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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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どうした、エベレチ・エゼ!迷える10番を復活させるために、アルテタ監督ができること。

ミケル・メリノの負傷は痛手ですが、昨シーズンより格段に分厚くなったスカッドは、彼の不在をカバーできるはずです。ハイボールで勝負したいときはカイ・ハヴェルツ、中盤のパスワークはウーデゴーアとエゼ、守備重視の戦い方ならノアゴーアが役割を果たしてくれるでしょう。ブレントフォード戦はカイ・ハヴェルツも不在でしたが、人選に窮する状態ではありませんでした。

ベンチにはサカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、ジェズス。G-techコミュニティのアウェイゲームとはいえ、アーセナルはなぜあれほど苦戦したのでしょうか。最も気になるのは、最初の45分で何もできなかったエベレチ・エゼです。ボールタッチ17回、敵陣ボックス内ではなった1回、パス成功9本では、ハーフタイムにウーデゴーアに代えられてもやむなしでしょう。

最後の輝きは11月。ノースロンドンダービーでハットトリックを達成した後、バイエルン戦ではカラフィオーリに縦パスを通してノニ・マドゥエケの決勝ゴールを生み出し、マルティネッリが決めた3点めをアシストしています。ウーデゴーアとは異なる意外性を秘めたプレーメイカーは、タイトル獲得の決め手になるのではないかと期待されていました。

ところが12月に入ると、完全に沈黙。公式戦15試合連続でゴールもアシストもなく、無難なつなぎに終始する試合が続いています。プレミアリーグでは、前回の先発のウルヴス戦も57分にアウト。この試合もブレントフォード戦も、アーセナルの前半のオンターゲットはゼロでした。最近のパフォーマンスを見ると、「どこにいればいいのかわからない」状態に陥っているようです。

トップ下に入ると4-4-2のプレスの連動が悩みの種となり、インサイドでは前線に飛び出すタイミングで迷いが生じているように見えます。ブレントフォード戦を1-1のドローで終えた後、エゼのプレイについて問われたアルテタ監督は、「新しいクラブに溶け込むのは、簡単なことではない。常にそうだ」と返し、ハードワークするチームと戦うのは難しいといっています。

「こういうチームと対戦すると、ボールが地上に落ちてこない場面が頻繁にあり、何度もプレイを中断させなければならない。とりわけ攻撃的でクリエイティブな選手にとって、より困難な状況となる」。後方からのボールが集まってきたクリスタル・パレスと比べると、アーセナルは要求されるタスクが多く、瞬時に頭が動かなくなっているのでしょう。

年明けで唯一の及第点といえるCLのカイラト・アルマトイ戦では、チャンスクリエイトを6回記録しています。プレミアリーグのようなハードマークを仕掛けてこないチームとの戦いは、時間がかかってもOKのシーンが増え、最善の選択ができるようになります。テクニックとパスの能力に疑いはない10番を復活させるために、どんな手があるのでしょうか。

ヒントとなるのは、モー・サラー、コール・パルマー、ジャック・グリーリッシュ、フロリアン・ヴィルツです。彼らの共通項は、以前に所属していたチームでセンターもサイドもこなしていたこと。チェルシーでうまくいかず、セリエAに活躍の場を求めたサラーは、10番やセカンドストライカーとしてプレイする機会が増えていました。

マン・シティ時代のコール・パルマーはストライカーの後ろや最前線での起用も多く、グリーリッシュはヴィラではキングでした。レヴァークーゼン時代のヴィルツは10番で、リヴァプールでも当初はトップ下でプレイしています。この4人に関する2つめの共通項は、チームにフィットし始めたきっかけがウイング起用だったことです。

サラーは右のウイングという最高のポジションを与えられ、そのまま駆け上がっていきました。グリーリッシュはシンプルタスクのサイドにシフトしたことで、ペップのシステムにはまるプレーヤーに変貌を遂げています。ヴィルツのゴール&アシストが増えたのは、左サイドで迷いを払拭してからです。エゼも左にまわれば、自らの強みに特化できるのではないでしょうか。

指揮官が彼を左で起用しない理由は、トロサールへの信頼が絶大であることに加え、マルティネッリのモチベーションを下げたくないからでしょう。しかし今は、タイトなスケジュールをクリアするためにも、より多くのオプションをキープすることが重要なテーマとなっています。ウィガン戦とウルヴス戦は、新たなことにトライするチャンスです。アルテタ監督、ぜひご一考を!


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