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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジェズス好調、カイ・ハヴェルツ復帰…沈黙のギョケレスはポジションを失うのか?

ヴィクトル・ギョケレスか、ベンヤミン・シェシュコか。夏のトランスファーマーケットで二択といわれていたアーセナルは、スポルティングCPのゴールゲッターを選びました。あれから5ヵ月。2人のストライカーは、期待通りの数字を残しているとはいえません。ギョケレスは公式戦24試合7ゴール、シェシュコは19試合5ゴールです。

PKを除くと、両者ともに5ゴール。国内の戦績を抜き出すと、20試合5ゴールVS19試合5ゴール。プレミアリーグの当たりの強さに戸惑っているギョケレスと、アモリムの戦術にフィットしなかったシェシュコは、スタッツを並べると似た者同士です。しかし、直近の数試合を見ると、真逆といってもいいでしょう。

プレミアリーグのトータルのボールタッチが1試合あたりで18.5回のギョケレスは、直近の5試合は16.7回とダウンしており、オープンプレーからのゴールはゼロ。アモリムの3-4-2-1で9試合連続ノーゴールだったシェシュコは、ダレン・フレッチャーの4-2-3-1で2試合3ゴールと覚醒しています。ボーンリー戦とブライトン戦でシュート13本と、光が見えたようです。

さて、ここから先は、未だ闇のなかにいるギョケレスにフォーカスします。年末までは「確かにゴールはないけど、プレスは効いているし、前線でCBと競ってスペースを創ってくれる」などとフォローできたのですが、チーム事情が激変した今は、見方を変えなければなりません。前十字靭帯が癒えたジェズスと、膝を痛めていたカイ・ハヴェルツが戻ってきたからです。

ギョケレスにとってやっかいなのは、調子を上げてきたジェズスの存在です。一時は冬に退団といわれていた9番は、アーセナルで戦い続けると宣言し、アストン・ヴィラ戦とポーツマス戦で1ゴール1アシストと結果を出しています。こうなるとギョケレスも、獲得の目的に立ち戻って「ストライカーとしてゴールを量産できるのか?」が問われるでしょう。

「テレグラフ」のサム・ディーン記者が、ギョケレスの苦戦の要因がわかるスタッツを紹介しています。ウインガーがサイドを突破したり、インサイドMFがクロスを入れようとした際に、バックポストにもニアポストにも飛び込もうとしない」と指摘した記者は、「空中戦が得意ではない」「プレミアリーグのパワフルなCBに苦戦を強いられている」と付け加えています。

今季のプレミアリーグで500分以上出場した33人のストライカーのなかで、ギョケレスのポゼッションロス(ボールを失う率)42.7%は最下位だそうです。デュエルの勝率は33.6%で30位。スポルティングCPでは46%だったドリブル成功率は、プレミアリーグでは19%(5/27)にダウンしています。リヴァプール戦のボールタッチはわずか8回と、完全に消されてしまいました。

これらの数字の変化は、リスボンとノースロンドンの戦術の違いによるところもあるでしょう。「ポゼッションを取っている時間が長いため、自陣に引いたCBに密着され、スペースを得られない」「彼が前線で動いた瞬間に、効果的なラインブレイクのボールが出てこない」といった声もあります。しかし、そんな説明も、ジェズスやカイ・ハヴェルツが機能したら吹っ飛びます。

ギョケレスは、サブに甘んじることになるのでしょうか。試合と数字をチェックしてみると、ひとつのアイデアが浮かび上がります。「プレミアリーグはジェズス&カイ・ハヴェルツがメイン、チャンピオンズリーグはギョケレスがファーストチョイス」はありえるでしょう。ギョケレスの戦績を国内リーグとCLで比較すると、欧州では明らかに数字が向上しています。

90分あたりのxGは、プレミアリーグが0.4でCLは0.7。シュート数は2.2対3.9、オンターゲットは0.8対1.8、デュエルの勝率は33.6%対43.5%となっています。CLで5戦連発のマルティネッリと3戦3発のノニ・マドゥエケを左右に配し、トップ下のウーデゴーアからラインを切り裂くボールが出れば、プレミアリーグとは異なるアプローチのゴールが増えるのではないでしょうか。

バイエルンやパリと戦うときは、ガチ勢で全力勝負ですが、前に出てくるチームが多いCLなら、ギョケレスの強みを活かしやすいのではないかと考えた次第です。チェルシーとのカラバオカップ準決勝は、誰でしょう。直後のノッティンガム・フォレストは引いてくるので、ジェズス先発でカイ・ハヴェルツかミケル・メリノがBプランでいいと思います。いやー、悩ましいですね…。


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