デルフ、リンガード、クリステンセン…サポーターを驚かせた「うれしい誤算」の3人に注目!
一方で、シーズンを上位で走り切るクラブには、時折「うれしい誤算」と表現したくなる選手が現れるものです。昨季のチェルシーは、エンゴロ・カンテの活躍は予想できましたが、ストークやハマーズにレンタルされていたヴィクター・モーゼスがあそこまでWBにはまるとは想像できませんでした。今季の上位3チームでも、シーズン前はサブと目されていた選手が大事な試合で活躍したり、主力としてチームを支えていたりします。ペップに左SBにコンバートされたファビアン・デルフ、ムヒタリアンよりも出場試合数が多いジェシー・リンガード、チェルシーでレギュラーに定着しつつある21歳CBアンドレアス・クリステンセン。なかでも最大のサプライズは、デルフでしょう。夏にペップの構想外とも報じられた選手が、ダニーロよりも多くの試合に出ることになるとは思いませんでした。
今季プレミアリーグで初めてデルフが登場したのは、6節のクリスタル・パレス戦でした。バンジャマン・メンディが不運なアクシデントでシーズンの大半を失うことになった試合では、代役として左サイドに入ったのはダニーロで、デルフは3-0となった後の残り20分で試されただけでした。しかし、試合終了間際の89分にデルフはゴールを決め、次のチェルシー戦ではダニーロを押しのけて左サイドでスタメン抜擢。中央に入って中盤に厚みを加えるペップ好みのプレイは、セントラルMFが本職ならではの動きです。プレミアリーグ12戦連続先発出場の28歳SBは、快足ウインガーとの駆けっこというやや苦手なシーンで致命的な失敗を犯さなければ、今後も重宝されるのではないでしょうか。
マンチェスター・ユナイテッドのリンガードがラシュフォードと肩を並べるプレミアリーグ4ゴールという事実には、驚いているサポーターが多いのではないかと思われます。13節までは9試合の出場機会のうち8つまでがラスト30分を切ってからの起用。唯一スタメンだったハダースフィールド戦は、チームが今季初黒星を喫した冴えない試合でした。序盤戦で5アシストを決めたムヒタリアンが不振に陥らなければ、目立った活躍がなかったMFに5試合連続先発出場という記録は残らなかったはずです。主力が使えなくなったモウリーニョ監督に豊富な運動量と戦術理解の高さを評価されたMFは、14節のワトフォード戦で最初の11人に選ばれると、さっそく今季初ゴール。次戦、エミレーツでアーセナルと当たるという重要なゲームで、ラインの裏を突くというミッションを忠実にこなした14番は、2ゴールを挙げて指揮官を喜ばせました。
スピード、テクニック、フィジカルと項目別に見ると突出して秀でるポイントはありませんが、守備をさぼらず、来てほしいところに必ず入ってくる動きの質の高さがリンガードの強みです。守備にまわった際のポジショニングと対応に要求が高いモウリーニョ監督は、マタやミキよりもバランサーにより多くのチャンスを与えるかもしれません。
チェルシーのクリステンセンは、レンタル移籍していたボルシアMGから戻ってきた若手ですが、2015-16シーズンには4位に入ったドイツの名門で2シーズン通算61試合に出場したバリバリのレギュラー。チェルシーでいずれ主力になると期待されていた選手ではありましたが、ダヴィド・ルイスやリュディガー、ケーヒルと強力なライバルがひしめくなかで、こんなに早く3バックの中央に定着するとは思いませんでした。ダヴィド・ルイスのようなポカがなく、ケーヒルのようにフェイントに振られるシーンが少ない若きCBは、大きなケガさえなければジョン・テリーの後継者としてクラブの顔になってくれるのではないかと思います。
トッテナムで不動のレギュラーをめざす21歳MFハリー・ウィンクス、アーセナルで左SBに抜擢されたメートランド=ナイルズ、リヴァプールの新戦力ドミニク・ソランケも今後が楽しみな選手たちです。ボクシングデーから後半戦に入りますが、2015-16シーズンに衝撃のデビューを果たしたラシュフォードや、昨季プレミアリーグで36試合に出場してPK7発を決めた左SBミルナーのような抜擢はあるでしょうか。名将たちの英断を楽しみにしたいと思います。
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クリステンセンの落ち着きっぷりが尋常じゃないですね笑 若手らしい溌剌とした動きも見れますが、プレッシャーをかけられた際の対応などもケーヒルより安心して見てられる気が笑
デルフはすごいですねほんとに 今季のシティの強さの1つだと思います
メンディ帰ってきてもレギュラーと言えるくらい成長してるんじゃないかと
Bさん>
冷静です。素晴らしいです。中心選手としてさらに成長してくれれば、ですね。
くんさん>
ペップへのロイヤリティが高い選手で、相当がんばっているのでしょうね。チャンスが巡ってきて、しっかり活かせてよかったですね。