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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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国外移籍初めてのラカゼットが語る「不思議の国イギリス、恐るべしプレミアリーグ!」

新天地でステップアップをめざすロメウ・ルカクとアルバロ・モラタは、プレミアリーグ6試合で6ゴール。フランスから来たばかりのアレクサンドル・ラカゼットは同じ試合数で4ゴール。数字はたった2ゴールの差ですが、彼らのプレイを見ると、そのギャップはより大きく感じます。新しい環境を手の内に入れているように見える2人のストライカーに対して、ラカゼットは未だ手探り。消える時間が長く、リヨン時代には外さなかったようなチャンスを逃すシーンも目立ちます。

チームメイトからのボールを自身に集中させて、何年も前からマンチェスター・ユナイテッドにいたかのように振る舞っているのはロメウ・ルカク。今季プレミアリーグでビッグチャンスにおけるミスが5回とベンテケの次に多いのは、得点王争いのトップに立っている選手が気にするデータではないでしょう。プレミアリーグ経験が長く、指揮官を以前から知っており、親友ポグバというアドバイザーがいたことがロケットスタートを支えているのだと思います。同じく6ゴールのモラタは、ユヴェントス時代に異国でのプレイを経験していることと、クラブにスペイン人選手が多いことがプラス材料だったのではないでしょうか。半分の3ゴールは、同郷のアスピリクエタがお膳立てをしてくれています。

彼らに対してラカゼットは、これまでオリンピック・リヨンひと筋、プレミアリーグはもちろん初めて。同じくフランスしか知らなかった先輩オリヴィエ・ジルーが、デビューシーズンの初ゴールまで7試合、前半戦で6ゴールに終わったのと比べると充分いいスタートですが、本領発揮のハンコを捺すまでには時間が必要です。「BBC」の「マッチ・オブ・ザ・デイ」や「アーセナル・プレーヤー」で彼のコメントに触れる機会があったのですが、これが興味深く、「プレミアリーグが初めての選手のつまずきポイント集」とでもいうような”あるある”が満載でした。2大ポントは、「イギリス独特の環境」「プレミアリーグ特有のスタイル」です。まずは、彼の言葉を紹介させていただきます。

「ロンドンは好きだけど、天気がよくないね。今は英語のレッスンを受けているよ。中には、サッカー選手にはよくないからイギリスの食事は控えた方がいいという人もいる。いろいろ驚くことが多いね。早く適応しようとがんばっているところだ」
「フランスと大きく違うのは、フィジカルが重視されていること。スピードも試合展開も速く、息をつく暇もなければ次のことを考える時間もない」「主審のジャッジにもびっくりした。危険じゃないかと思ったけど、誰もショックを受けていない。これが当たり前なんだと自分に言い聞かせないとね」「最も大きな違いは、プレミアリーグには数多くの優秀なストライカーがいることだ。ハリー・ケイン、ルカク、アグエロ、ガブリエウ・ジェズス、モラタ、ヴァーディ…ここで得点王獲得に挑戦したいと思っている」

語学、食生活、天気はラテン系の国から来た選手がくじけやすい3大ハードル。レジェスやガブリエウ・パウリスタは、これらを乗り越えられないままにプレミアリーグを去りました。「とても楽しんでいるよ。素晴らしいスタッフが僕をサポートしてくれている。フランス人選手が数人いたから、なじむのはそれほど難しくなかった」と語るラカゼットは、おそらく大丈夫でしょう。今後、真っ先に実現したいのは、アレクシス・サンチェスやエジル、ジャカ、ラムジーとの連携です。今季しか見られないかもしれないアレクシス・サンチェス、エジルとの2-1がはまれば、アーセナルは大量得点を続ける怖ろしいチームになるかもしれません。

アレクシス・サンチェスとプレイしたかったのが、アーセナルを選んだ理由のひとつ。プレイにも心構えにも感銘を受けて、一緒にやりたいと思った。これから何年もそうあってほしいね」「グリーズマンは最高の友人だ。僕たちはとても仲がいい。グリージー、ラカズと呼び合っているんだ。グリージーがロンドンに来たら、アーセナルとサインするようにいっておくよ」…ゴールはもちろん、絶対的エースの残留と同郷のストライカーゲットに貢献してくれれば、「エージェントL」を獲得するために投じた4600万ポンドはとてつもなく安い…すみません。いい過ぎました。何しろ、明るくていいですね。アレクサンドル・ラカゼットには、早くプレミアリーグに慣れて素晴らしいゴールをたくさん見せてくださいね!と伝えたいと思います。いやー、今回は取りとめのない話で恐縮です。

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“国外移籍初めてのラカゼットが語る「不思議の国イギリス、恐るべしプレミアリーグ!」” への3件のフィードバック

  1. だしまる より:

    更新おつかれさまです。今季のトップスコアラーを見ていると、イングランドの洗礼はもはや過去の話かと思えていました。まだまだあると聞き安心しました(笑)。ラカゼットが上手くハマり、エジル・サンチェスが残留してくれればハッピーです。上手く歯車が回れば、チームのサイクルはすぐに変化するはず。スペイン・ドイツがゴタゴタしている今がプレミア勢が欧州で輝くチャンス!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    今くらいの時期にアーセナルの調子が良いのは毎年のことなので、怪我人が出て来て調子を落とす1月あたりに活躍できるかでラカゼットの評価は決まって来ると思います。

    エジルやサンチェスとの契約問題も抱えているので最終的にはガナは5位か6位になるんじゃないかなと思っていますが、その予想を裏切れるように新加入選手はがんばらなければなりませんね。

  3. makoto より:

    だしまるさん>
    プレミアリーグ勢、ホントに欧州好調ですよね。アーセナルは、アレクシス・サンチェスにエンジンがかかり、エジルが復帰してからが楽しみです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    明らかにまだなじめていないのに、4ゴールはさすがです。20発いくのではないかと期待しています。

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