お買い得は何人!? 「スカイスポーツ」が選んだ移籍金ゼロのフリー選手ベストイレブン!
GKには、ストークに所属していたシェイ・ギブン。ニューカッスルで12年、マンチェスター・シティとアストン・ヴィラで3年を過ごした大ベテランは、既に41歳です。この歳までプロとしてクラブのリストに名前を残してきた選手を、私は無条件でリスペクトします。常にピッチに立てるように体を作り、若手の突き上げに耐えてこられたのは、勝利の喜びを味わいたいという強いモチベーションと自分はまだやれるという信念を持ち続けられたからでしょう。プレミアリーグ出場451試合の守護神が素晴らしいのは、ヴィラとストークで控えGKとして戦況を見つめてきた直近3年でリーグ戦11試合に出場していることです。元アイルランド代表GKに、「次」はあるのか。チャンピオンシップのクラブが経験を頼りにして声をかけてくる可能性は充分です。
DFは5バックで、サンダーランドで負傷続きだったヤン・キルヒホフ、レスターのCBヴァシレフスキ、ノリッジに所属していたカメルーン代表セバスティアン・バソング、アーセナルやマン・シティで最終ラインを統率したコロ・トゥレ、元イングランド代表CBジョレオン・レスコットといったなかなかの顔ぶれです。2015年にバイエルン・ミュンヘンから降格候補のクラブにやってきたキルヒホフの2シーズンは、プレミアリーグ出場22試合と満足いくものではありませんでした。まだ26歳。トップフォームを取り戻せれば、中堅クラブの最終ラインで輝く可能性は充分にあると思います。
2014-15シーズンまでレスターでレギュラーポジションをキープしていた37歳のヴァシレフスキは、昨季はプレミアリーグ出場1試合に留まったものの、下部リーグならまだやれるでしょう。1月に移籍したサンダーランドで、初のスタメンとなった最終節が1-5の大敗だったレスコットも、気持ちさえ続けばジョン・テリーと同じリーグで活躍できるのではないかと思われます。
ノリッジを出ることになったセバスティアン・バソングはまだ31歳。2015-16シーズンにはプレミアリーグ27試合1ゴールとクラブの最終ラインを支えていたDFは、昨季はチャンピオンシップ9試合と出場試合数が激減。イングランドで声がかからなければ、若き日々を過ごしたフランスに流れるかもしれません。1ヵ月前に、コートジボアールのフル代表とU-23のアシスタントコーチ就任が発表されたコロ・トゥレは、プレイを続けたいといっているものの、このままスパイクを脱ぐ可能性が高そうです。リヴァプール時代に、セヴィージャとのEL決勝戦で最終ラインを落ち着かせていた姿が忘れられません。
MFは、クリスタル・パレスからジョー・レドリーとマテュー・フラミニ。ユーロ2016でウェールズ代表として活躍したレドリーは、すぐにプレイするクラブが見つかるのではないでしょうか。33歳になったフラミニはアメリカかイタリア、WBAとノリッジでプレミアリーグ7年のキャリアを持つユースフ・ムルンブは、チャンピオンシップのフラム入りが噂されています。WBAといえば、リーグ1(3部相当)の得点王から5年でワールドカップ出場に辿り着いたシンデレラストーリーを持つリッキー・ランバートもフリーです。カーディフで18試合4ゴールだった35歳のストライカーは、現役続行に意欲を燃やしているでしょう。
「スカイスポーツ」は、最後のひとりにプレミアリーグとは関係ないジュゼッペ・ロッシを入れてしまいましたが、ここはリッキー・ランバートをワントップに据える5-4-1として、中盤にジョーイ・バートンというのはいかがでしょうか。数えきれないほどの賭博を咎められて13ヵ月出場停止となった35歳のMFは、「クロップは監督というよりチアリーダーだ。タッチライン際で飛び跳ねているのを見ると、いつも心配になる」「コウチーニョは早く売れ」と、ピッチの外で存在感を発揮しています。次の職場探しが最も困難なのは、この男かもしれません。いや、もしかしたら、バーンリーが3度めの…。(マテュー・フラミニ 写真著作者/joshjdss)
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更新ご苦労様です。
このブログの素晴らしいところは、今回のように見落としがちな内容をしっかり取り上げていただけることです。本当にありがたいです。
一時期はプレミア最高GKと言われたシェイ・ギブンは41歳ですか。彼なら活かせるチームはある事を信じてます。あとコロ兄はELでの活躍やレッズのムードメーカーだった事は今でも忘れません。退団前にチームメンバーが空港で彼の名前を連呼しながらダンスしていたのは人柄をリスペクトしている証かと思います。今の状況を見ると引退かもしれないですね。
Mackiさん>
コロ・トゥレは、うやむやのうちにではなくちゃんと「引退」という区切りをつけてほしかった選手です。素敵な人ですよね。