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アレクシス・サンチェス加入で攻撃力が落ちた!? 「BBC」がポグバの重要度と課題を分析!

「デヤン・ロブレンがマンチェスター・ユナイテッドの戦い方に皮肉を飛ばした」と、いくつかの日本メディアが見出しを立てていますが、さすがにそれは穿ちすぎでしょう。プレミアリーグ2位と3位のシックスポインターで、上位が差を詰められないことを重視し、下位は勝負を仕掛けるのは極めて自然なことです。「前回の試合では、彼らは非常に低い位置で守っていた。今回の彼らは絶対にポイントが必要だから、ドローでもいいのかもしれない。しかし、われわれは引き分けのために戦ったりはしない。いつものように攻撃的なサッカーをするよ」というレッズのCBのコメントは、お互いのポジションを踏まえて率直に話しただけだと思います。

とはいえ、デヤン・ロブレンの発言に他意があったかどうかは別として、その中身は的確なのかもしれません。マンチェスター・ユナイテッドが攻撃的に戦うか、失点回避を最優先とするかと問われれば、後者を選ぶ方が圧倒的に多いでしょう。しかし、プレミアリーグ30節のノースウェストダービーには前回と大きく異なる要素が2つあります。ひとつは、舞台がオールド・トラフォードに変わること。そしてもうひとつは、10月の試合は負傷で欠場していたポール・ポグバがいることです。「BBC」は、プレミアリーグでポグバが残したデータを分析。彼の重要度と課題について端的に整理しています。

モウリーニョ監督が「左の8番がベストポジション」と語るポグバの最大の魅力が、攻撃を活性化してくれることであるのは間違いありません。プレミアリーグ2017-18シーズンにおいて、ポグバがいる試合の平均勝ち点が2.3のマンチェスター・ユナイテッドは、6番を欠くと1.9にダウン。シュート数は16.1から10.4に激減し、1試合あたりのゴール数も2.2から1.5まで下がります。鋭いラストパスやスプリントよりも、正確なロングフィードや意外性のあるアシストが秀逸な選手ゆえ、トップ下よりも低いポジションに置いた方が威力を発揮します。14アシストでランキングTOPのデブライネよりも出場試合が10も少なく、マティッチの隣で守備的な役割を担うことも多いにも関わらず、9アシストで3位にランクインしているのが彼の攻撃センスの素晴らしさを物語っています。

「BBC」は、今季の欧州で1000分以上プレイした選手を対象に、1アシストにかかる時間を調べています。最も少ないのはネイマールの137.5分。レアル・マドリードのルーカス・バスケスが148.6分で続き、3位はプレミアリーグ11アシストのレロイ・サネで157.1分。4位に161.1分のムヒタリアンがいるのがせつないのですが、プレミアリーグ9アシストのポグバは173.1分でミキのすぐ下の5位につけています。見逃せないのが「BBC」のコメントで、「アレクシス・サンチェスが加わる直前の1月15日には、ポグバは1位にランクされていた」。マンチェスター・ユナイテッドとポグバの喫緊の課題は、ここにあります。

7番が来る前はプレミアリーグ14試合3ゴール9アシストとコンスタントにゴールに絡んでいたインサイドMFは、入団後はゴールもアシストもゼロ。「BBC」はすべての公式戦のデータから「アレクシス到着前後のポグバ」を比較しているのですが、20試合で38回あったチャンスメイクが6試合でたった1回となり、1試合あたり3本弱だったシュート数は1.5本に減っています。ボックス内のボールタッチが90分あたり3.67回から2.21回に落ちたのは、入り込むスペースを見つけにくくなったからでしょうか。本人のコンディションの問題もあるとは思われるものの、ここまで明快なデータを突きつけられれば、やはり心配ではあります。

本日のリヴァプール戦で、サラーがいるサイドにポグバとアレクシス・サンチェスを置くこと自体が既にギャンブルなのかもしれません。マティッチの右にポグバ、左右にアレクシスとファン・マタ、ルカクの後ろにリンガードという布陣がベターでしょうか。あるいはあえてポグバをトップ下に据え、セントラルにはマクトミネイ。いずれにしても、6番を彼自身が好きなポジションに置くより、ウイークポイントがないフォーメーションで戦った方が失点を防げるのではないかと思います。ああ、私自身がデヤン・ロブレンの言葉に近づいてしまっているようです。ポグバの攻撃力に期待してはいるのですが、サラー、フィルミーノ、マネ…。

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“アレクシス・サンチェス加入で攻撃力が落ちた!? 「BBC」がポグバの重要度と課題を分析!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ポグバ、サンチェス2人とも低調ですからね
    移籍金がかからなかったとはいえ給与が高くもう29歳ですからすぐにフィットしないと
    シティがサンチェスを狙ってたところを横取りできたのは良かったですがユナイテッドは後悔してるかもしれないですね

  2. Scholes より:

    ダービーマッチ楽しみですね。チームの逆転勝利の流れに乗ってポグバとサンチェスの輝くプレーを期待しています。ポグバ→サンチェスでカウンター発動という最高の形を是非!

  3. 底辺ライダー より:

    なぜアレクシスとポグバが揃ったら数字が落ちるのかという1番肝心な所に驚くほど薄い考察しか載せてないのはどうなんでしょうか。数字だけ並べてなんやかんやいうのなら誰でも出来るのではないですか

    あと最後の段落の作文ですが、一体今季のユナイテッドの何を見てきたんだろうと笑ってしまいました。シーズン序盤にマティッチの横にポグバを置いて駄目で、ジェシーとならべて8番のポジションで使っても駄目だったからマクトミネイがマティッチの横で出てバランスとってるんでしょ?あえてポグバをトップ下とか書いてますけどもうそこしか使い所ないんですよ。ロングレンジのパスにキャラクターがある選手なんでベストポジションではないってのは同意してあげますが

  4. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    コンディションやフィットするまでに時間が必要といった問題も多分にあると思われますので、気長に応援していこうとは思ってますが、おっしゃるとおり年齢的なことを考えるとやきもきしますね。

    Scholesさん>
    見たいですよね。次戦に期待!

    底辺ライダーさん>
    タイトルを見ていただければおわかりいただけるかと思いますが、「BBC」の記事とデータが興味深いので紹介します、というものですので、深い考察を読みたいのであれば他のメディアをあたっていただくのがよいかと思います。この文中でも以前に書いた記事でも、ポグバのベストポジションは左のインサイドだと書いており、最後のクダリはサラーの脅威を考えるとついつい守備的なフォーメーションを夢想してしまうといっているだけです。「ジェシーとならべて8番のポジションで使っても駄目」「ポグバがトップ下しか使いどころがない」とは凄いですね。そんな結論が出ているのですか?私は存じ上げないので、これからも左の8番で活躍するポグバに期待し、応援し続けたいと思っています。

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