライスも、ラスト30分の出場だったエゼも疲れを残さずに帰ってきているはずです。そろそろ、ヌワネリを組み込んだ布陣を見たいのですが…。イオビやスミス・ロウと対峙する中盤の戦い方に注目しましょう。
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