彼なしでは独走はなかった…過小評価のラヒム・スターリングをリスペクトします!
2015年の夏にマンチェスター・シティに移籍してからの2シーズンは、31試合6ゴール2アシスト、33試合7ゴール6アシスト。縦に抜け出すスピードには定評があったものの、キックの正確さと判断力に難があるとされており、「ケガしないウォルコット」というレベルの評価に留まっていました。今季プレミアリーグでは、開幕から3試合で2ゴール。最終ラインを中心に大型補強を敢行したマンチェスター・シティは、新しい布陣と戦略がインストールされておらず、彼の貴重な2発がなければ1勝1分1敗という厳しいスタートになっていた可能性大です。前年とは違うと思わせる好スタートを切ったにも関わらず、スターリングの評価は高いとはいえませんでした。
8月末の「ガーディアン」に、「アーセナルのアレクシス・サンチェス獲得をめざすマンチェスター・シティは、スターリング+2000万ポンド(約30億円)でオファー」という記事が掲載されました。22歳と28歳、契約の残りは3年と1年。今思えば、あまりに理不尽な価格設定ですが、前季の公式戦10ゴールと30ゴールのギャップを突き付けられた格好です。それから8ヵ月が過ぎ、プレミアリーグでの両者は奇しくも同じ85本のシュートを放ちました。アレクシス・サンチェスは9ゴール6アシスト、スターリングは18ゴール11アシスト。どちらの貢献度が高いかは、ほぼダブルスコアとなった数字を見れば明らかです。
トッテナム戦では2試合で3発決めている一方で、他のTOP6との対決でノーゴールに終わったのは来季以降の課題ですが、「スターリングはいつもこうだ。もっとゴール前でうまくやらないと。判断力がないんだ」というガリー・ネヴィルさんの煽りには異議を唱えたいと思います。おっしゃるとおり、マンチェスターダービーの前半の決定機逃しは逆転負けの要因になってしまいましたが、シュートが下手な選手ではなくなったことは、スタッツが証明してくれています。4試合以上連続でゴールがなかったのは1回のみ。ショットコンバージョン21.2%は、ゴールランキングTOP10の12人のなかではジェイミー・ヴァーディ、グレン・マレー、ガブリエウ・ジェズス、サラーに次ぐ数字。ビッグチャンスでのミス12回は、アグエロ、ガブリエウ・ジェズス、モラタなど彼よりシュートが少ない選手たちを下回っています。
中央に入ってくるタイミングは格段によくなり、SBやガブリエウ・ジェズスを走らせるパスなど、プレイの幅も広がっています。開眼させたペップ・グアルディオラをリスペクトするとともに、サウスゲート監督のイングランド代表でも素晴らしいプレイを見せてくれればと期待が高まります。アンリやクリスティアーノ・ロナウドと比較されるような選手になっていただきたいと願いつつ、「これ以上のゴール量産はライバルクラブではなく、スペインあたりでどうぞ」とも思います。スターリング、サネ、ガブリエウ・ジェズスが水色のシャツを着たままで成長すれば、われわれの楽しみはプレミアリーグ2位争いになってしまいますので。
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更新有難うございます。今期のスターリングは慌てる場面が減り、落ち着いて決めてますね。外すシーンが多いのも、彼のスピードで追いついたからこそだと好意的に見ています。それと、オーナーさんの言う通り、逆転や勝ち越しなど、重要な得点も増えてきました。練習と実戦で場数を踏んだ経験が効いてますね。
更新ありがとうございます。スターリング崩し切った形で決められない印象が強いです。自分は過小評価してるのかも知れませんが、補強ポイントにならないか!?注目してます。
スターリングに決めきれない印象があるのは、普通の選手では追いつけないボールにまで追いつけるからではないでしょうか。
18ゴール11アシストの選手を叩くのはあまりに滑稽ですね
あのポジションにもっと良い選手連れてこれたらCL決勝はシティだったでしょうね